つむじハゲの主な原因(男女共通)
「気が付くとつむじのあたりが以前より薄くなっている」「頭頂部を鏡で確認すると、つむじ部分の地肌が目立っていた」このようにつむじハゲで悩んでいる方は、意外にも多く存在します。
つむじハゲの原因は複数ありますが、主な原因として以下があげられます。
本記事では、つむじハゲの原因について詳しく説明します。
また、つむじハゲをすぐにでも治したいという方は、抜け毛を減らし、発毛を促すAGA治療薬の服用がおすすめです。
生活習慣の悪化によるつむじハゲ
髪の毛が豊かに育つためには、十分な栄養が必要です。
生活習慣が悪化するとその大切な栄養が髪にまで行き届かないため、つむじハゲの原因となる場合があります。
以下のような生活習慣は髪の栄養不足を引き起こすため、つむじハゲが気になる方は要注意です。
- 睡眠不足:髪の成長に重要な役割をはたしている成長ホルモンが分泌されなくなります。
- 喫煙:煙草に含まれるニコチンの血管収縮作用により、頭皮に十分な血流と栄養が届かなくなります。
- 飲酒:飲酒をした後は、体内でアルコールを分解するために、多くの亜鉛が必要となります。
亜鉛は髪の生成や成長にとって重要な働きをするため、アルコール分解のために使われてしまうと、髪の成長に必要な分が足りなくなってしまいます。
頭皮の健康悪化によるつむじハゲ
つむじハゲは、頭皮の健康悪化によってもおこります。
頭皮の皮脂が過剰に分泌されたり、乾燥したりするのもよくありません。
過剰に皮脂が分泌されると、酸化、蓄積することで雑菌が繁殖し、毛穴が塞がれて頭皮にトラブルがおきます。
面倒だからと髪を洗わなかったり、洗い方が不十分で皮脂がきれいに落とせていなかったりする場合におきるため、普段から丁寧に洗いましょう。
皮脂が足りずに頭皮が乾燥してしまうと、皮膚炎などを引き起こしつむじハゲの原因となります。
頭皮を日焼けすると乾燥してしまうので注意が必要です。
また頻繁にシャンプーをおこなう、刺激の強すぎるシャンプーを使うなど、皮脂を取りすぎると乾燥してしまうので、ほどほどにしましょう。
ストレスの影響によるつむじハゲ
つむじハゲは、ストレスの影響もうけます。
自律神経は身体を緊張させる作用のある「交感神経」と、身体をリラックスさせる作用のある「副交感神経」がありますが、ストレスが蓄積すると自律神経のバランスが乱れ、交感神経が優位になります。
そうなると髪に以下のような悪影響があらわれるため、つむじハゲの原因となってしまいます。
- 血流の悪化:髪への栄養は血液の流れに乗って届くため、悪化することで栄養が届きにくくなる。
- 睡眠不足:ストレスでうまく寝付けなくなり、睡眠不足で髪の成長に重要な成長ホルモンが分泌されなくなる。
- 内臓機能の低下:髪の成長に必要な栄養素「たんぱく質」などの吸収が悪くなる。
男性特有のつむじハゲの原因
男性の場合は、上記で紹介した「血流の悪化」「睡眠不足」「内臓機能の低下」3つの原因以外に、
が原因で、つむじハゲになる場合があります。
次の項目で、このふたつについて詳しく説明します。
遺伝的要因によるつむじハゲ
つむじの周辺は地肌が露出しやすいため、他の部分に比べて薄毛に見えてしまうことがありますが、つむじの数が多いからといってハゲることはありません。
つむじの数は遺伝が影響しており、人口のおよそ7%がふたつ以上のつむじがあると報告されています。
しかし、つむじハゲの原因となるのはつむじの数ではなく、AGAの原因となる酵素「5α-リダクターゼ」の影響です。
つむじの周辺には5α-リダクターゼ酵素が数多く分布しているため、AGAを発症すると発毛サイクルが短くなり、どんどん薄毛が進行していきます。
AGAに関する遺伝子情報は、細胞の中にあるX染色体が持っており、男性は母親からX染色体、父親からY染色体を引き継ぎます。
そのため母方の祖父が薄毛の場合、「祖父→母→孫」という形でAGAを引き継いでしまうため、つむじハゲを発症する場合があります。
AGA(男性型脱毛症)によるつむじハゲ
つむじハゲの要因として多いのは、AGA(男性型脱毛症)によるものです。
髪の生え変わる周期を毛周期といいますが、AGAはその毛周期を繰り返す過程で次第に成長期が短くなり、休止期にとどまることで最終的に生えてこなくなる疾患です。
AGAは男性ホルモンの一種であるテストステロンが、体内で5αリダクターゼ酵素と結合してつくられたジヒドロテストステロンによって引き起こされます。
ジヒドロテストステロンと受容体が結合すると、髭や体毛は濃くなりますが、前頭部や頭頂部の毛はヘアサイクルの短縮により十分に育たなくなり、薄毛になります。
日本人の成人男性がAGAを発症する確率は、20代で10%、30代で20%、40代で30%、50代以降で40%と報告されており、年齢があがるにつれ発症確率も高くなります。
女性特有のつむじハゲの原因
女性がつむじハゲになった場合、「牽引性(けんいんせい)脱毛症」や「女性ホルモンの変化」というように、男性とは違う原因が含まれている場合があります。
次の項目では、これらふたつについて詳しく説明します。
牽引性(けんいんせい)脱毛症によるつむじハゲ
髪の毛をきつくしばり、頭皮の同じ場所に負担をかけ続けて血行不良におちいると、「牽引性脱毛症」になります。
頭皮が圧迫され髪に栄養が届かないため、次第に薄毛になります。
髪型を変えたり、ゆるく結んだりすることで、症状が改善する場合もあります。
女性ホルモンの変化によるつむじハゲ
女性ホルモンのひとつである「エストロゲン」には、髪の成長を促進する働きがあります。そのため30代後半~40代にかけて、加齢に伴い女性ホルモンが減少しはじめると、ヘアサイクルが乱れつむじハゲになることがあります。
とくに更年期前の40代前半あたりからバランスが崩れやすくなり、女性男性型脱毛症(FAGA)を発症しやすくなります。
つむじハゲの判断基準
ここではつむじハゲを見分ける、簡単な判断基準を紹介します。
自分にあてはまるかどうか、確認してみましょう。
- 頭皮が透けて見える
- 頭頂部の髪のボリュームが少なくなっている
- 抜けた髪の毛の毛根の丸みがない、黒くなっている
すべて当てはまるようなら、つむじハゲを発症している可能性があります。
効果的なつむじハゲの治療法
これまで紹介したつむじハゲの原因別に、それぞれの治療方法を紹介します。
・生活習慣の悪化が原因となるつむじハゲ
└飲酒や喫煙を控え、適度な運動と質の良い睡眠をとる
└髪の成長を促し、健康に育つための食品や栄養素を積極的に摂取
・頭皮の健康悪化が原因となるつむじハゲ
└頭皮が乾燥している方は低刺激のシャンプーを使用(使用頻度に注意)
└頭皮に皮脂が多く、脂っぽい方は洗浄力の強いシャンプーを使用
└健康な髪を育てる育毛シャンプーを使用
・遺伝的要因やAGA(男性型脱毛症)が原因となるつむじハゲ
└抜け毛を減らす治療と、発毛を促す両方の治療を同時におこなうのが効果的
└フィナステリド:男性ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)の発生を抑制することで、抜け毛を抑制する医薬品。飲むタイプの内服薬が主に服用される。
└ミノキシジル:血管拡張作用と成長因子の産生を促し、発毛を促進する医薬品。頭皮に直接塗る外用薬(塗り薬)と、飲んで服用する内服薬が存在する。
・牽引性脱毛症や、女性ホルモンの変化によるつむじハゲ
└髪をきつく引っ張る髪型を、長年継続しない
└女性用の薄毛改善サプリメントや、治療薬を使用する
つむじハゲの原因に関するQ&A
ストレスがつむじハゲの原因になるのは本当ですか?
不健康な食生活がつむじハゲに影響しますか?
日焼けがつむじハゲの原因になり得ますか?
ヘアスタイリング製品の使用はつむじハゲに影響しますか?
つむじハゲは進行するものですか?