バルデナフィルはED治療薬「レビトラ」の主成分
バルデナフィルとは、ドイツの製薬会社バイエル社が開発製造をしたED治療薬の成分です。
即効性が高いと話題のED治療薬レビトラや、レビトラジェネリックの主成分でもあり、世界中で親しまれています。
バルデナフィルは水にも溶けやすく、体内へすぐに吸収されることから効果を感じるのも早いのが特徴です。
現在、バイエル社はレビトラの開発を中止したことから、日本ではレビトラジェネリックが一般的に使用されています。
しかし、バルデナフィルは同様に含まれているため得られる効果に違いはありません。
バルデナフィルの効果
男性は性的な刺激を得ると、陰茎に一酸化窒素(NO)という物質が放出されます。
このNOという物質がcGMPを増加させることで勃起を促しますが、それをPDE5という酵素が邪魔をしてEDの状態へと陥ります。
EDはPDE5の過剰な働きが原因で起こる症状です。
このPDE5を阻害するのがバルデナフィルです。
バルデナフィルが体内に吸収されることで、今まで勃起を邪魔してきたPDE5を抑えることができるのです。
バルデナフィルは勃起を補助する役割を担っている成分といえます。
バルデナフィルの副作用
バルデナフィルは医薬品ですので、副作用を考慮しておきましょう。
海外だけでなく国内でも臨床試験は行われていて、ある程度の副作用があることは確認されています。
主な副作用としては、特に多いのがほてりや頭痛です。
あまり人体に大きな影響はありませんが、不快に感じる方はいるかもしれません。
次に多いのがめまいや鼻閉、消化不良などがあり、こちらもそこまで深刻な状態には陥いることは極めて少ないと考えていいでしょう。
ただ、数は少ないですが動悸や鼻出血、呼吸困難や発疹、下痢や嘔吐なども確認されており、稀ですが狭心症やアナフィラキシー反応もあることが考えられます。
バルデナフィルを服用する際の注意点
バルデナフィルはレビトラジェネリックとして、医師にEDの治療をお願いしたときに処方されることがある薬です。
医師が処方してくれることから安心して服用することができますが、それでも最低限守らなければいけない決まり事があります。
考えられる副作用はほとんどが問題ないものばかりですが、いい加減な服用を問題が起きる可能性ばかりを上げてしまいます。
バルデナフィルはあくまでも医薬品であることを忘れずに、服用する際の注意点を守りましょう。
用法用量を守る
必ず用法容量を守って服用しましょう。
バルデナフィルは1日に飲んでも良いのは1回までです。
次の服用までは最低でも24時間以上は時間をあけることが必要です。
食後すぐに服用すると効果を実感できませんので、食事を取ったら2時間は待ってから飲みましょう。
食事に関してもできるだけ脂っぽいものは取らず、軽食で済ませましょう。
さらにグレープフルーツなど柑橘類はジュースも含め一緒に飲むことはNGです。
薬の作用が増幅しすぎてしまい、重度の副作用が起きる可能性があるので気を付けましょう。
服用できない方に当てはまらないか確認
バルデナフィルは医薬品ですので、服用してはいけない人もいます。
自らが以下に該当しないか確認してから服用をしてください。
・バルデナフィルに対して過敏症の既従歴がある
・硝酸剤や一酸化窒素(NO)供与剤を投与している
・心血管系障害などを有していて性行為ができない
・先天性のQT延長患者、抗不整脈薬を投与している
・脳梗塞、脳出血、心筋梗塞が最近6ヶ月以内に発症した
・重度の肝障害がある
・血液透析が必要な腎障害、低血圧か管理されていない高血圧、不安定狭心症
・リオシグアト、CYP3A4を阻害する薬を投与している
・網膜色素変性症
併用禁忌薬や併用注意薬を飲んでいないか確認
バルデナフィルとの飲み合わせが悪い危険をもたらす可能性のある薬を併用禁忌薬、併用の注意が必要な薬を併用注意薬と言います。
併用禁忌薬
・ニトログリセリン
・亜硝酸アミル
・硝酸イソソルビド
・ニコランジル
・リオシグアト(アデムパス)
・リトナビル
・ノービア
・インジナビル
・クリキシバン
・アタザナビル
・ホスアンプレナビル
・サキナビルメシル酸塩
・イトラコナゾール
・テラプレビル
・ダルナビル
・コビシスタット
・キニジン
・プロカインアミド
・アミオダロン
併用注意薬
・CYP3A4を阻害する薬剤
・ビカルタミド
・CYP3A4を誘導する薬剤(リファンピシンなど)
・カルペリチド
・α遮断薬(テラゾシン、タムスロシンなど)
バルデナフィルに関するよくある質問
バルデナフィルに関して疑問に挙がることが多い内容を、よくある質問を紹介します。
バルデナフィルは薬局でも買えますか?
結論から言えば、バルデナフィルなどレビトラジェネリックは薬局やドラッグストアでは買えません。
基本的に店頭に並んでいないので、その場で簡単にカゴに入れてレジで精算できるわけではないのです。
バルデナフィルなどED治療薬は処方箋医薬品に該当します。
そのため国内で普通に購入するためには、医師の処方箋が必要になるのです。
まずは病院やクリニックなどを受診して、EDの治療を相談することから始まります。
診察を受けるのが嫌な人はネットで個人輸入をするという方法もあります。
バルデナフィルは何mgを飲んだらいいのですか?
バルデナフィルに限らず、ED治療薬は多くの薬を飲めばより効果が増大すると思われている節があります。
バルデナフィルには10mgや20mgの用量がありますが、人によって多く飲めば良いというわけではなく、あまり多くの量を飲み過ぎて重度の副作用が出ても困ります。
目安としてですが、体重が55kg未満の方は10mg、それよりも重い方は20mgを服用するといいでしょう。
これもあくまで目安になりますので、心配な方は少ない方から服用してみるのも良いかもしれません。
バルデナフィルを服用したらずっと勃起し続けますか?
よく勘違いされる話ですが、バルデナフィルなどのED治療薬は媚薬でもなければ催淫効果のある薬でもありません。
そのため服用すれば何処にいても勃起をするというわけではないのです。
確かに持続時間は数時間以上ありますが、その間にただ勃起をしたままという話はありません。
あくまで勃起を補助する薬であり、服用した方が性的な興奮をしない限りは勃起をしないのです。
性的に興奮をしたりすることもありませんので安心して服用できます。
性行為の際に興奮をすれば、その最中は勃起を継続します。
バルデナフィルは即効性に優れたED治療薬
バルデナフィルは、ED治療薬のレビトラジェネリックに含まれる有効成分です。
他の治療薬よりも即効性が高いことで知られていて、高い勃起力を期待できる点でも人気を集めています。
もちろん薬には副作用がつきものですので、その点をしっかり考慮する必要はありますが、正しい飲み方を知り、自分が服用しても問題ないのかを確認してから飲みましょう。
即効性があることから、これから突然性行為をすることになったときも活躍することでしょう。