EDの原因
ED(勃起不全)の原因は多岐にわたります。
原因を探るに当たって、勃起の仕組みについて理解する必要があります。
勃起は性的な興奮を脳が感じた際に神経を通してペニスまで伝わります。
その際、ペニスは陰茎海綿体と呼ばれる動脈を大きく拡げ、血液が流れ込むことで勃起が行われます。
つまり、神経または血管に異常をきたすとED(勃起不全)になりやすいということがわかります。
ここではED(勃起不全)の原因とされる神経と血管の異常を4つに分類し、それぞれの解決方法について触れていきます。
EDのタイプ
神経と血管の異常からなるED(勃起不全)の原因は主に以下の4つのタイプに分類されます。
EDタイプ | 主な要因 | 該当者の多い年代 |
器質性ED 身体的影響を原因とするED | 動脈硬化や神経障害 | 50代 |
心因性ED 精神的影響を原因とするED | 精神的ストレス | 30~40代 |
混合性ED 器質性EDと心因性EDが混ざった状態 | 動脈硬化や神経障害 精神的ストレス | 50~60代 |
薬剤性ED 特定の医薬品の服用で起こるED | 服用中の薬剤による副作用 | 年齢を問わない |
ここでは各EDタイプの要因について解説していきます。
器質性ED
器質性EDは動脈硬化や神経障害などの身体的影響からなるED(勃起不全)です。
動脈硬化は加齢に伴って症状が現れやすく、50代以上の該当者が多い傾向にあります。
また、脳出血や脊髄損傷などの病気を起因とする神経障害から器質性EDの症状が現れる場合も少なくありません。
50代以上だけでなく、器質性EDは生活習慣病を原因として若い世代にも広がっています。
食生活の乱れや運動不足からなる肥満や高血圧は動脈硬化を引き起こし、器質性EDの可能性を高めます。
心因性ED
心因性EDはストレスの様な精神的影響からなるED(勃起不全)です。
勃起は脳が性的な興奮を感じる事で始まりますが、心配事や不安がある状態では目の前の興奮に集中することが難しくなります。
仕事やパートナー間のストレス、性交に対する不安など、精神的負担を感じている場合には心因性EDの症状が現れやすいとされています。
30~40代に心因性EDの該当者が多い理由の一つとして、上司・部下間の板挟みや夫婦仲の冷え込みが重なりやすい年代であることが挙げられます。
混合性ED
混合性EDは器質性EDと心因性EDが合わさったED(勃起不全)で、混合性EDがED患者の大部分を占めています。
複数の要因が絡むために原因を特定しづらいことが特徴で、器質性EDを発症したストレスから心因性EDを引き起こすこともあります。
高血圧や糖尿病などの病気と仕事のストレスが重なりやすい50~60代に該当者が多い傾向にあります。
薬剤性ED
薬剤性EDは病気やケガが原因で服用している薬などが原因で起こるED(勃起不全)です。
薬剤性EDを引き起こす可能性のある薬剤には以下のような種類があります。
・精神神経薬
・降圧剤
・ホルモン剤
・抗潰瘍薬
・脂質異常症治療薬
・呼吸器官
・アレルギー用剤 など
薬剤が原因となって起こるEDのため、該当者の年代も多岐にわたります。
EDのタイプ別解決方法
ED(勃起不全)はタイプによって治療法が異なります。
自身のED(勃起不全)のタイプを見極め、適した治療を行うことが一番の解決への近道といえるでしょう。
ここではEDのタイプ別に解決方法を提案しています。
器質性EDの解決方法
器質性EDには以下の解決法が適しています。
・EDの原因となる疾患の治療
・生活習慣の改善
・ED治療薬の使用
器質性EDは動脈硬化や神経障害などの疾患が原因となるため、それらの治療をする必要があります。
しかし、器質性EDに起因する疾患は生活習慣病と密接に関係している場合が多く、治療には時間がかかるケースが多くあります。
そのため、ED治療薬を併用しながら疾患の治療を行っていく解決法が主となります。
ED治療薬は血管拡張作用を持っているため、服用を続けることでペニスに血液が流入しやすい状態を作り出し、器質性EDの改善に繋げることが可能です。
ED治療薬による治療を検討している方は、下記のページに通販で購入できるおすすめのED治療薬について詳しく紹介していますので、参考にして頂ければと思います。
心因性EDの解決方法
心因性EDには以下の解決法が適しています。
・ストレスの軽減
・ED治療薬の使用
心因性EDの解決には不安や緊張の種となるストレスを軽減してあげる必要があります。
仕事や人間関係を原因とする場合の対処は容易ではないですが、一つ一つ向き合っていくことが重要です。
また、心因性EDに多いパターンとしてパートナーとの行為に対する自信のなさから発症しているというケースがあります。
このようなケースの解決には「パートナーに喜んでもらえた」という成功体験が必要となるため、ED治療薬を利用した勃起改善を選ぶ方もいます。
混合性EDの解決方法
混合性EDには以下の解決法が適しています。
・EDの原因となる疾患の治療
・生活習慣の改善
・ストレスの軽減
・ED治療薬の使用
混合性EDを解決するためには器質性EDと心因性EDの二つを治療する必要があります。
根本的な治療には全て長い時間を必要とするため、ED治療薬を服用しながらその他の原因に向き合っていくことが基本的な解決方法となります。
薬剤性EDの解決方法
薬剤性EDには以下の解決法が適しています。
・服用中の薬の減薬、または変更
もし現在服用している薬が薬剤性EDを引き起こしている場合、可能であれば減薬、または薬の変更をすることで解決に繋げることが出来ます。
減薬や薬の変更は決して個人の判断で行ってはいけませんので、もし試す場合は必ず担当の医師へ相談を行ってください。
服用中の薬によってはED治療薬との併用が可能な場合もあるので、そちらも合わせて相談していただくのがおすすめです。
EDになりやすい人の特徴
現在、ED(勃起不全)に悩んでいない方でもEDになりやすい資質を持っている人は注意が必要です。
ED(勃起不全)になりやすい人の特徴として以下が挙げられます。
・日頃から生活習慣が乱れている
・喫煙者
・飲酒量が多い
・精神的疲労が多い、または感じやすい
これらの特徴に当てはまる人はED(勃起不全)になりやすいとされています。
ED症状に関するコラムにEDになりやすい人の特徴も掲載していますので、気になった方はコチラも合わせてご覧ください。