アフターピル

アフターピルの効果はいつまで続くか│アフターピルの仕組みと服用時の注意点

アフターピル

アフターピルの効果はいつからいつまで?

アフターピルは服用後2.3時間で効果が現れ、その後、5~7日間まで排卵を抑制する働きが続きます。

しかし、アフターピルの効果は性行為後の服用に対して一時的(5~7日間)に作用するもので、服用後の性行為に効果があるわけではありません。

アフターピル服用後に性行為をしてしまうと妊娠してしまう可能性があります。

アフターピルは子宮内膜の増殖を抑える効果があるため、排卵の抑制が間に合わなかったとしても着床を防いで受精卵が着床しにくい状態にすることが可能です。

しかしアフターピル服用後に性行為をすると、避妊効果どころか反対に排卵が遅れたことにより妊娠する確率が上がってしまうため、注意が必要です。

性行為はつぎの生理が来るまで控える必要があります。

効果が長期的ではないことと、服用後の性行為について覚えておきましょう。

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アフターピルは何時間以内に服用するべきか│時間内に飲んでも失敗するケースをご紹介

アフターピルは早期服用がとても大切

アフターピルは早期服用すればするほど、避妊率は高くなります。

一方で時間が過ぎると、効果が薄くなり避妊率は下がっていくため、できるだけ早い服用が重要です。

では実際に性行為からの服用時間で効果の差はどれほどひらくのでしょうか。

以下は一般的に処方されるピル「レボノルゲストレル」の服用時間ごとの避妊成功率です。

■レボノルゲストレルの服用時間ごとの避妊成功率

24時間以内95%
48時間以内90%
72時間以内85%
72時間~120時間以内40%

レボノルゲストレルは、72時間以上が経過すると避妊率は大きく下がってしまうため、72時間以内の服用が望ましいです。

また72時間以上が経過してしまっても避妊率が高いアフターピルもあります。

それは有効成分がウリプリスタールの「エラ」というアフターピルです。

エラはなんと120時間(5日)で、避妊率98%となります。

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アフターピルの作用

アフターピルの避妊効果は大きく分けて下記の2つです。

それぞれの作用について、詳しく説明します。

排卵抑制

アフターピルひとつ目の作用は、排卵を抑制することで受精を妨げることです。

妊娠とは、排卵→受精→着床のプロセスで起こります。

排卵がないと受精そのものが成立せず妊娠に繋がりません。

アフターピルは「エストロゲン(黄体ホルモン)」に働きかけ、卵胞の成熟を遅らせることができます。

卵胞の成熟が遅れると排卵が抑制され、受精できなくなるのです。

排卵前にアフターピルを服用した場合、妊娠の可能性はほぼないに等しい状態となります。

着床しづらくする

アフターピルの作用は排卵・受精を抑制することだけではありません。

妊娠とは、排卵→受精→着床のプロセスで起こりますが、アフターピルには着床を防ぐ作用もあります。

通常、排卵日前後は子宮内膜が増殖し、受精卵を着床させやすい環境です。

アフターピルには子宮内膜の増殖を抑え、受精卵が着床しにくい環境を作る作用があります。

そのため、万が一受精してたとしても着床はせず、妊娠を防ぐことができるのです。

アフターピル服用後の性行為は妊娠の可能性がある

よくアフターピルを一度服用すると、その後しばらく避妊効果が続くという誤解をする人がいます。

しかし避妊効果があるのは、あくまでも「性行為後」の服用に対してです。

精子の寿命は3日~1週間とされているため、排卵のタイミングを数日遅らせても、服用後の性行為で精子がまだ生きていれば妊娠する可能性があるのです。

またアフターピル服用後に性行為をすると、避妊効果どころか反対に排卵が遅れたことにより妊娠する確率が上がってしまいます。

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避妊効果を継続したいなら低用量ピルもおすすめ

アフターピルはあくまでも一時的な避妊薬です。

高い避妊効果を発揮する一方でその分体への負担も大きくなります。

たとえば副作用が強く出る恐れや、ホルモンバランスを乱すことで体調を崩す可能性もあるため、1度の服用にも注意が必要です。

一時的な効果ではなく継続的に避妊をしたいといった場合は、低用量ピルの服用なども検討しましょう。

低用量ピルは用法用量を守って継続的に服用することができれば、約99%の避妊率です。

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アフターピルの効果についてよくある質問

アフターピル服用後の効果時間についてよくある質問をまとめました。

アフターピルの効果時間内にやってはいけないことはありますか?

アフターピル服用後は以下の行為を控える必要があります。

・性行為

アフターピル服用後の性行為はアフターピルの効果がなくなるのでNGです。次の生理がくるまで控えてください

・飲酒

アルコールもアフターピルも肝臓で分解されます。アフターピル服用後にお酒を飲むと副作用の吐き気を起こすことがあるため、服用後24時間飲酒しないでください

・服用後2時間以内の嘔吐

・アフターピルの効果に影響を与える薬やサプリメントの服用

服用後ある程度時間が経っても副作用を感じないのですが、アフターピルの効果はでていますか?

副作用が感じられないからといって効果が発揮されていないわけではありません。

アフターピルは服用から24時間までに副作用が出ることがありますが、必ず出るというわけではないのです。

また最近のアフターピルは副作用が少ないものが主流となっています。

そのため、副作用の有無では避妊の成功や失敗を判断することはできません。

避妊が成功したかは消退出血か生理の有無によって判断します。

アフターピルの効果時間が過ぎたら避妊効果はゼロになりますか?

避妊効果はゼロにはなりませんが、効果は落ちます。

アフターピルで一般的に処方されるノルレボ(レボノルゲストレル)は72時間服用が推奨されています。

また、行為後120時間の服用でも高い効果のあるアフターピルもあります。

すぐに服用できず効果時間が過ぎそうな場合は、120時間効果のあるアフターピルに変更するなど、ピルの種類も変える必要があります。

アフターピルを飲んだ後はどのように過ごすと効果的ですか?

アフターピル服用後は吐き気や頭痛といった副作用が出る可能性があるため、服用後24時間はなるべく安静に過ごすことです。

嘔吐を防ぐためにもなるべく安静にし、飲酒も控えましょう。

ほかにもアフターピルを服用した後の性行為により妊娠してしまう恐れがあります。

服用後は消退出血もしくは生理がくるまで性行為を控えなければなりません。

120時間効果のあるアフターピルは、クリニック以外でも買えますか?

通常、処方されるアフターピルは72時間がタイムリミットです。

しかし120時間経過しても効果のある「エラ」というアフターピルもあります。

エラを購入する方法はクリニックで処方してもらうか、海外通販を利用するかの2択です。

なお、アフターピルはノルレボ錠(72時間リミット)のみの取り扱いとなるクリニックもあるため、クリニックに事前に問い合わせる必要があります。

万が一の時に焦らないために、事前に通販でエラを注文し手元に用意しておくと安心です。