勃起力が低下する原因
勃起力が低下する原因は人それぞれで、一概にこれと断言するのは難しいのが実情です。
例えば、特定の病気・症状が勃起力を低下させている場合もあれば、ストレスが影響している場合もあります。
勃起力低下の原因は、大きく症状性と心因性、加齢の3つに分けられますが、どれが原因かは個々のケースによります。
いずれにせよ、以前より勃起しづらくなった、硬さがなくなったと感じてる方は注意が必要です。
原因を特定し、しっかり対策することをおすすめします。
症状性による勃起力低下
まず挙げられる勃起力低下の原因が症状性によるものです。
何かしらの疾病にかかり、勃起力が落ちてしまうことがあります。
特に勃起力と深く関わっているのが動脈硬化です。
動脈硬化は血管が硬くなる病気で、血管が硬くなって血管が拡張しなくなると、ペニスの血流に悪影響が及ぶことがあります。
そのため、動脈硬化の初期症状として勃起力が低下している可能性も考えられます。
また、糖尿病もペニスの勃起に影響することがあります。
糖尿病は動脈硬化も引き起こすため、日頃から注意が必要な生活習慣病です。
心因性の勃起力低下
2つめの原因は、心因性による勃起力の低下です。
仕事や人間関係、パートナーとの関係などで強いストレスやプレッシャーを感じると、神経に少なからず影響が及びます。
強いストレスがあると、神経に興奮を伝えにくくなってしまうのです。
その結果、性交渉中も興奮できず、ペニスが勃起しにくくなることがあります。
このような状況が続くと、ED(勃起不全)になってしまう可能性も否定できません。
心因性の勃起力低下は年齢を問わないため、速やかな問題解決が求められます。
加齢による勃起力低下
そして3つめの原因が加齢です。
人間は歳を重ねるにつれて少しずつ老化が進み、体にさまざまな変化が現れます。
また、性機能に関わる男性ホルモンの分泌量も減少しますので、加齢によって勃起力や性欲が減退してしまう方もいます。
男性ホルモンの分泌は20代がピークと言われているため、30代以降は注意しましょう。
なお、男性ホルモンが減少すると男性更年期障害になる可能性があります。
男性更年期障害になった場合は勃起力がさらに低下するため、クリニックでの専門的な治療も検討が必要です。
何歳ぐらいから勃起力の低下を感じ始めるのか?
勃起力が低下する原因は人それぞれですが、主に30代から感じ始める方が多いようです。
特に30代後半がピークで、40代・50代も含めると、ほとんどの方が勃起力の衰えを実感しています。
そのため、30歳を超えている方は勃起力の低下に注意しましょう。
一方、20代で勃起力の低下を実感している方は少数派です。
しかし、割合が低いのみで、決してゼロではありません。
20代の方でも、ストレスや病気で勃起力が低下する可能性があるため注意が必要です。
勃起力の低下をセルフチェック【勃起力スケール】
自分の勃起力を知りたい方は、セルフチェックをしてみてはいかがでしょうか。
「Erection Hardness Score」という自己診断型の勃起力スケールがあり、0~4の5段階で勃起力を評価できます。
勃起力スケールは、勃起時のペニスの硬さを基準に評価しています。
気になる方は、一度チェックしてみましょう。
勃起力の低下を抑えるには
勃起力は年齢とともに低下する方が多く、場合によってはパートナーとの関係に影響する可能性があります。
以前に比べて勃起しない・硬くならないと感じている方は、勃起力の低下を抑える対処法を検討しましょう。
勃起力を維持するためには、日頃の生活習慣を見直し、改善に努めることが大切です。
定期的にストレスを発散するのはもちろん、食生活の改善も検討してみましょう。
さらに対策を講じたい方は、トレーニングを取り入れてみるのもおすすめです。
バランスのよい食事
勃起力の低下抑制に欠かせないのが日頃の食事です。
食事は健康だけでなく、性機能にも関わりますので、バランスのよい食生活を心がけましょう。
勃起力を維持したい方は、高脂肪・高塩分の食事を避けることが大切です。
ジャンクフードや揚げ物、味が濃い料理などはできる限り減らしましょう。
一方、亜鉛を多く含む牡蠣や豚レバーや、シトルリンが豊富なスイカ・きゅうりなどの摂取を増やすのがおすすめです。
抗酸化作用のあるビタミンEを含むナッツ類も積極的に取り入れましょう。
勃起力の低下を防ぐ為のトレーニング
勃起力の低下を予防するトレーニングもおすすめです。
もっとも手軽なのはスクワットで、20回前後を1セットに、1日3セット程度実施してみましょう。
ただし、背中をしっかり伸ばすなど、正しい姿勢で実践することが重要です。
肛門を締めるトレーニングも取り入れましょう。
座った状態で体の力を抜き、肛門に力を入れてしっかり締めます。
その状態を10秒間キープし、ゆっくりと力を抜きます。
これを何度か繰り返すことで、ペニスの勃起に関わる肛門括約筋を鍛えられます。
勃起力の低下で性行為が難しい場合は?
勃起力の低下は病気やストレス、加齢など、さまざまな原因で起こります。
特に30代以降は勃起力が顕著に低下するため、バランスのよい食事を意識する必要があります。
トレーニングも取り入れ、勃起力を維持することに努めましょう。
もし性行為にも影響が及んでいる時は、ED治療薬の服用を検討してみるのも1つの手段だと言えます。
ED治療薬は男性向けクリニックや、個人輸入(通販サイト)で入手することが可能です。