ミノキシジルは薄毛治療に用いられている薬の一つで、男性はもちろんのこと、女性にも効果が認められています。
AGAやびまん性脱毛症を始め、薄毛になってしまう各種症状の改善効果が期待できます。
ミノキシジルは外用薬と内服薬があり、それぞれ使い方が異なります。
そこで、ミノキシジルの使い方を外用薬・内服薬に分けて解説すると共に、注意点も合わせて紹介します。
ミノキシジル外用薬の使い方
ミノキシジルの外用薬を使う時は、以下のポイントを押さえておきましょう。
ミノキシジルの外用薬は、1日に利用する回数や1回あたりの塗布量が決まっています。
また、薬液は頭皮へ塗るなど、塗る時のポイントを意識しておきましょう。
1日2回(朝と晩)に使用する
ミノキシジルの外用薬は、1日あたり2回使用する必要があります。
しかし、いつ塗っても良いわけではなく、1回目と2回目の間隔は最低でも8時間程度、できれば12時間ほど開けることが望ましいとされています。
そのため、ミノキシジルを使うタイミングは朝起きた時と晩の就寝前が良いでしょう。
いずれにせよ、自分自身のライフサイクルに合わせてミノキシジルを使うことが大切です。
塗り忘れないように、ミノキシジルを塗るタイミングを決め、習慣化させておきましょう。
1回につき1mlを薄毛が気になる部分に塗布する
ミノキシジルの外用薬を塗布する際は、1回あたり1mlを目安にしましょう。
多く塗ったからといって、薄毛の改善効果がアップするわけではありません。
また、ミノキシジルは薄毛が気になる部分をカバーしつつ、周辺も含めて広く塗ることが大切です。
特定の部分にのみ偏ってしまった場合、塗りムラが生じて発毛に影響が及ぶ可能性があります。
頭皮をマッサージはミノキシジルを塗布する前に済ませましょう。
塗布後にマッサージした場合は、効果が薄れてしまう恐れがあります。
洗髪後に塗るようにする
ミノキシジルを塗布する前に、シャンプーは済ませておきましょう。
頭皮の環境が整っていると、ミノキシジルの成分が浸透しやすくなります。
一方、毛根に皮脂や汚れが詰まっている場合、成分が奥まで浸透しない可能性があります。
毎日洗髪後に塗ることを意識しましょう。
しっかりと髪を乾かしてから塗る
ミノキシジルの外用薬を使用する際は、しっかりと髪を乾かすことが大切です。
髪が濡れている状態でミノキシジルを使用すると、成分が奥まで浸透しない恐れがあります。
髪の毛と頭皮の水分を拭き取り、乾いたことを確認してから使いましょう。
髪の毛ではなく頭皮につけること
ミノキシジルを塗布する場所は、基本的に頭皮です。
髪の毛に塗るものと考えている方もいると思いますが、髪の毛にミノキシジルを付けてもいっさい効果はありません。
薬液を毛根にしっかり浸透させる必要があるので、間違えないように注意しましょう。
ポイントは、塗りたい部分の周辺の髪を分け、頭皮に直接ミノキシジルが当たるようにすることです。
直接当たるようにすれば、ミノキシジルの成分が頭皮の奥まで浸透します。
塗った後は、乾くまで触らずに放置
ミノキシジルを塗った後は、薬液が乾くまで触ってはいけません。
朝塗った場合は完全に乾いたことを確認し、髪を整えるようにしましょう。
夜も同様で、ミノキシジルが乾いていない状態でベッドに入ってはいけません。
完全に乾くまで待ってから就寝しましょう。
ミノキシジル内服薬の使い方
ミノキシジルは内服薬もありますが、外用薬とは使い方が大きく異なります。
まず服用方法ですが、水またはぬるま湯を使って服用しましょう。
コーヒーやお茶、ジュースやアルコールなどで服用した場合、成分が吸収できなかったり、効果に影響したりする恐れがあります。
服用の頻度は1日1回で、服用量の目安は男性が1回あたり5mg、女性が2.5mgです。
錠剤2分の1錠から1錠を目安に、まずは3ヵ月程度服用を続けてみましょう。
ただし、途中で副作用が発現した場合は量を半分に減らすか、服用を中止して医師へ相談することが大切です。
服用量は最大10mgまで増やせますが、副作用のリスクがあるので、判断は慎重に行いましょう。
服用は食前食後のどちらでも結構ですが、できるだけ飲むタイミングを決めておくことが大切です。
1回服用した後は24時間以上間隔を開けましょう。
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ミノキシジルの使い方に関する注意点
ミノキシジルは安全性が高い薬ですが、使用にあたってはいくつか注意しておくべきポイントがあります。
特に使用頻度や使用期間はしっかりと守っておきましょう。
そこで、ミノキシジルの使い方における注意点を解説します。
1日3回以上塗らない(外用薬)
ミノキシジルの外用薬を使う場合、1日3回以上塗らないようにしましょう。
ミノキシジルの使用頻度を増やしたからといって、薄毛の改善効果や発毛効果が高まるわけではありません。
反対に頭皮の痛みやかゆみ、皮膚の炎症など、副作用が発現する恐れがあります。
また、ミノキシジルを塗り過ぎの状態になってしまいますので、肌トラブル以外の副作用のリスクも高まります。
いずれにせよ、1日2回の使用頻度をしっかりと守りましょう。
少なくとも「6カ月間」は継続使用する
ミノキシジルは、できるだけ6ヵ月は毎日継続的に使用することをおすすめします。
発毛効果が出るまでの期間は個人差があるものの、すぐに効果が認められることはありません。
効果を見極めるためにも、最低6ヵ月を目安に使い続けましょう。
ミノキシジルの使い方に関するまとめ
ミノキシジルは薄毛の改善効果が期待できますが、外用薬と内服薬では使い方が異なっています。
外用薬は1日2回を目安とし、朝と晩にそれぞれ1mlずつ塗ることを意識しましょう。
内服薬については、1日1回の服用回数を守り、2分の1錠から1錠を目安に服用することが大切です。
必ず用法用量を守って使いましょう。
ただ、外用薬・内服薬ともに副作用が出る可能性があります。
もし頭皮の痛みなどの副作用が発現した時は、速やかに医師へ相談することをおすすめします。