新型コロナウイルスの治療薬として、パキロビッドは国内3例目となる抗ウイルス薬として特例承認されました。
このページでは、パキロビッドの飲み方、服用する際の注意点をまとめています。

※新型コロナウイルス感染症について
1次情報として厚生労働省首相官邸のウェブサイトや公的機関で発表されている情報をご確認ください。

パキロビッドの飲み方

パキロビッド

服用対象者は、軽症から中等症の方で高齢者、肥満、喫煙者などの重症化リスクを抱えた方です。
パキロビッドは原則として発症から5日以内に服用する必要があります。

【服用方法】
ニルマトレルビル2錠+リトナビル1錠を、1日2回服用します。

※服用の際は、事前に医師へご確認ください。

※参考サイト:処方箋医薬品

その他コロナ治療に使用された薬について

パキロビットを服用する際の注意

パキロビッド

パキロビッドは併用禁忌、併用注意が多い薬です。
腎臓や肝臓に障害のある方をはじめ、一部の鎮痛薬や片頭痛薬、勃起不全改善薬なども併用禁忌とされています。

パキロビッドを使用できない方

以下の薬剤を使用中の方はパキロビッドを使用できません。

・パキロビッドの成分に過敏症の既往歴のある方

・コルヒチンを使用している方

・鎮痛薬
┗ピロキシカム、アンピロキシカム

・片頭痛治療薬
┗ジヒドロエルゴタミン、エレトリプタン

・降圧薬
┗メドキソミル・アゼルニジピン、アゼルニジピン、オルメサルタン

・抗不整脈薬
┗フレカイニド、キニジン、アミオダロン、ベプリジル、プロパフェノン

・抗凝固薬
┗リバーロキサバン

・抗結核薬
┗リファンピシン、リファブチン

・抗精神病薬
┗ブロナンセリン、ピモジド、ルラシドン

・頭痛治療薬
┗無水カフェイン、エルゴタミン、イソプロピルアンチピリン

・子宮収縮薬
┗メチルエルゴメトリン、エルゴメトリン

・肺高血圧症治療薬
┗タダラフィル、シルデナフィル、リオシグアト

・勃起不全改善薬
┗バルデナフィル

・高脂血症治療薬
┗ロミタピド

・抗悪性腫瘍薬
┗アパルタミド、ベネトクラクス

・抗てんかん薬
┗ジアゼパム

・催眠鎮静薬
┗フルラゼパム、クロラゼプ酸二カリウム、トリアゾラム、エスタゾラム

・抗てんかん薬
┗ミダゾラム

・抗てんかん薬
┗フェニトイン、カルバマゼピン、ホスフェニトイン、フェノバルビタール

・抗真菌薬
┗ボリコナゾール

・セイヨウオトギリソウ(※ハーブティーやサプリメント含む)

パキロビッドの使用に注意が必要な方

下記に該当する方は服用に注意が必要です。

・肝機能が低下している方
・妊婦
・授乳婦
・HIV感染患者

※参考サイト:医療機関及び薬局への配分について

※参考サイト:パキロビッドの併用禁忌・注意点|GemMed

その他コロナに使用された薬について

パキロビッド以外にも日本国内で新型コロナウイルスに対して使用例のある医薬品に関して紹介します。

下記表を参考にしてみてください。

先発薬 モルキシビルモルキシビル デキサメタゾンデキサメタゾン
価格 ¥9,800
(1カプセル¥245)
¥1,600
(1錠¥53)
内容量 40カプセル 30錠
特徴 国内でも承認された
新型コロナの治療薬
膠原病やアレルギーの薬
コロナ治療薬としても使用される

パキロビッドの新型コロナウイルスに関するニュース記事

パキロビッドの新型コロナウイルス感染症に対する使用例についてのニュース記事をまとめました。

まとめ

パキロビッドはコロナウイルス感染症の重症化を予防するコロナ治療薬です。
服用できる方は下記のとおりです。

・重症化リスク因子がある
・発症から5日間以内
・軽症~中等症者
・併用注意に該当しない
・併用禁忌の薬を服用していない

期待も大きい薬ですが服用できる対象者が限られているため、服用の際は医師にご確認ください。

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