バイアグラが効かない原因
ED治療の要となる治療薬バイアグラは、登場と共に世界中で使用されるようになりました。
誰もがその名を知るくらい画期的な治療薬でもあり、これまでEDで苦しんできたたくさんの人を癒してきたのは間違いありません。
しかし、中にはバイアグラを服用しているにも関わらず、バイアグラの効果が得られないと悩んでいる方もいると言います。
医師も服用を勧めるほどの薬なのに何故有効的な効果が得られないのか、その原因はいくつもあるみたいです。
服用時間が適切ではなかった
バイアグラを服用すればすぐにでも効果が出ると思っている方もいるかもしれませんが、これは間違いです。
薬は身体の中に吸収されて初めてその恩恵が受けられますが、それはバイアグラも同じです。
バイアグラは飲料ではなく錠剤の形をしていますので、吸収されるまで時間がかかります。
胃で吸収されると勘違いされていますが、実はバイアグラは胃で溶けて、腸で吸収されます。
そのため実際の効果が現れるまでに時間がかかるのです。
服用しても効果を感じられなかった方は、この時間のことを考えていなかったのではないでしょうか。
食事の直後に服用した
食事の直後に服用した場合も、バイアグラの効果は得られにくくなる可能性があります。
この問題もバイアグラが腸で吸収されることが影響しています。
食事を取ると、胃や腸に食べた物が吸収されるまでは残ります。
そのため食事を取った直後に服用しても、バイアグラの有効成分とされるシルデナフィルが、身体に存分に摂り入れられなくなるのです。
少しくらいは効果も得られるかもしれませんが、本来持っている力を発揮するには食後すぐの服用はおすすめできません。
服用前に脂っぽい食事を摂った
脂っぽい食事は胃や腸に脂の粘膜がこびりつきます。
胃や腸から物を吸収しないようにバリアーのように働いてしまうため、バイアグラを吸収することを妨げます。
バイアグラの成分であるシルデナフィルは、油を通り抜けることができません。
そのため腸で吸収されるはずが、そのまま外へ排出されてしまうのです。
食事から時間を置かない限りは吸収率が戻ることもないですし、脂っぽい食事は薬を飲む前に取るのは良いとは言えないでしょう。
大量のお酒と一緒に服用した
お酒は適量であればリラックスすることができ、不安や緊張を和らげてくれることからバイアグラの効果を押し上げることもあります。
しかし、大量に飲み過ぎてしまうと神経系の伝達などが上手くいかなくなり、呂律が回らなくなるなど正常な状態ではいられません。
そのため勃起機能が低下をする恐れもあり、バイアグラを飲んでも本来の力を発揮できなくなる可能性があるのです。
性的興奮を得るためにお酒を飲んでいたとしても飲み過ぎは逆効果になりますし、せっかくのバイアグラが無駄になってしまう可能性があります。
性的な刺激が足りなかった
バイアグラを服用すると、勝手に股間が熱くなり勃起すると思われています。
しかし、この認識は間違いです。
実はバイアグラは自然に勃起をするようなものではなく、あくまでも勃起状態を持続させる薬です。
そのため性的興奮がなければ、効果はほとんど出ないと言っていいでしょう。
性的な興奮に関しても、視覚だけでは十分な勃起状態にならないことも多く、陰茎に対して直接の刺激が求められます。
何故か効果を得られない方は、この性的興奮に至れる状態ではないのかもしれません。
老化や神経障害
人間も歳を取れば身体も心も衰えてしまいます。
生き物ですから当然です。
生物はすべてこの自然の法則が働いていますので、老化と共に勃起機能が失われるのは仕方がないことです。
たとえバイアグラを服用したとしても、衰えた性的機能を復活させることは難しいことがあります。
老化以外に考えられることとして、神経系統の病もあります。
原因などは不明ですが、精神障害になるとバイアグラの効果も得られにくくなる可能性があります。
心因性のストレス
本来、バイアグラは心因性のストレスでEDになった人を助けるための治療薬です。
しかし、あまりにも根深い心因性ストレスを抱えていると、バイアグラを摂取しただけでは効果を得られない可能性があります。
これは凝り固まった心理的なストレスが原因で性的興奮を抑制することがあるからですが、その場合はストレスを抱えた原因も取り除かなければいけません。
現代社会はストレスとの戦いでもあり、仕事やプライベートなど何処でも抱える可能性があります。
バイアグラが効かないほどのストレスは大変な病と言えるでしょう。
血管機能の低下
人間の身体は誰もが違う容姿を持っているのと同じく、内面的な状態も異なります。
それは血管についても言えることで、あまり丈夫ではない血管の方は血流が阻害されてしまう可能性があるようです。
勃起したとき元の状態に戻そうとする酵素が働きますが、その働きを抑制して勃起状態を維持するのがバイアグラです。
そこで血管が拡張して血流が流れますが、血管の機能が低下していると血流を増やすことができないのです。
バイアグラの効果を発揮するには丈夫な血管でなければいけません。
バイアグラが身体に合わなかった
人間の身体は千差万別、必要以上に薬が効く体質の人もいれば、逆にまったく効果を得られない方もいるのです。
バイアグラに関しても同じように、人によっては合わない可能性があります。
酷いときには吐き気を催したり、副作用が発症することもあるようです。
これは体質だけではなく、健康の状態によっても大きく異なることから、服用するタイミングなどによっても左右されるかもしれません。
バイアグラという薬自体が身体に合わないだけの可能性もあるでしょう。
バイアグラの副作用が強く出てしまった
基本的にバイアグラを服用して出るような副作用は大したことではありません。
もちろん正しい飲み方を守っていることが前提ではありますが、仮に出たとしてもほてりや潮紅、頭痛や動悸程度です。
しかし、この副作用が気になって性的な興奮を抑えてしまい、バイアグラの効果を十分に得られないことがあるようです。
もし酷い頭痛など、副作用が強く出るようなときは性的興奮どころではありません。
そもそもバイアグラ自体が合わない可能性もありますので、副作用が強く出た時には注意しなければならないでしょう。
服用量不足
バイアグラのように、過去に服用したことがない薬を飲むときは大体の方が緊張をするものです。
中には余計な心配をして怪しいネット記事などを鵜呑みにし、本来服用するべき量を少なくして効果が得られないという方もいるかもしれません。
しかし、バイアグラには決められた用法容量があり、それを守らなければ本来得るべき効果を得られないだけでなく、いつまで経ってもEDを改善させることは難しいでしょう。
服用量不足が原因なのに、バイアグラの効果が出ないと悩んでいる方は実は少なくないようです。
バイアグラが効かない場合の対策方法
バイアグラが効かないと悩んでいる人は、意外と少なくありません。
しかし、そういった人のほとんどが上記で紹介した事例のどれかに当てはまっている可能性があります。
医師の説明を守らず、マイルールで薬を服用するというのは問題外です。
バイアグラは医薬品ですので、しっかりした飲み方をすることで一定の効果を得られるはずです。
そこで、それぞれの事例においてどういった形で対策をすればバイアグラの本来の力を得られるのか、知っておいて損はないでしょう。
空腹時に服用する
バイアグラは食後すぐに服用しても意味がありません。
服用する時間が適切でなければ、本来の効果を発揮することはないからです。
バイアグラは腸で吸収されますので、基本的には空腹時に服用することをおすすめします。
空腹の状態で服用することで、空っぽの腸から有効成分のシルデナフィルがストレートに体内へ吸収されていくはずです。
もし食事を取ってしまったのであれば、大体2時間は時間を空けてから服用しましょう。
2時間もすれば、摂取した食べ物も胃から腸、腸からその奥深くへ送りこまれます。
そうなれば、バイアグラの吸収率は上がるからです。
服用前はあっさりとした食事にする
これもバイアグラが腸から吸収されることが理由として挙げられますが、脂っぽい食事は腸の内側にへばりついて吸収率が下がります。
そのため食事の脂はバイアグラの服用前に食べるには適していないのです。
食べないのが一番ですが、どうしてものときはあっさり系の食事にすることが大切です。
さっぱりした食物であれば膜がへばりつくことはありませんし、胃や腸もすっきりします。
食事を取る際には、6分目くらいに量を減らしておくとさらに良いでしょう。
性行為の約1時間前に服用
バイアグラの服用後すぐに効果が出るわけではないので、適切な時間に飲むことが大切です。
性行為をする約1時間前くらいの服用がベストと言われています。
大体の目安ですが、30分から1時間後くらいからバイアグラは力を発揮します。
それを考慮すると、服用をするのは性行為を行う1時間前くらいが丁度良いのです。
空腹状態の方が早めに効果が現れる可能性があり、その場合は30分前の服用でも良さそうですが、1時間前に飲んでおくと間違いないでしょう。
水、ぬるま湯で服用する
バイアグラはお酒と一緒に飲んでも問題ないと言われていますが、水またはぬるま湯で飲むことが推奨されています。
アルコールは飲み過ぎる危険性がありますし、仮に効果が出なければ意味がなくなります。
これから性行為を行うという目的があってバイアグラを服用するわけですので、やはり水かぬるま湯で飲むことが適切と言えるでしょう。
その際にジュースで飲む方もいるみたいですが、これは本来の効果を得られない可能性があると言われているので止めておきましょう。
お酒は控えめに
水またはぬるま湯が推奨されていることで分かる通り、お酒は控えておいた方がバイアグラの効果は得られやすくなります。
もちろん適量のお酒はリラックス効果をもたらすため良いと言われています。
しかし、調子に乗ってお酒を飲み過ぎてしまうと逆効果になります。
神経系統が正しく伝達できなくなれば、勃起すること自体ができない可能性があるからです。
そのような状態を避けるために、お酒を飲むとしても1杯くらいで止めておくことが大切です。
1度の失敗で諦めず、2回目も挑戦してみる
一般の人にとってバイアグラは未知の薬と言えます。
そのため余分な緊張をしてしまい、初めて服用したときは性的興奮を得ることができず上手くいかないこともあるかもしれません。
ただ、それで諦めるのはまだ早いと言えます。
1度飲んでみて、身体に悪い影響が出ないことが経験すれば気持ち的にも落ち着いてきますし、次はリラックスして臨めるかもしれません。
1度の失敗で効果がなかったと諦めることなく、2度、3度と服用してみましょう。
別のED治療薬も試してみる
バイアグラはあくまでもEDの治療薬です。
どんな薬にも言えることですが、服用する際の用法や用量を適切に守り、決められた条件下で飲むことで効果を得られます。
しかし、人間には個人差があり、どんなに真面目に正しく服用しても求めていた結果を得られないこともあります。
そんなときも諦めることなく、別のED治療薬を試してみるといいでしょう。
バイアグラ以外にもシアリスやレビトラなどED治療薬は複数存在し、後発の薬であるが故に副作用なども少なく効果が強いなどといったプラスの面もあります。
EDは諦める必要はありません。
自分に合う治療薬が見つかるはずです。