アフターピルは何時間以内に飲むのが正解?
アフターピルは性行為の後、72時間以内の服用により望まない妊娠を回避できる緊急避妊薬です。
避妊の失敗や性被害などがあったときに、1回1錠を服用するだけで簡単に避妊ができます。
また性行為が終わってからアフターピル服用までのタイミングと妊娠率は、次のようになります。
■アフターピル服用の時間と妊娠する確率
行為直後~12時間 | 0.5% |
13~24時間 | 1.5% |
25~36時間 | 1.8% |
37~48時間 | 2.6% |
49~60時間 | 3.1% |
61~72時間 | 4.1% |
アフターピルによる避妊効果は、服用のタイミングが早いほど高まります。
性行為が終わってから12時間以内では99%、72時間以内では95%もの避妊率が認められています。
危険行為があったときは3日以内にアフターピルを服用すると、高い確率で緊急避妊が可能となります。
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120時間以内服用できるピルもある
通常のアフターピルは、服用のリミットは72時間以内とされています。
しかし現在では、120時間以内の服用でも効果を得られるアフターピル「エラ」が登場しています。
エラは次のように、性行為から72時間を超えても高い避妊効果があります。
■エラの避妊成功率
行為直後~24時間 | 99.0% |
24~48時間 | 99.0% |
72~96時間 | 98.9% |
96~120時間 | 98.9% |
120時間以上 | 75.0% |
性行為の後から時間が経っている場合の緊急避妊には、エラをおすすめします。
早めに服用しても妊娠する場合がある
アフターピルは使用方法を誤ると、早めに飲んでも避妊効果が得られない場合があります。
避妊効果が得られなくなる原因は、主に次の通りです。
それぞれの原因について、解説していきます。
服用後吐いてしまった
アフターピルには個人差があるものの、副作用に吐き気・嘔吐の症状が報告されています。
有効成分が吸収される前に吐いてしまうと、効果が得られず避妊を失敗する恐れがあります。
アフターピルの種類ごとに、服用から吸収されるまでの時間は次の通りです。
・ノルレボ…服用から2時間
・エラ…服用から3時間
上記の時間内に嘔吐してしまった場合、成分が十分に吸収されていないため、もう一度服用しなくてはなりません。
副作用の嘔吐や吐き気が気になる方は、あらかじめ予備のアフターピルを用意しておきましょう。
服用後に性行為を行った
アフターピルはあくまでも避妊を失敗してしまった後に、妊娠率を下げる目的で服用する緊急避妊薬です。
誤解されることも多いですが、服用後におこなった性行為に対して避妊効果は得られません。
日常的に避妊をしたい場合は、低用量ピルやコンドームの着用など、他の避妊方法をお試しください。
次の月経前に性行為を行った
アフターピルの服用後、次の月経が来る前に性行為をおこなうと避妊に失敗することがあります。
なぜならアフターピルには、妊娠を防ぐために排卵を遅らせる作用があります。
次の月経が来る前に性行為をおこなってしまうと、通常よりも排卵が遅れていることから妊娠の可能性が高くなってしまうのです。
また緊急避妊効果が発揮されているかを確かめるためには、次の月経が来ることを確認する必要があります。
アフターピルの服用後は、次の月経が来るまで性行為を控えるようにしましょう。
アフターピルを飲む時間についてよくある質問
アフターピルを飲む時間について、よくある質問をQ&A形式でご紹介していきます。
72時間を超えるとアフターピルを飲んでも意味ないですか?
アフターピルは120時間を超えると意味がないですか?
アフターピルを飲むのが遅くなりました。効果があったかどうかはいつどのようにわかりますか?
72時間を超えそうなので急ぎでピルを手に入れたいです。
アフターピルをすぐに飲みたいのですが、食事をしてからでないと飲んではいけませんか?