あなたの薄毛はAGA(男性型脱毛症)かもしれません。
この記事ではAGAとはどのような薄毛症状なのかを踏まえて、自身で行えるAGAセルフチェックについて紹介しています。
AGA(男性型脱毛症)とは
AGA(男性型脱毛症)とは、頭頂部や生え際が薄くなる症状です。
特に、男性ホルモンの分泌が活発な思春期後から徐々に進行します。
男性ホルモンであるテストステロンが、酵素の作用によってジヒドロテストステロン(DHT)という物質に変換されると、新しい髪を生み出す毛乳頭細胞を萎縮させてしまいます。
これが男性型脱毛症の原因となります。
AGAセルフチェックの方法
AGAの症状・原因を理解した上で、セルフチェックの方法を解説します。
自身がAGAである可能性はいくつかの質問に回答することで指標とすることができます。
AGAセルフチェックの手順
AGAセルフチェックは以下の質問に回答することで判断していきます。
9つのチェック項目がありますので、いくつ当てはまるか覚えておいてください。
1.最近、抜け毛が増えたと感じる
2.以前に比べて髪の毛が細くなった
3.頭頂部が透けて地肌が見えやすくなった
4.額の生え際が後退してきている
5.同世代と比較して髪が薄い
6.洗髪時、頭皮に脂っぽいヌルつきを感じる
7.普段から脂質の多い食生活を送っている
8.喫煙者である
9.親族に薄毛の人がいる
いかがだったでしょうか?
「YES」と答えた項目が多ければ多いほど、自身がAGAである可能性は高いといえます。
自分にとっては「当たり前」「年齢的に普通」と思っていても、それがAGAのサインであることがあります。
セルフチェックの項目を覚えておくことで、AGAの小さな進行にも気がつける様にすることが薄毛対策の第一歩です。
AGAセルフチェックの正確性
セルフチェックに当てはまる項目が多ければ多いほど、あなたがAGAである確率は高いといえます。
しかしながら薄毛の原因は様々であるため、セルフチェックだけでは一概にAGAと決めつけることは出来ません。
セルフチェックで当てはまる項目が多かった方は、一度医師の診察を受けることをおすすめします。
AGAセルフチェックの結果を受けて
AGAセルフチェックの結果を踏まえて、自身がAGAである可能性が高かった場合は次に自身のAGA進行度合いを確認していきましょう。
AGAの進行度合いの判断方法
AGAの進行度合いの判断方法としては、アメリカの皮膚科医ハミルトン氏、並びにノーウッド氏が提唱したハミルトン・ノーウッド分類がよく使われます。
ハミルトン・ノーウッド分類はAGAの進行度合いを大きく3つに分け、さらに複合的に分類したものです。
分類と症状は以下のように表されます。
分類 | 症状 |
Ⅰ型 | AGAの初期症状。前髪が少し後退し始める。見た目には気が付きにくい。 |
Ⅱ型 | Ⅰ型よりも前髪が後退し始め、見た目にも気が付きやすい状態。 |
Ⅱ型 vertex | Ⅱ型の症状に加え、頭頂部が円形に薄くなる。 |
Ⅱa型 | Ⅱ型の症状に加え、前髪の後退が進行した状態。 |
Ⅲ型 | 前髪の薄毛がM字型に拡大し、薄毛部分がくっきりと現れ始める。 |
Ⅲ型 vertex | Ⅲ型の症状に加え、頭頂部に頭皮の露出が目立ち始める。 |
Ⅲa型 | 前髪が横に広く後退し始め、V字型に薄くなった状態。全体的な髪のボリューム減少も確認できる。 |
Ⅳ型 | 前髪に現れたM字型の薄毛が進行し、加えて頭頂部も円形に薄くなり始めた状態。 |
Ⅳa型 | Ⅲa型の症状が深刻化し、V字型の中央部分にも薄毛が進行し始めた状態。 |
Ⅴ型 | 前髪の後退と頭頂部の薄毛が深刻化し、境目なくなり始めた状態。 |
Ⅴa型 | 前髪と頭頂部の薄毛に境がなくなり始め、その間に帯状の健康な髪が残る。 |
Ⅵ型 | 前髪の後退と頭頂部の薄毛が深刻化し、境目が完全になくなった状態。 |
Ⅶ型 | 前髪と頭頂部の頭皮が完全に露出し、後頭部まで薄毛が進行した状態。 |
AGAはⅠ型の症状から始まり、分類を細かに変えながらすべてⅦ型に帰結します。
進行度は早期であればあるほど改善しやすいとされています。
AGAセルフチェックで気を付けるポイント
AGAセルフチェックはあくまでAGAを自己判断するための指標であるため、気を付けるべきポイントがあります。
AGAセルフチェックの頻度
AGAセルフチェックを行って問題なければそこからは安心、というものではありません。
AGAになる可能性はすべての人が持っており、現在大丈夫でも数か月後には進行している事もあるものです。
成人後はその可能性が高まるため、セルフチェックの判断基準を覚えておいて、いつでも状態を把握できるようにしておくことをおすすめします。
AGAセルフチェックの限界
AGAセルフチェックはあくまで判断材料の一つであるため、見た目にわかりやすく薄毛が目立っていない状態では見逃してしまう可能性があります。
現時点で気になる症状が現れていない場合でも、ご家族や親戚に薄毛の方がいる場合は将来的なAGAの可能性を秘めているともいえます。
早期発見・早期治療がAGA対策の近道なので、AGAセルフチェックに当てはまらない場合でも不安に感じる方は医療機関にて診断してもらうことをおすすめします。
AGAセルフチェックの代わりになるもの
前述した通り、AGAセルフチェックよりも正確なAGAの判断方法は医療機関で診断してもらうことです。
ここでは医療機関でどのようにAGAを診断するのか紹介していきます。
医療機関での診断方法
医療機関でのAGA診断方法は主に以下のようなものです。
・専門的な質問による問診
・拡大鏡などを用いた頭皮の視診
・AGAの原因となるホルモンの測定検査
問診はセルフチェックにも近い内容ですが、医療機関での診断がセルフチェックと大きく異なるのは視診とホルモンの測定検査です。
まず視診に関しては以下のことを知ることができます。
・頭皮の状態
└もし乾燥や荒れなどが原因と判断出来た場合はAGAと異なる治療法を選択するきっかけになる。
・髪の太さや量
└拡大鏡で確認するため、鏡でのセルフチェックではわかりにくい初期段階の薄毛を見つけることもできる。
専門的な視診に加えて、AGAの原因となるホルモンの測定検査を行うことでより具体的にAGAを判断することが可能です。
AGAの大きな原因の一つとされているホルモン「ジヒドロテストステロン」の測定を行うことで、現在どの程度AGAの可能性を抱えているかを段階的に評価してもらうことができます。
AGAセルフチェックと医療機関での診断の違い
セルフチェックはAGAを判断する大きな材料の一つですが、セルフチェックだけで判断することはおすすめできません。
薄毛はAGA以外にも原因があり、複合的に発症するものです。
もし自分の薄毛の原因を突き止めないまま、合っていない対策・治療法を選択してしまうと改善が遅れる可能性もあります。
早期発見・早期治療を行うためにも医療機関でのAGA診断はおすすめです。
AGAセルフチェックと併用すると効果的なケア方法
AGAセルフチェックで自身のAGAの可能性を見つけた場合、早期にケアすることで薄毛を改善しやすくなります。
ここでは薄毛改善に有効な成分とアイテムを紹介しています。
薄毛改善に効果的な成分
薄毛の改善に一番効果的とされているのが成分を含んだ医薬品を塗布、または服用する事です。
発毛・育毛効果の高い成分として、ミノキシジル・フィナステリド・デュタステリドの3つが挙げられます。
血管拡張作用によって頭皮の血流を増加させ、新たな髪を作り出す毛乳頭細胞の栄養状態を改善し、発毛を促進する成分。
AGAの原因とされるホルモン「ジヒドロテストステロン」を構成する酵素「5αリダクターゼ」の働きを抑制し、AGAの進行を遅らせることができる成分。
フィナステリドと同じく5αリダクターゼの働きを抑制することで、DHTの生成を抑制する成分。フィナステリドよりも強力な効果を持っているため、進行したAGAの治療に使用されることがあります。
上記3つの成分は医療機関でも処方されるほか、個人輸入通販を利用して購入する事も可能です。
髪のケアにおすすめのアイテム
上記で紹介した3つの成分を配合したおすすめの商品を紹介します。
・ツゲイン(ミノキシジル)
ミノキシジルには頭皮に直接塗布する外用薬と錠剤を服用する内服薬があり、ツゲインは外用薬に当たります。
スプレーとスポイトの2通りの方法で塗布が行えるため、自分が1番頭皮に浸透させやすい方法を選ぶことが出来ます。
ミノキシジルの成分量は2.5%/5%/10%の3種類で、薄毛の進行に合わせて成分量の使い分けが可能です。
有効成分/主成分 | ミノキシジル2%、5%、10% |
効果・効能 | 発毛・育毛 |
内容量 | 60ml |
価格 | 2,500円/1本 |
タイプ | 外用薬 |
使用方法 | 薄毛が気になる箇所に1日2回(朝・晩)1mlを塗布 |
副作用 | 初期脱毛、かゆみ、かぶれ、むくみ、しびれ、体のほてり、体重増加、性欲減退 |
・ミノキシジルタブレット(ノキシジル)
ミノキシジルタブレットは塗布ではなく直接服用するミノキシジル配合の発毛剤です。
発毛効果を実感しやすいとの声が多く、AGAクリニックでも処方されています。
ミノキシジルタブレットはジェネリック医薬品であるため成分・効果は変わらずに手ごろな価格でお買い求めいただけます。
有効成分/主成分 | ミノキシジル5mg/10mg |
効果・効能 | 発毛・育毛 |
内容量 | 100錠 |
価格 | 3,800円/1箱 |
育毛剤のタイプ | 錠剤 |
使用方法 | 1日1回半錠~1錠を決まった時間に服用 |
副作用 | 初期脱毛、多毛症、頭痛、胸痛、顔や手足のむくみ、皮膚の紅潮、動悸、息切れ、立ちくらみ、めまい |
・フィンペシア(プロペシアジェネリック)
フィンペシアはフィナステリドを配合した内服薬です。
AGAの原因である「ジヒドロテストステロン」の増殖を抑え、薄毛の進行を抑制する効果があります。
発毛に特化したミノキシジル製品と併用することで、より一層薄毛対策をする事が可能です。
フィンペシアは先発薬であるプロペシアのジェネリック医薬品なので、成分・効果は変わらずに手ごろな価格でお買い求めいただけます。
有効成分/主成分 | フィナステリド1mg |
効果・効能 | 発毛・薄毛治療 |
内容量 | 30錠 |
価格 | 1,350円/1箱 |
タイプ | 錠剤 |
使用方法 | 1日1回1錠を決まった時間に服用 |
副作用 | 初期脱毛、リビドー減退(性欲減退)、勃起機能不全(ED)、精液量減少、過敏症(蕁麻疹や発疹など)、抑うつ |
・デュタストロン
デュタストロンはデュタステリドを含んだ内服薬です。
AGAの原因である「ジヒドロテストステロン」の増殖を抑え、薄毛の進行を抑制する効果があります。
デュタストロンは先発薬であるザガーロのジェネリック医薬品なので、成分・効果は変わらずに手ごろな価格でお買い求めいただけます。
有効成分/主成分 | デュタステリド0.5mg |
効果・効能 | 発毛・育毛剤 |
内容量 | 30錠 |
価格 | 2,700円/1箱 |
タイプ | 錠剤 |
使用方法 | 1日1回1錠を決まった時間に服用 |
副作用 | 初期脱毛、リビドー減退(性欲減退)、勃起機能不全(ED)、精液量減少、過敏症(蕁麻疹や発疹など)、抑うつ |