ミノキシジルとは、日本国内で発毛の効果が認められている唯一の成分です。
この成分の特徴は、体内の血管を拡張させることであり、血流を改善させることで発毛へと結びつけることができます。
人の髪の毛は、細胞が増殖と分裂を繰り返し生えてきます。
細胞は血流にのって運ばれてくる栄養や酸素を元に変化をするため、ミノキシジルによって血流が促されることでより細胞分裂が活発化されます。
特にミノキシジルタブレット(飲み薬)は、体内から細動脈へ影響を与えることになるので、外用薬よりも発毛に対して効果が高いと言われています。
仮に、このミノキシジルタブレットの服用を途中でやめたらどうなるのか、その疑問について解説していきます。
ミノキシジルタブレットの服用をやめるとどうなるのか?
ミノキシジルは発毛を促す成分であり、ミノキシジルタブレットは服用して内側からその効果を実感することができる薬です。
当然ですがタブレットの服用をやめれば発毛効果は持続せず、薄毛の状態へと戻る可能性が高いです。
AGAは薄毛になる症状のことですが、ミノキシジルの発毛効果では根本となった薄毛の治療はできません。
服用をやめることで発毛できなくなるため、元通りになるだけです。
ミノキシジルタブレットだけを服用している場合と、それ以外の薬と併用している場合で異なりますので、よく知っておくことが大切です。
ミノキシジルタブレットのみを服用していた場合
AGA治療と言えばやはり発毛をイメージする人が多く、髪の毛さえ生え続ければ全て解決したと考える人は少なくありません。
そのため発毛促進を期待できるミノキシジルタブレットは、服用をやめると発毛自体が止まり、元の薄毛の状態へと戻る可能性があります。
AGAは基本的にどんどん進行していく症状の為、AGA治療薬で症状の進行を抑えないと、薄毛や抜け毛の状態は止まりません。
ミノキシジルタブレットを飲み続けることが発毛へと導きます。
フィナステリドと併用していた場合
AGA治療薬の一つにフィナステリドがありますが、ミノキシジルとはタイプが異なる薬です。
ミノキシジルが発毛を促す効果を期待できる反面、フィナステリドはAGAの進行を抑制するという効果が期待できます。
フィナステリドはヘアサイクルを正常な状態へと導き、自然に発毛することを目指す薬ですが、積極的な発毛効果は期待できないという難点もあります。
ミノキシジルの服用をやめたとしても、フィナステリドを服用していれば薄毛の状態は避けられますが発毛力は見込めません。
ミノキシジルタブレットと併用することでお互いの難点を補うことができるため、同時に使用することが望ましいでしょう。
現在の状態よりも高い効果を望むときには、併用をおすすめします。
ミノキシジルタブレットをやめるとデメリットはあるのか?
ミノキシジルタブレットをやめることで起きる最も大きな現象は、やはり発毛することがなくなり元の状態へと戻ることです。
しかし、実はそれ以外にもミノキシジルタブレットをやめることでデメリットが発生する可能性があります。
再び薄毛が進行しこれまでの治療費が無駄になる
ミノキシジルタブレットの服用をやめれば、単純な話、これまで治療にかけてきた費用が無駄になります。
これは当然のことですが、ミノキシジルを止めることで多くの人が元の状態に戻ってしまいます。
発毛の効果を得られなくなるので元の薄毛に戻るのは不思議な話ではありません。
基本的に、ミノキシジルの外用薬と内服薬の金額は大体ですが月に約10,000円前後はかかります。
ある程度の個人差はありますが、ミノキシジルを服用してからその効果が実感できるようになるまでの期間は6カ月以降と言われています。
この時点でミノキシジルをやめると、少なく見積もっても半年間かけてきた約60,000円の費用が無駄になることが分かるでしょう。
ここまで使用してきたのであれば、これまでの期間を無駄にしないためにも最低1年は続ける覚悟が必要です。
髪の毛が細くなってしまう
ある程度服用してきたミノキシジルタブレットを中止してしまうと、髪の毛が細くなるという現象に見舞われることもあるようです。
ミノキシジルを服用している時はヘアサイクルも正常な状態にありますが、服用をやめることでこの状態は乱れることになります。
成長していた髪の毛はその状態を維持できなくなると細くなる、という変化が起こります。
もちろんすぐに髪の毛が細くなるわけではありません。
ミノキシジルを服用していた時の成分が血液中に残っていればヘアサイクルは正常に保たれるのですが、少しづつ成長して体の外に排出されてしまうと髪の毛は軟毛化するため、結果的に薄毛の進行が始まります。
あくまで抜け毛が増えてくるのではなく、髪の毛が細くなってしまうのです。
髪の毛が細くなると見た目的にも頭皮が見えやすくなり、薄毛のイメージで見られる可能性があります。
どのような場合は、ミノキシジルタブレットをやめると良いのか?
AGAの症状からの脱却を願って始めたミノキシジルタブレットの服用ですが、ダラダラと長く続けていればいいというわけでもなさそうです。
あくまでも薬ですので、体に何らかの問題が発生した時には中止する勇気も必要になります。
どんな時にミノキシジルタブレットをやめるのか、そのケースを紹介します。
6カ月以上服用しても効果が現れない場合
ミノキシジルタブレットはAGAに対抗する薬ですが、体内の血管を拡張させ血液を促すことで発毛を促進させます。
そのため頭頂部にばかり目が行きがちですが、実施には心臓など臓器への負担もかかります。
一定以上の期間飲み続けてもあまり良い効果が見られなかった時は、安全性も考えて服用を中止した方がいいでしょう。
目安としては大体6カ月くらいを見ておくといいでしょう。
動脈を拡張させることは、思った以上に体に負担がかかります。
ミノキシジルタブレットの効果が感じられるくらいの期間は大体6カ月くらいと言われていますので、それを越えて実感できない時は服用はやめておきましょう。
重大な副作用が起きた場合
最も注意しなければいけないのが重大な副作用が起きた時です。
ミノキシジルタブレットを服用して、肝機能障害などの副作用が起きた時には必ず中止することが大切です。
ミノキシジルなどの薬は肝臓で代謝されるという性質がありますので、人によっては肝臓に大きなダメージを負う可能性があるのです。
だるさや黄疸などの症状は、まさに肝機能障害を発症している可能性があり注意が必要です。
また心血管系の症状が現れた場合は、命に関わる可能性があります。
血圧や循環器、肺などに持病を持つ方はかなり危険ですので、即刻ミノキシジルの服用をやめてください。
ミノキシジルタブレットをやめるとどうなるか?に関するまとめ
ミノキシジルタブレットはAGAで悩んでいる方にとっては夢のような薬です。
発毛を促進させ、フサフサの姿に戻すことができるのでこれ以上の嬉しさはないはずです。
ただ、発毛をしたからと言ってミノキシジルの服用をやめると薄毛の状態へと逆戻りする羽目になります。
AGAとは常に進行してしまう症状ですので、ミノキシジルで完全な治療をすることはできません。
服用をやめれば、これまでかけてきた費用と努力が無駄になってしまう為、ミノキシジルタブレットは服用を続けていくことが大切です。