低用量ピル

低用量ピルを飲み忘れた時の対処方法|生理が来た場合や避妊効果について解説

低用量ピル

低用量ピルを飲み忘れた時の対処方法

正しく服用することで、避妊やPMS・生理痛の緩和などの効果を発揮する低用量ピルですが、ついうっかり飲み忘れてしまうことも・・・。
そんな時に気になるのが、低用量ピルの効果への影響についてです。

万が一、低用量ピルを飲み忘れてしまった場合でも、落ち着いて対処できれば問題はありません

飲み忘れの期間対処方法
1日飲み忘れた場合飲み忘れた分の1錠を服用
2日飲み忘れてしまった場合2錠をまとめて服用
3日以上飲み忘れてしまった場合服用中のシートの使用を中止
プラセボを飲み忘れてしまった場合飲み忘れた分の偽薬は残さず破棄

飲み忘れた日数によって対処方法は異なりますが、2日以内であれば飲み忘れ分を今までと同じ時間に服用することで効果へ大きな影響はないとされています。

しかし、飲み忘れた日数以外にも飲み忘れを起こした週によって対処方法が異なります
ここでは、飲み忘れ時の対処方法について具体的に解説します。

関連ページ
低用量ピルの飲み方は?|正しい服用方法や飲み始めるタイミングについて解説

1日飲み忘れてしまった場合

低用量ピルを1日(24時間以上48時間以内)飲み忘れてしまった場合、気づいた時点ですぐに飲み忘れた分の1錠を服用し、その後はいつも通りの服用時間に1錠を服用してください。
ただし、飲み忘れた際の週数によっては避妊効果に影響が出るため、低用量ピルで避妊を行っている方は下記も参考にしてみてください。

1日飲み忘れが第1・3週目の場合

休薬期間が7日間を超えると、避妊効果が低下するおそれがあります。
そのため、飲み忘れたのが休薬前後の第1週目・3週目の場合、7日間連続で服用できるまでは他の避妊方法をとる、もしくは性行為自体を避けた方がよいでしょう。

2日飲み忘れてしまった場合

低用量ピルを2日飲み忘れてしまった場合は、飲み忘れに気づいた時間帯によって対応が異なります。
飲み忘れから丸2日(48時間)以上経過している場合は、気づいた時点ですぐに2錠をまとめて服用してください。
その後はいつも通りの服用時間に1錠を服用してください。

ただし、3日目の服用時間の方が近い場合は、服用中のシートの使用を中止し、生理がきたら休薬期間を設けずに、初日から新しいシートの服用を開始して下さい。
低用量ピルは、飲み忘れの日数が長くなればなるほど避妊効果が低下するリスクは高まるため、7日間連続で服用できるまでは他の避妊方法をとる、もしくは性行為自体を避けた方がよいでしょう。

2日飲み忘れが第1週目の場合

休薬期間中もしくは第1週目に性行為があった場合は、アフターピル(緊急避妊薬)の服用を検討してください。

2日飲み忘れが第2週目の場合

低用量ピルを飲み忘れた直前に7日間連続で服用できていれば、特に緊急避妊の必要はありません

2日飲み忘れが第3週目の場合

低用量ピルを飲み忘れた直前に7日間連続で服用できていれば、特に緊急避妊の必要はありません。
ただし、第3週目で2日以上飲み忘れた場合は、例外的に休薬期間を設けず次のシートに移ります。
飲み忘れた分(2錠)を服用した後、いつも通り服用中のシートの実薬を飲み切り、次のシートに移ってください。

3日以上飲み忘れてしまった場合

低用量ピルを3日(72時間)以上飲み忘れてしまった場合は、服用中のシートの使用を中止します。
この場合生理(消退出血)が来ていることが多いため、休薬期間を設けずに生理初日から新しいシートの服用を開始して下さい。

避妊効果が低下している状態のため、新しいシートの実薬を7日間連続で服用できるまでは、他の避妊方法をとるか性行為自体を避けた方がよいでしょう。

3日以上飲み忘れが第1週目の場合

休薬期間中もしくは第1週目に性行為があった場合は、アフターピル(緊急避妊薬)の服用を検討してください。

3日以上飲み忘れが第2週目の場合

低用量ピルを飲み忘れた直前に7日間連続で服用できていれば、特に緊急避妊の必要はありません。

3日以上飲み忘れが第3週目の場合

低用量ピルを飲み忘れた直前に7日間連続で服用できていれば、特に緊急避妊の必要はありません。
ただし、第3週目で2日以上飲み忘れた場合は、例外的に休薬期間を設けず次のシートに移ります。

参考ページ
低用量経口避妊薬|CQ 6 服用を忘れた場合にはどうしたらよいか?

プラセボ(偽薬)を飲み忘れた場合

低用量ピルは1シートに『21錠入り』と『28錠入り』の2種類のタイプがあります。
避妊効果などの作用は変わりませんが、28錠タイプには飲み忘れを防ぐためのプラセボ(偽薬)偽薬が1シートに7錠入っています

プラセボ(偽薬)は有効成分の入っていない錠剤で、新しいシートへ切り替わるタイミングの飲み忘れ防止の役割があります。

プラセボ自体に有効成分が入っていないため、プラセボ服用期間中(21錠タイプの休薬期間中)飲み忘れた分の偽薬は残さず破棄し、翌日からいつも通りの服用を続けましょう。

商品マーベロン

マーベロン

トリキュラー

トリキュラー

ダイアン35

ダイアン35

オブラル-L

オブラル-L

種類1相性3相性1相性1相性
成分量デソゲストレル0.15mg
エチニールエストラジオール0.03mg
エチニルエストラジオール0.03mg
レボノルゲストレル0.05mg
酢酸シプロテロン2mg
エチニルエストラジオール0.035mg
レボノルゲストレル0.15mg
エチニールエストラディオール0.03mg
価格2,000円~
28錠
2,180円~
21錠
2,500円~
21錠
1,400円~
21錠
特徴国内処方の低用量ピル
認知度の高い低用量ピル
飲み忘れ防止の28錠タイプ
国内処方の低用量ピルニキビの改善にも効果的副作用が出にくい
商品ページ

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飲み忘が心配な方は1相性のピルがオススメ

1相性のピルは、2相性や3相性ピルのように段階的にホルモンの配合量が変化せず、1シートの成分量が全て同じになっています。そのため、服用の順番が関係なく飲みやすいのが特徴です。また、成分量が変わらないので、生理日の移動がしやすいというメリットもあります。

関連ページ
低用量ピルの種類と特徴|世代や相性の違いは?お悩み別オススメ紹介

低用量ピルの飲み忘れで考えられるリスク

低用量ピルは正しく服用することで効果を発揮するため、飲み忘れが増えると効果が十分に得られない場合があります。
飲み忘れることで考えられるリスクは、主に下記のとおりです。

不正出血の対応方法について

妊娠

低用量ピルを正しく服用できている場合に妊娠する確率はおよそ0.3%とされていますが、飲み忘れた場合の妊娠確率は9%まで上昇します。
低用量ピルは、飲み忘れたタイミングや日数によって妊娠の確率が上昇するため、何週目に何日飲み忘れたのかを確認し、状況に合った対処法を行ってください。

また、妊娠確率をより下げたい場合は、コンドームなど別の避妊方法との併用が推奨されます。
低用量ピルでしっかり避妊効果を得たい場合は、飲み忘れがないよう毎日決まった時間に服用することが大切です。

関連ページ
低用量ピルの避妊効果のメリット・デメリット|避妊方法の種類について

不正出血

低用量ピルの飲み忘れによりホルモン量が一時的に減少し、子宮内膜の一部が剥がれ落ちてしまうことで出血を引き起こします。
このような、生理とは別のタイミングで出血を『不正出血』と言い、不正出血が起こってもその後正しく服用を続けていくことで、基本的に症状は改善されます。

ただし、出血が長引く場合や、別の症状がある場合は他の病気が隠れている可能性もあるため、医師の診察を受けてください。
飲み忘れの回数が増えたり、飲み忘れた後の対処が遅れてしまうと、ホルモン量を一定に保つことができません。

不正出血のリスクを減らすためにも、正しい服用を心がけましょう。

関連ページ
低用量ピルの不正出血について│出血の対応法や低用量ピル以外の原因の紹介

生理がきてしまう

低用量ピルを2日~3日飲み忘れると体内のホルモン量が減少し、子宮内膜が剥がれ落ちることにより、通常通りの生理(消退出血)がきます
その場合は『3日飲み忘れてしまった場合」の対処方法でも説明したように、休薬期間を設けず服用中のシートの使用を中止して、生理初日から新しいシートの服用を開始して下さい。

低用量ピル飲み忘れることで生理日が予定とズレてしまうため、生理日の管理を適切に行いたい方は、飲み忘れることがないよう注意しましょう。

関連ページ
低用量ピルで生理日をずらす方法【早める・遅らせる】月経移動の注意点について

低用量ピルを飲み忘れないための対処方法

低用量ピルの飲み忘れによるリスクを防ぐためには、毎日決まった時間に忘れず飲むことが大切です。
低用量ピルの飲み忘れ防止には、下記のような方法があります。

自分の生活スタイルに合った対処方法で、低用量ピルの飲み忘れを防ぎましょう。

飲み忘れにくい時間を選ぶ

低用量ピルの服用を毎日のルーティーンにするためには、自分自身が忘れにくい時間を設定することが大切です。
例えば生活が不規則な方の場合、起床時や昼食・夕食後など、わかりやすいタイミングでの服用だと飲み忘れが起きにくいかと思います。

また、副作用が気になる方は、夕食後や就寝前などの症状が出にくいタイミングでの服用もオススメです。
もし、最初に設定した時間での飲み忘れが多いようであれば、服用時間を変更することも可能です。

その場合は、休薬(または偽薬服用)期間終了後に、新しいシートの1錠目を飲み始めるタイミングでの時間変更がオススメです。

アラームやアプリの活用

低用量ピルの服用時間を忘れないように、スマートフォンでのアラームや、アプリなどのリマインダー機能を活用してみるのも良いでしょう。
毎日同じ時間に通知がくるよう設定しておくことで、飲み忘れ防止につながります。

低用量ピルの飲み忘れに関するよくある質問

低用量ピルの飲み忘れに関するよくある質問をまとめてみました。
ぜひ参考にしてみてください。

低用量ピルを1日飲み忘れたら妊娠する確率は?

低用量ピルは、1日の飲み忘れで妊娠する確率が上がることは基本的にはありません。


ただし、飲み忘れて休薬期間が8日以上になってしまった場合や、飲み忘れが2日以上続いた場合は、妊娠する確率が9%まで上昇します。


また、1シート内で何度も飲み忘れが発生してしまった場合でも、避妊効果が下がるという報告もあります。

ピルの飲み遅れは何時間までなら大丈夫?

基本的に服用予定時間の12時間以内であれば、排卵が起こることもないため、通常通りの服用を続けて問題ありません。


ただし、飲み忘れによる避妊効果への影響が気になる方は、コンドームなど他の避妊方法も併用してください。

ピルを飲み忘れたら24時間以内に何錠飲めばいい?

低用量ピルを飲み忘れたのが24時間以内である場合、気付いた時点で1錠、そしていつも通りの服用予定時間に1錠服用してください。


服用予定時間に、昨日の飲み忘れ分に気づいた場合は、飲み忘れ分と当日の服用分をまとめて2錠服用してください。

ピルを飲み忘れた場合、性行為してもいい?

低用量ピルの飲み忘れが続いた場合やタイミングによっては、避妊効果が低下する可能性があります。


そのため、飲み忘れてから性行為を行う場合は、コンドームなどの他の避妊方法も併用してください。


また、飲み忘れのタイミングによってはアフターピル(緊急避妊薬)の使用を検討する必要があります。

ピルの休薬期間明けに飲み忘れた場合、どうしたらいい?

低用量ピルの休薬期間が8日以上になってしまうと、避妊効果が低下します。


そのため、7日間連続で服用できるまでは性行為を控えるか、コンドームなど他の避妊法を併用するようにしてください。