中絶薬は、飲むだけで中絶を完了させることができる薬です。
手術と比べると心身ともに負担が少なく、新たな選択肢として期待している方は多いのではないでしょうか?
今回は、日本での中絶薬の取り扱いと副作用について説明します。
中絶薬とは
中絶薬とは、外科的な手術とは異なり、口から服用することで人口妊娠中絶を可能にする薬です。
中絶薬であれば、女性への負担を最小限に中絶することができます。
海外では30年以上前から普及しており、先進国を中心に使われていますが、日本での取り扱いはどうなっているのでしょうか?
2023年4月28日、国内承認へ
これまで日本では中絶薬の使用は承認されておらず、G7(先進国7ヵ国)の中でみると唯一、使用できないのは日本だけでした。
しかし、2023年4月28日、厚生労働省は国内で初めて人工妊娠中絶薬の「メフィーゴパック」を承認しました。
イギリスの製薬会社が開発した薬で、2種類の薬を順番に服用することで人工妊娠中絶を
行うことができます。
中絶薬は通販で購入できない
国内承認された中絶薬ですが、通販では購入できません。
現在、母体保護法指定医師のみが使用できると定められており、薬局やインターネットでの購入はできず、オンライン診療でも処方されることはありません。
投与を希望する女性は、母体保護法指定医師が所属する医療機関への来院が必要です。
また、対象となるのは妊娠9週までの妊婦さんになります。
経口中絶薬の作用
今回承認された中絶薬(メフィーゴパック)には、「ミフェプリストン」と「ミソプロストール」と呼ばれる成分が含まれています。
ミフェプリストンには、妊娠維持に必要な黄体ホルモンの働きを抑制する働きがあります。さらに、ミソプロストールには、子宮収縮を促す働きがあり、子宮内容物を体外に排出します。
これら2つの作用によって、中絶が完了します。
経口中絶薬の成功率
経口中絶薬の成功率は、92%とされています。
高い成功率に見えますが、日本での手術による初期中絶の成功率は100%に近いので、8%の失敗率は高いです。
手術しなくてもいいというイメージがどうしても先行してしまいますが、確実に成功するわけではないと覚えておきましょう。
経口中絶薬の副作用と危険性
経口中絶薬は、内服するだけでいいとあって、簡単に使用できると思っている方は多いかもしれません。
しかし、下記のような副作用が起こる可能性もあります。
・頭痛
・下痢
・出血
・吐き気
・腹痛、腰背痛
大量出血を起こす場合もある
また、中絶薬の服用で大量出血を起こすケースもあります。
母体の身体に危険が及ぶ可能性があるため、必ず入院可能な病院で医師の監視下のもと使用することが条件となっています。
経口中絶薬を使用できない方
下記に当てはまる方は、経口中絶薬を使用できません。
・子宮外妊娠をしている方
・子宮内避妊具(IUD)を使っている方
・副腎に障害のある方
・ステロイド薬物治療を受けている方
・異常出血のある方、抗凝固薬を使っている方
・ミフェプリストン、ミソプロストールあるいは同様の薬に対してアレルギーをもっている方
避妊に失敗したと感じたらアフターピルを利用する方法もある
アフターピルは中絶薬と違い、妊娠を防ぐことができる薬です。
もし、「避妊に失敗したかも…」とすぐに気づいた場合は、アフターピルを利用することで妊娠を防ぐことができます。
妊娠発覚後、中絶を希望する場合は、中絶薬や手術で妊娠を中断する必要があります。
アフターピルは妊娠が成立する前に飲む薬であるため、妊娠発覚後に飲んでも効果は得られません。
当サイトで取り扱っているアフターピル
当サイトでは、アフターピルを取り扱っています。
【日本で承認されているアフターピル】ノルレボ
日本で初めて緊急避妊薬として承認されたアフターピルで、24時間以内の服用で妊娠阻止率は95%と高い避妊効果があります。
有効成分:レボノルゲストレル1.5mg
価格:3,320円~
【ノルレボのジェネリック医薬品】アイピル
ジェネリックのため、ノルレボと同等の効果を持ちながら価格が抑えられています。
有効成分:レボノルゲストレル1.5mg
価格:1,200円~
自己判断で中絶薬は利用しない
新たな中絶方法として期待が高まっている中絶薬。
しかし、現状では指定医のいる病院での処置が必要で、市販薬のように通販で購入することはできません。
それは、中絶薬の失敗率やリスクが考慮されているからです。
自己判断での利用は、危険を伴いますので決して行わないようにしてください。