「最近、夜の元気がない……」
「途中で萎えてしまう……」
など、ED(勃起不全)の悩みを抱えている方は多くいます。
自身がEDかどうかを判断するのは専門の医療機関で診断してもらうのが一番ですが、すぐには時間が取れないという方も多いと思います。
そこでいくつかの質問に答えるだけでEDの度合いがわかる「EDセルフチェック」をご紹介します。
EDセルフチェック
EDのセルフチェック方法はいくつかあります。
ここではIIEF-5と呼ばれるEDの問診表を元にセルフチェックを行います。
以下のチェック項目に回答し、合計点数を書き留めておいてください。
直近6 か月間の勃起状態に関して、以下の質問に回答してください。
Q1:勃起を維持する自信はどのくらいありましたか?
[1点] 全くない
[2点] 少しない
[3点] 中くらい
[4点] 自信がある
[5点] 非常に自信がある
Q2:性的刺激を受けて勃起した際、どのくらいの頻度で挿入可能な硬さになりましたか?
[1点] ほとんど、又は全く勃起しなかった
[2点] たまに勃起した(半分よりかなり低い頻度)
[3点] 時折勃起した(ほぼ半分の頻度)
[4点] しばしば勃起した(半分よりかなり高い頻度)
[5点] いつも勃起した
Q3:性交中、挿入後にどのくらいの頻度で勃起を維持できましたか?
[1点] ほとんど、又は全く維持できなかった
[2点] たまに維持できた(半分よりかなり低い頻度)
[3点] 時折維持できた(ほぼ半分の頻度)
[4点] しばしば維持できた(半分よりかなり高い頻度)
[5点] いつも維持できた
Q4:性交を終了するまで勃起を維持するのはどれくらい困難でしたか
[1点] 極めて困難だった
[2点] とても困難だった
[3点] 困難だった
[4点] やや困難だった
[5点] 困難ではなかった
Q5:どれくらいの頻度で性交に満足できましたか
[1点] ほとんど、又は全く満足できなかった
[2点] たまに満足できた(半分よりかなり低い頻度)
[3点] 時折満足できた(ほぼ半分の頻度)
[4点] しばしば満足できた(半分よりかなり高い頻度)
[5点] ほぼいつも、又はいつも満足できた
上記のセルフチェックで合計点数が21点以下だった場合、EDの可能性があります。
セルフチェックはあくまでEDを判断するための目安なので確実性はありませんが、治療を考え始める上で大きな判断材料になります。
EDかも?と思ったきっかけは人それぞれ
初めから重度のEDである場合は珍しく、軽い疑いを持つレベルに留まっているケースの方が多いとされています。
セルフチェックにおいても「全く勃起が出来ない状態」でなくてもEDの可能性ありと判断されます。
軽度、または中等度のEDを抱える人は多く、治療をせずに放置していたことが理由でED症状が悪化していく場合が多いでしょう。
EDの症状と原因
ED(勃起不全)症状としては、以下のような状態が挙げられます。
・陰茎が硬くなるまでに時間がかかる
・そもそも勃起が起こらない
・膣内への挿入中に勃起が中断する(中折れ)
・勃起はするが十分な硬さがない
一度でも上記のような症状を感じたことがある場合は、ED(勃起不全)の可能性があるといえます。
これらED(勃起不全)の症状はどのような事が原因となって引き起こされるのでしょうか?
EDの原因は1つではない
ED(勃起不全)は神経または血管に異常をきたす事で引き起こされます。
神経または血管の異常は細分化され、主に4つのタイプに分けて考えられます。
EDタイプ | 主な原因 | 該当者の多い年代 |
器質性ED | 動脈硬化や神経障害 | 50代 |
心因性ED | 精神的ストレス | 30~40代 |
混合性ED | 動脈硬化や神経障害精神的ストレス | 50~60代 |
薬剤性ED | 服用中の薬剤による副作用 | 年齢を問わない |
それぞれタイプ別に主な原因が定義されていますが、そこに至るまでの要因は個人差があり様々です。
例えば器質性EDの原因となる動脈硬化も、そこに至るまでの要因が食生活の乱れなのか、過度な飲酒や喫煙なのかなど個人的な部分を紐解いていく必要があります。
ED(勃起不全)を改善するためには一般的なEDの原因を把握し、自身に当てはまる原因はどれなのかを見つめ直していく事が重要です。
EDのタイプ別の解説や個々の解決方法などをまとめたコラムも掲載しています。
EDの診察方法について
このコラムの冒頭でEDのセルフチェックを行ってもらいましたが、しっかりとした診断をうけるためには病院やクリニックで診察してもらうことが確実です。
泌尿器科を受診するか、専門のEDクリニックであれば診察してもらう事が可能です。
病院やクリニックでの診察方法がセルフチェックとどのように異なるのか見ていきましょう。
病院やクリニックの診察方法
病院やクリニックの診察方法は問診が基本です。
問診内容はセルフチェックとも似ていて、問診内容を元に医師から治療方法の提案があります。
通常は問診のみの診察となりますが、さらに詳しい検査を希望する場合や提案された治療方法でEDの改善が見られなかった場合などはその他の検査を行うこともあります。
EDの治療方法
ED(勃起不全)を治療する場合、大きな原因とされる2つを改善していきます。
・血行改善
・メンタル改善
これらに有効な治療方法は以下になります。
・生活習慣の改善
・ED治療薬の使用
生活習慣の改善は血行やメンタルの状態を改善する上で欠かせない要素ですが、即効性のある治療ではないため長期目線で行っていく必要があります。
そのため即効性のあるED治療薬の使用と並行しながら治療を行い、将来的にED(勃起不全)から立ち直った状態を目指していきます。
さらに詳しいEDの治療方法や費用については下記のコラムにまとめています。
EDになりやすい人の特徴
EDになりやすい人は以下の様な特徴があります。
・日頃から生活習慣が乱れている
・喫煙者
・飲酒量が多い
・精神的疲労が多い、または感じやすい
上記に当てはまる人は血行とメンタルに不調が現れやすく、EDを引き起こす要素を多く持っています。
これらは生活習慣病の要素でもあるため多くの現代人が当てはまります。
もし心当たりがある場合はEDになりやすい人の特徴と症状をまとめたコラムも掲載していますので、是非ご確認ください。