アフターピル

アフターピルを連続服用は大丈夫?身体への影響やリスクについて解説!

アフターピル

アフターピルの連続服用について

1回の生理周期の中で、アフターピルを連続で服用することは可能です。

これには条件があり、日本産科婦人科学会によるとLHサージが起こる前に限り、複数回の服用が可能とされます。

ただしLHサージを自分で見極めるのが難しい点や、体に負担がかかることなど問題点もあります。

連続服用をご希望の方は、自己判断をせず医師に相談することをおすすめします。

LHサージについて

LHサージは、月経周期の中盤あたりにおいて黄体形成ホルモン(LH)の分泌が急増する現象です。

排卵が起こる24~48時間前に現れる現象であり、卵巣から卵胞が排出されるサインとなります。

このLHサージが起こった1~2日後は、妊娠の確率が非常に高まります。

12時間以内の連続服用について

アフターピルの連続服用において、ひとつの境目となる時間が12時間です。

【12時間以内に避妊に失敗した場合】

アフターピルの服用から12時間以内に再び避妊に失敗した場合、まだ効果が持続しているため再服用は必要ありません。

【12時間経過後に避妊に失敗した場合】

一度目の服用から12時間以上過ぎている場合、アフターピルの再服用を検討する必要があります。

医師に相談した上で、2回目の服用をおこなうようにしてください。

連続服用による影響やリスク

アフターピルの連続服用は、女性の体に負担がかかり生理周期の乱れ、不正出血などの影響やリスクを生じます。

それぞれの内容について、詳しく下記で解説していきます。

生理周期の乱れ

アフターピルは、服用後に本来起こるであろう排卵を抑制することで、妊娠をしないように防いでくれる緊急避妊薬です。

従って連続服用により次回の生理が、予定日から遅れたり、来なかったりすることがあります。

日頃から生理周期を記録しておき、心配な場合は医師に相談しましょう。

不正出血

アフターピルの主成分であるエストロゲンは、女性ホルモンの一種です。

服用後は一時的にホルモンバランスが変化し、不正出血が見られることがあります。

また出血は「着床出血」の可能性もあり、この場合は腹痛を伴うことがあります。

妊娠していないか心配な方は、医師に相談するようにしてください。

アフターピル服用後吐いた場合

アフターピルには、吐き気の副作用があります。

服用から2時間も経過していない内に吐いてしまった場合、緊急避妊効果が得られないことがあるため、もう一度服用する必要があります。

なお、この場合の服用は前述した連続服用とはなりません。

アフターピル以外の避妊方法

アフターピルは、あくまでも緊急時の避妊方法です。

服用後に妊娠を避けたい場合は、通常の避妊をおこなう必要があります。

ここでは、アフターピル以外に避妊方法をご紹介します。

低用量ピル

低用量ピルは、正しい飲み方を守ることで99%以上の避妊効果を期待できる避妊薬です。

連続して服用することもでき、継続的な避妊を希望する場合は最も一般的な方法となります。

また避妊以外にも、月経前症候群(PMS)の緩和や生理痛、ニキビの軽減などさまざまなメリットも期待できます。

服用を中止すると通常の月経・排卵周期に戻るため、再び妊娠することも可能です。

避妊器具(IUD・IUS)

IUDやIUSなどの避妊器具を子宮内に装着することで、避妊が可能となる方法です。

医師による装着や除去、また原則として5年ごとに定期的な入れ替えが必要となります。

しかし毎日ピルを服用する手間もなく、装着後の異物感などもほとんどありません。

妊娠を希望する場合は、器具を除去するだけで挿入前の妊娠ができる状態に戻ります。

避妊手術

女性の避妊手術は、卵管結さつと呼ばれる方法です。

卵子の通り道である卵管をふさぐ、あるいは切断する手術となります。

数ある避妊方法の中でも高い効果のある方法となり、その効果は半永久的に継続します。

しかし一度手術をすると妊娠できる状態に戻すことは困難です。

将来、考えが変わる可能性のある若い世代の方や、一時的な避妊方法を求めている方には推奨されていません。

アフターピルの連続服用に関する質問

アフターピルの連続服用について、よくある質問をまとめていきます。

疑問やお悩みがある方は、以下の内容を参考にしてみてください。

アフターピルは頻繁に服用しても大丈夫ですか?

アフターピルは、性行為の度に毎回服用することは控えるようにしてください。

高い避妊効果がある一方、体に与える影響は小さくありません。

頻繁にアフターピルを服用するとホルモンバランスの乱れにより、副作用のリスクが高まってしまいます。

アフターピルは2回に分けて飲むのですか?

アフターピルを用いた緊急避妊方法には、ふたつの方法があります。

・ヤッペ法:性行為後、アフターピルを12時間の間隔を空けた上で2回に分けて服用。

・ノルレボ法:性行為後、アフターピルを一度だけ服用。

いずれの方法も、服用のタイミングが早いほど効果が高まります。

アフターピルは2錠一気に服用しても効果ありますか?

アフターピルは、2錠以上を一気に服用しても効果が上がることはありません。

体への負担が大きくなり、副作用のリスクにつながってしまいます。

正しい服用方法を守るようにしてください。

避妊成功を確認する前に再度服用してもいいですか?

妊娠が成功したかどうかを確認する前は、アフターピルの再服用は推奨できません。

アフターピルの服用後は、通常よりも排卵の時期が遅くなります。

性行為と排卵のタイミングが重なってしまうと、再度服用しても妊娠を防ぐ確率が下がってしまい、十分な効果が期待できません。

アフターピル服用後は性行為をしてもOKですか?

アフターピルの服用後は、避妊の成功を確かめるまで性行為を控えるようにしてください。

服用後に消退出血や次回の生理が始まった場合、避妊が成功しているサインとなります。

また100%避妊できる方法ではないため、妊娠リスクがある性行為を繰り返さないように注意してください。