バイアグラ等のED治療薬が2022年4月から保険適用に
バイアグラをはじめとする幾つかのED治療薬などの薬が、2022年の4月から保険適用となりました。
国が必要かつ適切な治療薬として認めた証拠でもある保険適用。
これにより病院などの医療機関で処方してもらう際に、健康保険を利用することで自ら負担する額を何割か軽減した上で入手することが可能になります。
薬を必要とする方にとって、より手が届きやすい状態になったと言えます。
保険適用される6成分16品目一覧
2022年4月より保険適用となった、ED治療薬などの夜の悩みに関する薬。
具体的には成分で分けると6つ存在します。
それぞれに幾つかの摂取方法や商品名、分量の差などがあるため合計16品目となります。
6つの成分のうち男性の性の悩みに関するものは2つで、どちらも勃起不全の治療薬です。
名前はバイアグラとシリアスといい、それぞれが複数の分量に分かれています。
またバイアグラに関しては錠剤だけでなく、ODフィルムと呼ばれるうすいフィルム状の物も保険適用されております。
効果は錠剤タイプのものと同じですが、水なしで舌の上で溶かして摂取することができます。
保険適用のバイアグラだけでも、分量だけでなく摂取方法まで選ぶことができるんです。
バイアグラが保険適用された経緯
バイアグラを含めた夜の悩みに関する薬が保険適用されたのは、少子化問題が大きく影響しています。
少子化社会への対策の一つとして、不妊治療をより安価に行えるようにして経済的な負担を減らすことが掲げられていました。
そういった流れの中で厚生労働省は、不妊治療やそれに関する薬を保険適用させるように動き始めました。
不妊治療に基いたものであるため、2022年4月に保険適用された薬は男性向けの勃起不全治療薬だけでなく、女性向けのホルモン剤などが含まれます。
▶EDと男性不妊の関係性について紹介したコラムを掲載しています
バイアグラが保険適用される為の条件について（7つ）
国が必要であると認め、その入手費用の何割かを国が負担すると決めた保険適用。
当然ですが簡単に誰でも処方してもらえるわけではなく、いくつもの厳格な条件をクリアする必要があります。
受け取る人が守らなければならない患者に向けての条件が2つと、処方する医者や病院に向けての条件が2つ、そして処方される薬の量やその際の書類に関する条件が3つで合計7つの条件となります。
まず受け取る人が守らなければいけない2つの条件から説明します。
まず本人かパートナーの病院の受診歴についてです。
薬を投与する日を決定した上で、その投与日からさかのぼって過去6カ月以内に不妊治療に関係する一般不妊治療管理料又は生殖補助医療管理料の2つのどちらかの病院に受診している必要があります。
もう1つの条件は本人の身体に関する条件です。
日本性機能学会によって定められた、EDガイドラインにしたがってEDであると診断される必要があります。
次に処方する側の病院や医者に求められる2つの条件です。
どんな状況でも絶対に必要な資格として、処方する医師が泌尿器科で5年以上の経験があることか、一般不妊治療管理科に関わる施設の届出というものを行っている医療機関になります。
基本的にバイアグラの保険適用による処方を可能としている病院は、これらの条件をクリアしていることになります。
もう一方は患者が既に他の医療機関で不妊治療を行っており、そこから紹介を受けて処方する場合のみ適応される規則です。
必ず紹介元の施設と連携し、情報共有を行わなくてはいけません。
最後に薬の量や書類に関する条件です。
量は不妊治療の一種である、タイミング法における1周期分かつ4錠以下と定められています。
また繰り返し処方を行う場合は6ヶ月の継続を目安とし、それを超えて処方する場合は原則としてもう半年、つまり処方開始から1年以内までの処方とします。
また書類に関しては処方箋の備考欄に、保険適用であることを記す必要があります。
バイアグラの保険適用は、現時点だとかなりハードルが高い
厳格に定められた7つの条件から見てもわかるように、バイアグラを保険適用の上で処方してもらうことは、現時点ではかなりハードルの高い行為であると言えます。
患者やそのパートナーに様々な条件が与えられるだけでなく、医者や病院側もこれを達成しているところを探す必要があります。
さらにその条件を無事通過したとしても、1回の診察で最大4錠までしかもらうことができません。
これだけの条件を達成しても非常に限定された分量しか得られないため、よほど困っている場合を除いてあまり合理的ではないかもしれません。
バイアグラの保険適用が難しい場合は、バイアグラジェネリックも検討しましょう
数多くの条件を突破した上で、さらに一度の処方ではごく少量しかバイアグラを入手することのできない保険適用。
この方法では自らの必要とする分を確保できないとお思いの方はぜひ、バイアグラのジェネリック医薬品をご利用ください。
ジェネリック医薬品は既に存在する薬と成分が殆ど、あるいはまったく同じで、ライセンスなどの関係で名称と生産元が異なるものとなっています。
効果が同じですがより安価なものが多く、保険適用でなくともお得に入手することができます。
バイアグラのジェネリック医薬品は医療機関からの処方、またはネットを利用した個人輸入を通して入手することが可能です。
