外出しでも妊娠するのか
結論からいうと、外出しでも妊娠する可能性はあります。
外出しは、ペニスを膣から抜くタイミングを誤ると、精子が膣内に侵入してしまうことがあります。
避妊効果は極めて低いため、妊娠を望まない場合は絶対に避けるべきです。
また、性行為中に微量の精子を含むカウパー腺液が排出される可能性もあります。
このため、外出しをおこなったとしても、完全に妊娠を防ぐことはできないのです。
以下では、外出しによる妊娠のリスクや、その原因について解説していきます。
外出しの妊娠確率
外出しをおこなった際の妊娠確率は、およそ22%とされています。
具体的には、4〜5回に1回は妊娠する可能性があるということです。
外出しは、精液を完全に排出できない場合があり、残った精子と卵子が結合することで妊娠が成立するリスクがあります。
このように、外出しは妊娠の確率が高く、避妊手段として十分ではありません
妊娠を避けるためには、外出しではなく、コンドームなどを使用して確実な避妊をおこなうことが重要です。
参考ページ
日本における予定外妊娠の医療経済的評価
外出しで妊娠する理由
コンドームを使用しない場合、妊娠率が高くなる主な理由はいくつかあります。
まず、射精のタイミングの難しさが挙げられます。
男性が射精を完全にコントロールすることは困難とされており、性的興奮が高まるとともに精液が陰茎から漏れ出ることがあります。
また、性行為中に分泌されるカウパー腺液も大きな要因です。
カウパー腺液には微量の精子が含まれているため、性行為中に分泌された場合、膣内に精子が侵入する可能性があるのです。
さらに、外出し後の精液が膣内に入る可能性も考えられます。
外出しされた場合の対処方法
以下の項目では、外出しをされた際の対処法を紹介します。
外出しは妊娠のリスクが高いため、速やかに対処する必要があります。
アフターピルの服用を検討
アフターピルは、避妊失敗などで妊娠のリスクが高まった場合に使用される緊急避妊薬です。
避妊効果は服用する時間が早ければ早いほど高くなり、性行為後72時間以内に服用することが推奨されています。
一般的に、性行為後24時間以内に服用すると95%以上の避妊効果がありますが、時間が経過するにつれてその効果は低下していきます。
アフターピル服用後の妊娠阻止率は、以下の通りです。
■服用タイミング | ■妊娠阻止率 |
24時間以内に服用 | 95% |
48時間以内に服用 | 90% |
72時間以内に服用 | 85% |
72時間~120時間以内に服用 | 40% |
また、アフターピルの避妊効果について詳しく知りたい方は以下の記事もご参考ください。
関連ページ
アフターピルの避妊率について│避妊方法の種類と避妊率の比較
妊娠検査を行う
妊娠検査薬を使用するタイミングは通常、生理予定日の1週間後が適切です。
一般的に、薬局やドラッグストア、オンラインストアなどで購入でき、非常に手軽に入手できます。
妊娠検査薬はさまざまなメーカーから販売されており、一般的に400円〜1,000円ほどで購入できます。
妊娠検査薬で陽性がでた場合は、速やかに産婦人科を受診しましょう。
ただし、妊娠検査薬は妊娠の可能性を調べるためのものであるため、不安な点がある場合は医師へ相談することが望ましいです。
外出しリスクへの対処方法
外出しは今後も起こる可能性があるため、女性主導で避妊ができる「低用量ピル」の服用をおすすめします。
低用量ピルは、正しく服用した場合、避妊失敗率(妊娠率)を0.3%まで下げることが可能です。
また、万が一、パートナーがコンドームを付けなかった場合でも、低用量ピルを服用し続けていれば、妊娠リスクを回避できます。
低用量ピルは、毎日継続して飲むことで避妊効果を得ることができ、望まない妊娠を高い確率で避けることができるのです。
低用量ピルの避妊効果について詳しく知りたい方は以下の記事もご参考ください。
関連ページ
低用量ピルの効果について|効き始めるのはいつ?効果のメカニズムについて解説
外出しの妊娠リスクに関する質問
以下では、外だしの妊娠リスクに関してよくある質問をまとめています。
解説と共に答えていくので、ぜひ参考にしてください。
外出しでも妊娠する可能性はありますか?
外出しで妊娠する理由は?
外出しは避妊になりますか?
我慢汁で妊娠することはありますか?
ピルを飲んでいたらコンドームは付けなくてもいいですか?