AGA・薄毛

毛周期について解説|毛周期と薄毛の関係|毛周期が乱れた場合の対処方法

AGA・薄毛

毛周期とは

毛周期(ヘアサイクル)とは、一定に髪の毛が生え変わっている期間の繰り返しです。
髪の毛は数年かけて成長すると自然に抜けて、新しい髪の毛が生まれます。

毛周期(ヘアサイクル)

上記の毛周期が乱れると細い髪の毛が増加し、抜け毛の増加や薄毛を引き起こしますが、場合によっては薄毛治療薬の服用で改善することも可能です。

この記事では、毛周期について詳しく解説していきます。

成長期

成長期は、毛周期のうちの髪の毛母細胞分裂が活発な時期で、髪の毛が太く長くなるようにどんどん成長を続けています。

毛周期が正常であれば、頭髪全体の90%ほどが成長期の状態となっており
髪の毛は1日に0.4mmほど成長、1年で約15cmの成長スピードです。

また、成長期は通常2~6年ほどですが薄毛や抜け毛に悩んで切る方は、この重要な成長期が短くなっている可能性があります。

退行期

退行期は、毛周期で髪の毛の成長が弱まっている状態です。

毛母細胞は、毛乳頭細胞からの指令や栄養の供給によって分裂をします。
しかし、退行期では毛乳頭細胞が下へ、毛母細胞は上へ移動して離れます。

そのため、毛母細胞が活発に分裂できなくなって、髪の毛の成長が遅くなりますが
毛周期が正常であれば、2~3週間ほどで退行期は終わります。
頭髪全体でみた後退期の毛髪は、1%ほどです。

休止期

休止期は、髪の毛の成長が完全に止まっている状態です。
この時期では毛乳頭細胞が縮小するため、指令や栄養の供給が完全に停止します。

供給がない毛母細胞は分裂できない状況にあるので、休止期では髪の毛を伸ばすことはできませんが
休止期が終われば毛母細胞はふたたび活発化するので、新しい髪の毛が生まれます。
成長が止まった髪の毛も、新しい髪の毛に押し出されるように自然と抜けます。

休止期が続くのは2~3ヶ月ほどで、頭髪全体の割合では10~20%ほどです。
成長期・退行期・休止期と、一定サイクルの毛周期が乱れると成長期を維持できなくなり、休止期になる髪の毛が増える原因に繋がります。

毛周期(ヘアサイクル)の乱れは薄毛や抜け毛に直結する

毛周期が乱れると、成長期が短くなって休止期や退行期が長くなります。
成長期が短ければ、髪の毛が十分に育たたずに細い毛が増えて、健康な髪の毛の維持ができなくなります。
休止期や退行期の割合が増えることで、抜け毛が明らかに増加するのです。

薄毛はどんどん進行するので、頭髪がボリュームダウンしたり、地肌が透けて見えたりの症状も起こるでしょう。

毛周期の乱れは、さまざまな原因が考えられますが、もっとも多いとされる原因は「男性ホルモン型脱毛症であるAGA」です。
20歳以上から増える症状で、日本人男性の3人に1人はAGAとされています。

参考ページ
成人男性の3人に1人…深い悩み 薄毛、早め治療で改善期待:東京新聞 TOKYO Web

額の生え際や頭頂部から薄くなる症状が特徴であるAGAは、男性ホルモンの働きが毛母細胞に影響することで毛周期が乱れます。
今までに比べて排水溝にたまる髪や、まくらに付着する抜け毛が増えたと感じている場合は、注意をしてください。

また、AGAを発症している場合は放置すると症状が進行していくため、早期の治療が必要です。

毛周期が乱れる原因

AGA

AGAは、男性ホルモンであるテストステロンが関係している型脱毛症です。
テストステロンは、頭皮に分布している5αリダクターゼという酵素と結びつくことで、ジヒドロテストステロンに変換されます。

ジヒドロテストステロンは、毛母細胞にある受容体と結合して働きを低下させる作用があります。
そのため、毛母細胞の分裂が活発にできなくなって、通常2~6年ある成長期が早期に終わってしまうのです。

AGAを発症した場合、髪は十分に育たず細く短い状態で止まり、抜け毛は増え続けて薄毛が進行します。
髪の毛1本1本に対する毛周期には限りがあるため、手遅れにならないためにもAGAには早期の対策が重要です。

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季節的な要因

季節的な要因も毛周期を乱れさせる可能性があり、とくに多いとされる春や秋には、新生活を迎えたり職場が変わったりと、比較的環境の変化が多い時期になります。
さらに、季節の変わり目は気温の変化も激しいため、心や身体がストレスを感じやすいのです。

ストレスは、自律神経のバランスを崩すことで血流の悪化(血行不良)を引き起こします。
そのため、頭皮まで十分な栄養を送れなくなり、成長期が短くなって抜け毛が増える原因になるのです。

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頭皮が直接的なダメージを受けやすい夏や冬は、紫外線や乾燥が原因となり、抜け毛や毛周期の乱れを引き起こすことがあります。
特に冬は、身体が冷えて血流の悪化を引き起こしやすいとされています。

また、花粉症が多い時期にも頭皮がアレルギー反応を起こすことで、毛母細胞分裂ができなくなり抜け毛の原因になることもあります。
しかし、季節的な要因での毛周期の乱れは一時的で、基本的に少しずつ安定することが多いとされている症状です。

季節に合った対策をして、抜け毛を防ぎましょう。

生活習慣

毛周期が乱れる原因には、生活習慣が影響している可能性があります。
睡眠不足や喫煙、多量の飲酒や偏った食事なども抜け毛の増加の要因です。

健康な髪の毛を育てるために必要な成長ホルモンは、睡眠不足になると分泌が阻害されます。

タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させるため頭皮の栄養不足を招く原因になります。
さらに、多量の飲酒は髪の毛を育てるために必要な亜鉛を大量に排出させるのです。

このように、生活習慣は髪の毛の健康に大きくかかわっているため、毛周期が乱れないよう生活習慣を見直して改善をしましょう。

毛周期が乱れたときの対策

毛周期の乱れに有効な対策は、以下のとおりです。

これらの対策について詳しく説明していきます。
正常な毛周期を維持できるように、ぜひ試してみてください。

AGA治療を始める

AGAが原因で毛周期が乱れている場合には、対策を早く始めることが重要です。
AGAは治療をしなければ毛周期が正常に戻らず、悪化する一方で、多くの髪の毛が退行期や休止期に入って寿命が尽きるリスクがあります。

早期で治療をおこなえば、弱っている毛母細胞も正常な毛周期に戻せる可能性があります。
AGAは進行性の脱毛症なので、治療は早ければ早いほど正常な毛周期を維持する期間も長くなります。

AGA治療薬は専門医の居るクリニックを受診することで入手可能ですが、通販サイトでも購入することが可能です。

紫外線対策や頭皮の乾燥予防・アレルギー対策を行う

季節的な要因での毛周期の乱れは、外的刺激を軽減することで抜け毛のリスクを減らせます。
紫外線対策としては帽子や頭皮用の日焼け止めがおすすめですが、曇りの日にも紫外線はあるため、短時間の外出でも対策を意識しましょう。

頭皮の乾燥には保湿ローションやヘアオイル、トリートメントの活用がおすすめです。
花粉のアレルギー対策には外出を控えることが有効ですが、難しい場合は帽子で花粉の付着を防ぐと良いでしょう。
帰宅してすぐにシャンプーをして花粉を洗い流せば、外的刺激も軽減することが可能です。

規則正しい生活と食事、ストレスをためない生活をする

毛周期が生活習慣で乱れているケースでは、良質な睡眠をとることが重要で
20代では7時間前後、40代では6時間半、60代では6時間が推奨されています。

また、ストレス解消を心がけて自律神経を整えることや、バランスの良い食事で栄養を不足させないことも大切です。

さらに、喫煙で悪化した血流を禁煙で改善できれば、栄養も頭皮まで運びやすくなります。
正常な毛周期を維持するためにも、生活習慣を整えることを心がけましょう。

毛周期に関する質問

AGAの治療を始めると、どのくらいの期間で毛周期の乱れが回復しますか?

個人差はありますが、毛周期の乱れが回復するのは、一般的には3~6ヶ月とされています。

生活習慣やケアの方法が頭皮に合っているかでも、回復の期間に差があります。

毛周期が終了した髪は二度と生えてこないって本当ですか?

毛周期が終了した毛根からは、髪が生えることは二度とありません。

毛周期は15~20回ほどで寿命が尽きるため、少しでも早い段階で治療や対策をおこなうことが重要です。

髪の毛は1日に何本くらい抜けますか?また、ヘアサイクルが乱れるとどのくらい抜ける本数は変わりますか?

髪の毛は、1日に平均50~100本ほど抜けるといわれています。

しかし、毛周期が乱れると300本以上抜けるようになります。

抜け毛の状態で毛周期が乱れていると判断できますか?

抜け毛の状態でも、毛周期の乱れを判断できます。

健康な髪の毛根は太くてハリがありますが、毛周期が乱れている髪の毛は毛根が細くて弱々しい状態です。

毛周期の乱れに年齢は関係ありますか?

毛周期の乱れには、年齢も関係しています。

加齢で見た目の変化があるように、身体の内側も変化して機能が低下していきます。