精神病の種類と患者数
精神病には様々な症状があります。
全体的な患者数も2005年から300万人を超えていて、2007年には320万人を超えています。
その中でも特に近年、急増しているのが「うつ病」と言われています。
精神病患者全体の約30%以上を占めているのがうつ病となり、100万人を超えています。
続いて多いのが「統合失調症」「不安障害」となっています。
ちなみにですが、女性は5人に1人、男性は10人に1人が生涯で一度はうつ病を発病すると言われ、女性は男性の2倍かかりやすい傾向があります。
・うつ病
・統合失調症
・不安障害
うつ病の原因
国内では圧倒的な患者数がいる「うつ病」ですが「なぜ起こるのか?」と疑問を持ってしまう人も多いと思います。
しかし、はっきりとした原因については、未だに分かっていません。
下記が要因となって発病してしまうと今のところは考えられています。
・脳内の神経物質(セロトニン・ノルアドレナリン・ドパミン)の働きが悪くなる
・他の病気によるストレス
・環境の変化
ここで重要となるのがうつ病は1つのことから発病するのではなく、複数のことが複雑に絡み合うことで発病する病気であることです。
要因には下記の3つがあります。
・先天的要因(遺伝)
・環境要因
・身体的要因
以下にそれぞれの原因について解説していきます。
先天的要因
生まれながらにうつ病を発病しやすい人がおり、家族にうつ病の人がいると、そうでない人と比較して発病率は1.5~3倍近くにもなります。
仮に、生まれてきた子供が双子だった場合にはどうなるでしょうか?
一卵性双生児であった場合に片方が発病すると、もう1人が発病するリスクは25~93%にもなると言われています。
決してこの数字通りにはなりませんが、遺伝的に発病しやすい人はいて「他の要因と複雑に絡んでしまうことでより発病しやすくなる」1つの要因になります。
環境要因
こちらは生まれ育った環境、あるいは自分の生活環境など、あらゆる環境が含まれています。
・幼少期に受けた辛い体験
・親しい人との死別
・仕事や財産の喪失
・対人関係でのトラブル
要因を挙げればキリがないですが、こうした辛い体験以外にも、昇格・昇進・結婚など、幸せな出来事であってもその環境に適応できずに発病する可能性があると言われています。
身体的要因
これは文字通り、身体に起こる様々なことが要因となることを指します。
・慢性的に残る疲労感
・脳や血管への障害
・感染症やガン
・生理前や出産後
・ホルモンバランスの変化
更にこれら3つの要因に加えて過度なストレスが発病のきっかけとなることもあります。
うつ病になりやすいタイプ
一般的に、うつ病に罹りやすいタイプとしては次のように定義されています。
・循環気質
・執着性格
・メランコリー型性格
・非定型
これらの言葉だけでは想像しにくいと思いますので、以下に具体例を挙げて説明します。
循環気質
性格としては下記の方が当て嵌まります。
・人づきあいが良い
・親切
・苦労性
・ユーモアに富む
・もの静か
・激しやすい
ある時はとても陽気ですが、ある時はとても暗い、つまり気持ちの浮き沈みが大きいというのが特徴的です。
「陰」と「陽」が循環して現れる性格の人はうつ病になりやすく、更にこのタイプは「肥満体型」の人に多いと言われています。
執着性格
下記の性格の方が該当すると言われています。
・正義感が強い
・仕事熱心
・凝り性
・正直
・几帳面
・徹底的
良く言えば、1つ1つの事にとても熱心なタイプであり、几帳面で仕事なども熱心で責任感が強いです。
悪く言えば、とても凝り性で何事も徹底してやらないと気が済まない「完璧主義」タイプです。
気が休まる時が少ないので、ストレスを蓄積させやすいタイプで、過労などからうつ病を発病してしまいます。
メランコリー型性格
執着性格とも似た下記の特徴があります。
・秩序を重んじる
・他人に気をつかう
・まじめ
・仕事熱心
・良心的であり小心
・頑固
とても生真面目で、決められたルールを厳格に守るタイプです。
また周囲への気遣いなども怠らない常識的な人格の持ち主ですが、ルールに縛られるあまりに上手くいかなかった際にうつ病を発病すると言われています。
これらは「内因性」と呼ばれるうつ病で、近年増加しているのは次に紹介する「非定型」と呼ばれるものです。
非定型
性格をまとめると以下の様になります。
・幼い頃から成績優秀
・職場などでの評価が高い
・他人からの印象を気にする
・人が離れていくことを恐れる
・少しのミスでも落ち込む
・感情の起伏が激しい
従来と異なるのは「発病する条件」や「治療薬の効きが異なる」ので非定型と呼ばれています。
また若者を中心に多いという特徴があります。
自分を押し殺してまで、自己主張を抑え、人に尽くそうとしますが、ひとたび破綻するとうつ病を発病するきっかけとなります。
うつ病の症状
うつ病は「心の風邪」と表現されるくらいなので、心の症状ばかりが目立っています。
しかし実際のところは、心に加えて身体にも症状が現れるので、心身共に辛い状況となります。
また人は、怪我などの目立った身体の負傷や変化には気付きやすいのですが、「うつ病」であることには気付かないこともあり、これを「仮面うつ」と呼びます。
心理面でのうつ病症状
心の症状で良くある3つをご紹介します。
・抑うつ状態
・意欲や関心の低下
・思考力の低下
抑うつ状態は、とくに朝から夕方にかけて気持ちが落ち込んでしまったり(日内変動)悲しい気持ちや憂鬱な気持ちなどに陥ります。
意欲や関心の低下は言葉のままで、発病前に関心があったことにも何の関心も示さなくなったり、意欲的に行動する力を失ってしまいます。
また、判断力や些細なことを決断出来なくなるのが思考力の低下になります。
身体面でのうつ病症状
体の症状で良くある4つをご紹介します。
全てを紹介することは出来ないので、多いものを紹介します。
・睡眠障害
・食欲の低下や増加
・倦怠感や疲労感
・ホルモンの異常
眠れないと感じる日々が続いたり「何を食べても美味しくない」と感じ食べ物を口にしなくなる事や反対に「甘いものが食べたい」となって過食に陥ることもあり、体重の変動が激しくなってしまうこともあります。
またホルモンの分泌に異常が出ることで、女性は生理不順になることが多く、男性は勃起不全となり、共通して「性欲の減退」などが起こると言われています。
統合失調症の症状と原因
この病気は、およそ100人に1人が発病すると言われる発病の頻度が高い精神病の1つです。
統合失調症に対してのイメージはあまり良いものとは言えず「普通の話が通じない」や「治らない病気」という印象が強いです。
統合失調症は治る精神病であり、心の働きの多くの部分は保たれるので治療を続けることで次第に回復へと向かうと言われています。
またうつ病と同じように「発病の原因」については分かっておらず、これも同じく遺伝や環境の変化、ストレスなどから発病すると考えられています。
また症状の代表的なものには「幻覚」や「妄想」があり、これが「普通の話が通じない」原因になっています。
ちなみに国内の患者数は70万人ほどになり、うつ病に次いで患者数の多い精神病となっています。
不安障害の症状と原因
この病名は、精神病の中で”不安”を主の症状としたものの総称です。
パニック障害や強迫性障害、心的外傷後ストレス障害など一度は耳にしたことがあるような病気は、不安障害の1つになります。
また、うつ病と併発していることがあると言われています。
この病気の原因についても、明確なことは明らかになってはいません。
今までは心理的な要因が強いと考えられていた病気でしたが、最近の研究から脳の中にある神経物質の働きが大きく影響しているという説が有力になってきています。
・パニック発作
・予期不安
・広場恐怖
日本には約57万人の患者さんがいて、国内で3番目に多い精神病になっています。
精神安定剤(抗不安薬)の購入方法
精神薬は、最初こそ周囲の心配もあり通院しますが、徐々に通院が面倒となり投薬がストップしてしまう方も多いと思います。
また、中には精神病院や心療内科に行くことに抵抗があるために、辛い状態が改善されないまま日常を過ごしているという方もいらっしゃることと思います。
最近はインターネットの普及により、精神薬も通販で購入する時代となり多くの方が利用されています。
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