男性不妊とEDの関係性について
不妊とは最近よく耳にしますが、男性が原因となって起きている不妊を男性不妊と呼んでいます。
原因としては男性がED、つまりは勃起機能の低下が多く挙げられます。
勃起障害とも呼ばれる状態であり、性的興奮を感じているにも関わらず勃起を維持できない、または性行途中で萎えるような状態のことを言います。
女性の準備ができていても、男性がEDになると必然的に性行為ができなくなり、結果として不妊になってしまいます。
要するにEDは不妊に直接的に関係してくるのです。
不妊の定義について
一般的に不妊というのは、子供を望んでいる夫婦が性行為を行っても一定期間以上妊娠しない状態のことを言います。
これはWHOでも定義されている通り、一定期間の割合は1年間としています。
以前は日本産科婦人科学会で2年間という定義がされていましたが、2015年以降見直され、世界と同水準の1年間に変更されました。
この際の性行為とは、避妊をせずに妊娠をすることを前提に行っているものですので、当然ですが排卵日などを基準とした行為も含まれます。
参考:不妊症|公益社団法人 日本産科婦人科学会
男性不妊の原因について
男性不妊の原因にはいくつかの障害があると言われています。
まず精子形成障害ですが、これは精巣やホルモンの分泌に異常が見られ、正常な数の精子が作られなかったり質が悪い状態のことです。
次が精子輸送路通貨障害ですが、読んで字の如く精子が通る通路(精路)が狭かったり、塞がっていることを言います。
さらに複製器感染症は、何らかの感染症が原因で精巣などの機能が低下している状態にあります。
最後が性機能障害(ED)になり、言わずと知れた勃起障害で性行為が満足にできない状態のことです。
EDが原因で男性不妊になる場合
勃起状態を維持することができ、通常の性行為を行えるにも関わらずなかなか妊娠しないという例は少なくありません。
EDになる原因は心因性と言われることが多いのですが、実際には器質性EDなどが理由となって引き起こす可能性もあります。
器質性EDは病気やケガなどが原因で起きる障害ですが、精子形成障害など正常に精子を作れないことから妊娠に至らないケースもあります。
それがプレッシャーになり、過度なストレスから心因性のEDへと陥ることがあるのです。
男性不妊が原因でEDになる場合
近年は男女共に晩婚化が一般的になり、それが理由で妊娠をしにくくなる割合が増えていると言われています。
WHOが調査を行った結果、不妊の理由の多くが男性にあるとされています。
様々な理由がありますが、最も大きな不妊の原因はEDといわれています。
そのEDも病気やケガなどからくる身体的な理由の器質性EDと、心理的な理由の心因性EDに分かれます。
器質性EDが理由となり男性不妊に陥り、ストレスから心因性EDへと発展することは珍しくありません。
「器質性ED」や「心因性ED」について詳しく知りたい方はコチラのコラムで詳しく紹介しています。
男性不妊が原因のEDを改善する方法
男性不妊になる原因として挙げられるのは器質性EDと心因性EDですが、器質性EDの改善には一般的な医療行為が最善策になります。
器質性EDは治療薬などを用いることで血流の改善をしながら生活習慣の改善を行い、勃起不全を治療していきます。
心因性EDの場合であっても治療は必要です。
しかし、心理的な問題は治療箇所が目に見えるわけではありません。
専門の医師との信頼感などが重要になりますが、その治療にも様々な方法が存在します。
精神療法
精神療法は心因性EDを解消するには最善の方法です。
基本的には精神性の治療を専門に行う医師のセラピーを受けることで解消に繋げます。
医師が患者と向き合い、信頼感を結んだうえで行われるため、安心して身をゆだねることができます。
過度に感じたプレッシャーやストレス、性行為に対する悩みなど、今抱えている不安などの恐れている事柄を一つずつ取り除いていき改善へと導きます。
相手となるパートナーとの素直な話し合いも、精神的な治療には有効と言えるでしょう。
ED治療薬の服用
EDの治療をする際に、最も効果的で認められている方法がED治療薬の服用です。
医師との面談を長期間行う精神治療とは違い、こちらは早期にEDを改善できる可能性があります。
セラピーと異なる点は、複数回使用するだけで自信を得られ、それだけで心理的なストレスを軽減することにも繋がることから継続的に使用する必要もなくなることです。
有名な治療薬としてはバイアグラが挙げられます。
バイアグラは世界的に有名でジェネリック医薬品もあり、求めやすい治療薬です。
他には、レビトラも知られています。
レビトラは即効性が高いことが特徴と言われており、水に溶けやすく服用しやすい点で人気があります。
近年では、シアリスも世界的に人気の高いED治療薬です。
人気の理由は服用してから現れる効果が最大で36時間も持続するという点です。
急激な吸収もなく、ゆっくりと吸収されていくことから副作用も出にくい、ということが大きな利点と言えるでしょう。
下記コラムにて人気のED治療薬の効果を比較した記事を公開しています。
気になっている方はぜひ参考にしてみてください。
EDによる不妊は薬で治療することが可能です
身体的な治療を施す器質性EDと違い、心因性EDは心理的な問題がEDを引き起こします。
そんなときは精神療法も良いですが、ED治療薬を使用しましょう。
複数回の使用で自信を取り戻すことができ、性行為ができるという実感を得られれば今後はED治療薬を服用しなくても問題ない状態へと戻すことも可能です。
EDに悩みつつも子作りを考えている方はED治療薬の使用を視野に入れてみても良いかもしれません。
ED治療薬を検討される方は下記のページに、おすすめのED治療薬について詳しく紹介していますので、参考にしていただければと思います。