AGA治療薬として名高いミノキシジルには、「初期脱毛」の副作用があります。
ミノキシジルの初期脱毛は
- 使用から「大体10日から2週間目」ほどで現れて
- およそ「1~3カ月」初期脱毛の症状が続きます。
初期脱毛の期間に関しては個人差はありますが、ミノキシジルの効果が効き始めている合図でもあります。
そのため、初期脱毛が起こったからといって使用を辞めず続けることが重要です。
この記事では「ミノキシジルの初期脱毛」について詳しく解説していきます。
ミノキシジルの初期脱毛について
ミノキシジルの初期脱毛と聞いて、AGA治療薬なのに脱毛?と驚く方もいるでしょう。
何故このような状態が起きるのか、それはいつ頃から始まり、どのような仕組みを経ているのか事情を知らなければ使用する気にはならないかもしれません。
ミノキシジルを服用した際に起こる初期脱毛について詳しく説明します。
ミノキシジルの初期脱毛はいつから始まる?
ミノキシジルは使用してからすぐに一時的な脱毛が起こることがあり、これを初期脱毛と呼んでいます。
初期脱毛が起こるのはミノキシジルを使用してから大体10日から2週間くらいと言われており、人によって異なりますが、大体1、2ヶ月もすれば収まります。
長くても3ヶ月もすれば落ち着きますし、脱毛の量も人によって違いがあります。
AGAの治療をするために使用しているのにも関わらず、一時的とは言え髪が抜ける現象に初めは驚くでしょう。
そこで止めてしまうと元に戻るだけですので、続けることが肝心です。
ミノキシジルの初期脱毛が起きる仕組み
初期脱毛に驚くかもしれませんが、この状態に至る仕組みとしてはミノキシジル自体が毛母細胞を活性化させていることから起きる現象と言えます。
ミノキシジルによって、この細胞が活性化されることで髪の毛が成長したり、抜け始めたり、活動が止まるという人間の頭頂部で普段から起きているヘアサイクルが早まることになります。
この活動が止まる期間のことを休止期と呼びますが、この状態を髪の毛が成長する成長期へと変えてくれるのがミノキシジルです。
髪の毛が自然と生えてくる成長期の状態へと促すために、現在生えている髪の毛が抜けることになります。
この髪の毛が抜ける状態のことを初期脱毛と呼んでいるのです。
あくまでも毛が生える前段階の状態と言えるでしょう。
ミノキシジルで初期脱毛が起きるのは、薬が効いている証拠
初期脱毛についてはまったく起きない人もいますが、中には2倍増しになる人もいるくらいこの状態には個人差があります。
脱毛し過ぎて気持ちが参ってしまう方も中にはいますが、これは薬がしっかり作用している証拠でもあるのです。
その理由としては、初期脱毛で抜けてしまう髪の毛は新しく生えてくる毛髪が原因となって抜けているからです。
元から髪の毛が生まれ変わる際に抜けてしまう毛が、それよりも早く抜けているだけです。
ミノキシジルの作用によってヘアサイクルが早まっているので、驚くような現象に見えますが、遅かれ早かれ抜けてしまう毛と言えるでしょう。
初期脱毛が起きた時には、正常に薬が作用したと安心して良いですし、しばらくすれば新しく毛が生えてきますので、それまでは使い続けましょう。
ミノキシジルの初期脱毛が終わらない場合について
ミノキシジルを使用すると多くの人に初期脱毛の症状が現れますが、ほとんどの人が長くても3ヶ月で収まり、その後は新たに毛が生えてきます。
しかし、時折3ヶ月を過ぎても初期脱毛が収まらないという方がいるようです。
それはミノキシジルではなく、他の原因が考えられます。
以下で説明する原因に当てはまらないかチェックしましょう。
頭皮の炎症
まず考えられるのが頭皮の炎症です。
肌の状態は人によって異なりますが、頭皮に関しては分かりにくい場所でもあることから炎症していても気付きにくいと言えます。
かゆみや発疹が出ていないか細かくチェックしましょう。
炎症が生じていると毛母細胞にも影響を与えることから、薄毛の状態をより進めてしまうこともあるので注意が必要です。
生活習慣の乱れ
一般的に薬の作用が発揮されないときの原因として最も挙げられるのが生活習慣の乱れです。
以上のような生活を続けていると、せっかくの薬も体には上手く作用しなくなってしまいます。
健康的な面から言っても、上記のような生活では良い影響は与えられません。
睡眠不足は万病の元でもありますし、体の成長を促すホルモンの分泌が阻害され、髪の成長にも悪影響を与えます。
髪の毛の成長に必要なタンパク質やミネラル、ビタミンなどをバランスよく摂ることも大切です。
ストレスは抜け毛が増えますし、飲酒や喫煙も過度になると良いことはありません。
正しい生活習慣を身に付けない限り、どんなにミノキシジルを使用しても髪の毛を成長させることは難しいでしょう。
AGA以外の抜け毛原因
生活習慣に気を使っているにも関わらず、3ヶ月を過ぎても初期脱毛から抜け出せない人は、別の理由が考えられます。
これは単なるAGAが原因となっているのではなく、何かしらの疾患が起きている可能性があるのです。
特に以下の点に心当たりはないでしょうか。
- 円形脱毛症
- 索引性脱毛症
- 脂漏性脱毛症
これらの脱毛症は、AGAとは異なる治療が必要になります。
自然な形で抜けている髪の毛ではないので、現在使用している薬は直ちに使用を止めてください。
その上で専門的な医療機関を受診することをおすすめします。
その際は、医師にこれまでの経緯を説明して、これまで使用してきた薬やその説明書などを持参することが望ましいです。
できるだけ早めに受診をすることが大切です。
ミノキシジルによる初期脱毛なのか?チェックする方法
ミノキシジルを使用してから毛が抜け始めたら、それが初期脱毛なのかそれとも別の理由なのか気になる方もいるでしょう。
そこでミノキシジルを使用した際に起きる初期脱毛で起きる現象について紹介します。
以上のような現象が現れれば、ミノキシジルの初期脱毛と言って良いでしょう。
毎日チェックをして、現在の脱毛が当てはまるのか確認してください。
髪の毛が突然大量に抜けますが、それが薬の作用が働いている証拠と思い安心して続けましょう。
ミノキシジルの初期脱毛はあくまで一時的なモノ
ミノキシジルを使用して起きる初期脱毛は、そこまで警戒する必要はありません。
ほとんどの方が、ミノキシジルを使用してから10日から2週間後くらいに毛が抜け始めるため、事前に知らない人は混乱することでしょう。
しかし、人によって異なりますが大体1、2ヶ月もすれば収まり、その後は新たに毛が生えてきます。
長くても3ヶ月もすれば収まりますし、初期脱毛はミノキシジルがしっかり頭皮に作用している証拠と言えます。
毛が抜けたことで使用を止めてしまう人もいますが、そこからが大事ですので使用し続けましょう。