アフターピルの正しい服用方法
アフターピル(緊急避妊薬)の服用方法は避妊薬の種類により異なりますが、以下の3通りの方法があります。
商品 | ノルレボ | エラ | オブラルG(ヤッペ法) |
---|---|---|---|
服用タイミング | 性交後3日(72時間)以内に1回内服する | 性交後5日(120時間)以内に1回内服する | ・性交後3日(72時間)以内に2錠内服 ・その後12時間経ってから、さらに2錠追加して服用 |
商品ページ | ノルレボ | エラ | オブラルG |
上記3種類のアフターピルは病院、通販サイトどちらでも入手することが可能です。
本記事では、アフターピルの飲み方や飲むタイミング、注意点について詳しく解説します。
アフターピルはいつ飲む?
アフターピルは、性行為後、早い内に服用すればするほど、避妊の成功率が高くなります。
そのため、妊娠を望まない場合で避妊に失敗した場合は、なるべくすぐに飲むようにすべきです。
性行為から時間が経てば経つほど避妊の成功率が低くなっていきますが、成功率はアフターピル各種で異なります。
避妊の成功率は以下のとおりです。
商品 | ノルレボ | エラ | オブラルG(ヤッペ法) |
---|---|---|---|
24時間以内 | 99% | 99% | 77% |
24~48時間 | 98% | 99% | 36% |
48~72時間 | 97% | 99% | 31% |
72~96時間 | 75% | 98.9% | |
96~120時間 | 98.9% | ||
120時間以上 | 75% | ||
商品ページ | ノルレボ | エラ | オブラルG |
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ヤッペ法はアフターピルではなく、中用量ピルが使われます。
性行為から24時間以内に服用したとしても、ヤッペ法での避妊率は77%と低い水準です。
アフターピルの服用時の注意点
アフターピルは効果が高い反面、服用する際にいくつかの注意点があります。
これらについて、以下で解説します。
服用後の吐き気に注意
アフターピルを服用すると吐き気をもよおすことがありますが、吐き気には注意が必要です。
服用後に嘔吐してしまった場合、せっかく服用したにも関わらず、ピルの効果が得られない可能性があります。
そのため、場合によっては同じピルを飲みなおす必要があります。
基本的には、服用後2時間以内にお薬を吐いてしまった場合に、もう1回飲む必要があります。
服用タイミングについて
アフターピルは、妊娠の可能性が高い性行為をおこなった72時間以内に服用します。
性行為からの経過時間によって避妊効果が異なるので、とにかくできるだけ早く飲むことが大切です。
72時間を超えてからでも、120時間以内であれば一定の避妊効果があるとされているので、飲むタイミングを逃したと諦める前に120時間経過していなければ飲むことをおすすめします。
関連ページ
アフターピルの避妊率について│避妊方法の種類と避妊率の比較
飲み合わせに注意
アフターピルとの飲み合わせに注意が必要な薬剤としては、以下のようなものが挙げられます。
この中でも特に注意が必要なのは、「セイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート)」です。
これは、抗HIV薬や血液凝固防止薬などの医薬品に限らず、ハーブティーにも含まれていることがあります。
アフターピルの服用ができない人
アフターピルの服用ができない人として、以下のような人が挙げられます。
アフターピルは肝臓で代謝される成分のため、肝障害がある人は、病気を進行させる可能性があります。
心臓や腎臓に病気がある場合も、ナトリウムや体液が貯留されることにより、病気の症状が憎悪する可能性があります。
重度の消化管障害や吸収不良症候群の場合は、ピルの成分を充分に吸収できないおそれがあるため、服用ができません。
また、授乳中の女性が服用すると、アフターピルの成分が乳汁に移行してしまうので、授乳中の服用は避けることが望ましいです。
しかし、妊娠が大きな問題となる場合、アフターピル服用のタイミングで授乳を避けられないという時には、アフターピルの服用を考慮する事もあります。
参考ページ
医療用医薬品 : ノルレボ (ノルレボ錠1.5mg)|禁忌
お酒との併用に注意
アフターピルの成分は、お酒と同じように肝臓で代謝されます。
お酒を飲むと、肝臓がお酒の代謝の方に力を入れてしまい、ピルの代謝がおろそかになって、効果が薄れる可能性があります。
また、お酒とアフターピルの成分の両方を肝臓で代謝するため、アフターピルの作用が強く出てしまい、吐き気や嘔吐などの副作用が増幅される可能性もあります。
このような理由から、アフターピルとお酒の併用には気を付けた方がよいでしょう。
アフターピルの内服後は、最低でも24時間はお酒を控えることをおすすめします。
関連ページ
アフターピルとお酒の飲み合わせ|影響と注意点について解説
副作用に注意
アフターピルの主な副作用として、以下のようなものが挙げられます。
この中でも特に注意すべき副作用は「吐き気」です。
アフターピル服用後に嘔吐してしまうと、お薬の成分も一緒に吐いてしまう場合があります。
アフターピルを服用してから2時間以内に嘔吐してしまうと、同じ薬をもう一回飲む必要があります。
関連ページ
アフターピルの主な副作用|いつから副作用が現れる?対処方法も紹介
アフターピル服用後の出血に注意
アフターピルを服用すると、消退出血が起こることがあります。
この消退出血とは、アフターピルの影響で子宮内膜が剥がれ落ちたときの出血のことです。
通常の生理の出血とは異なり、短期間で終わることが多いものですが、アフターピルが効いたかどうかは生理が来ることがサインとなるため、消退出血を生理の出血と間違えないようにする必要があります。
関連ページ
アフターピルで生理遅れる?生理と消退出血との違いについて
アフターピルをいつ飲むか?に関するよくある質問
アフターピルについて、よくある質問をまとめましたのでご紹介します。
アフターピルを服用後の性行為は問題ない?
服用後吐いてしまった場合どうしたらいいですか?
アフターピルを飲んだ後はいつ生理がきますか?
アフターピルは72時間以降でも効果がありますか?
アフターピルでの避妊が成功したサインはありますか?