プロペシアという薬について

プロペシアはAGA(男性型脱毛症)の治療薬です。

日本でも2005年に厚生労働省に認可され、AGA治療に有効な薬として国内でも処方されています。

「プロペシアが男性の薄毛に効くなら、女性の薄毛にも効果的なのでは?」と気になる方も居ることでしょう。

しかし「プロペシアを女性が服用するのは非常に危険」です。

この記事では、プロペシアを女性が服用する危険性について主に解説していきます。

女性がプロペシアを服用するのはなぜ危険?

プロペシアは男性ホルモンに作用して薄毛を改善するAGA治療薬です。

女性が服用した場合、以下のような症状を引き起こす可能性があります。

ホルモンバランスが乱れる恐れがある

実は女性の体内にも、男性ホルモンの1種である「テストステロン」は存在します。

※女性の血液中テストステロン濃度は男性の5~10%程度

女性は男性ホルモンが元々少ないので、プロペシアを服用するとホルモンバランスが乱れてしまい、頭痛や吐き気といった体調不良の原因にも繋がります。

頭痛や吐き気

また、ホルモンバランスの乱れや「更に薄毛や抜け毛が進行してしまう」といった悪影響を及ぼす可能性もあります。

胎児の生殖器の発達を阻害する恐れがある

妊婦さんや妊娠の可能性がある女性がプロペシアを服用した場合、女性自身の身体だけではなく「お腹の赤ちゃん」にも影響が出る恐れがあります。

胎児への影響

男の子を妊娠している場合、妊娠6~16週頃にかけて分泌量が増える「テストステロン」が「DHT(ジヒドロテストステロン)」に変換されて、男児の外性器(陰茎・陰嚢)の発達を促します。

しかし、妊婦さんがプロペシアを服用してしまうと、「DHT(ジヒドロテストステロン)」の生成が抑制されてしまい、お腹の赤ちゃんの生殖器の発達を阻害する恐れがあるのです。

女性がプロペシアを服用するのはNG

「ホルモンバランスが乱れる恐れがある」「胎児の生殖器の発達を阻害する恐れがある」

以上の理由から、女性がプロペシアを服用するのはNGです。

「女性がプロペシアを服用した際の効果」については、以下で解説します。

プロペシアは女性に効果があるのか?

過去に行われたランダム化比較試験では「女性型脱毛症」の女性137名に対し、フィナステリド(1mg/日)を1年間投与しても、フィナステリドの有効性は認められなかったというデータが存在します。

※「フィナステリド」はプロペシアに含まれている成分名です。

「プロペシアを使用した女性」「なにも使用していない女性」どちらも髪は減少し、いずれも差は無かったと述べられています。

プロペシアは皮膚から吸収される可能性もある

プロペシアは、通常通り服用していれば成分に直接触れてしまう機会はほとんどありません。

コーティング加工されたフィナステリド錠

上記の画像はプロペシアと同じ成分を含んだジェネリック医薬品の「フィナロイド」
※プロペシアも同様に錠剤でコーティングされています。

しかし、プロペシア錠をカットしたり、砕いたりすると成分に触れてしまう恐れがあります。

プロペシアの成分である「フィナステリド」は皮膚からも成分が吸収される特徴があるので、パートナーがプロペシアを服用している場合は、プロペシア錠に触らないように注意しましょう。

プロペシアに関する女性からの質問

プロペシアに含まれる成分「フィナステリド」が精液中に溶け出すのは「0.00076%」と極微量です。その為、服用中の男性と性行為をしても問題ありません。

プロペシアの成分は唾液には移行しない為、キスをしても問題はありません。

妊娠中の女性がプロペシアを服用した場合、胎児(男児)の生殖器の発達を阻害する恐れがあります。

ミノキシジルは男性同様に女性も使用できます。

ただし妊活中や妊娠中の女性は、胎児への影響が懸念されるため使用するべきではありません。

女性の薄毛には「パントガール」「ミノキシジル」「パントスチン」といった発毛剤が効果的です。

まとめ

「プロペシアを女性が服用する危険性」についての解説は以上となります。

「プロペシアはNGだけど、それならどの薬が使えるの?」という方に向けて、「女性が使える発毛剤」も以下でご紹介しております。

ぜひとも参考にしてみてください。

女性が使える発毛剤について

女性の薄毛治療には、プロペシアではなく以下の発毛剤(育毛剤)を使用します。

パントガール

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パントガール

・世界で初めて女性の薄毛、抜け毛に効果が認められた女性用の育毛剤

・副作用の報告例が極めて少なく、安全性の高さから国内の美容クリニックでも処方されている

・変形した毛の構造損傷を修復し、脱毛症状を緩和させる効果アリ

パントガールの通販ページ

ミノキシジル外用薬(ツゲイン 2%)

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ミノキシジル外用薬(ツゲイン)

・頭皮に直接塗布することで毛根周辺の血流を良くし、健康的な発毛効果が期待できる

・錠剤やカプセルなどの服用タイプのミノキシジル内服薬に比べて副作用のリスクが少ない

・薄毛の気になる部分にピンポイントで塗ることが可能

ツゲインの通販ページ

パントスチン

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パントスチン

・直接頭皮に塗るローションタイプの薄毛治療薬

・ミノキシジルなどを含んだ発毛剤と併用することによって、より確実な効果が期待できる

パントスチンの通販ページ

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