低用量ピル避妊薬ピル

低用量ピルを飲むと性格が変わる?|飲み始めのイライラ・不安感や恋愛感情への影響についても解説

低用量ピル

低用量ピルによる性格への影響は?

低用量ピルは避妊や生理痛、月経前症候群(PMS)の改善などさまざまな効果がありますが、副作用のひとつに「気分変調」があります。
そのため、低用量ピルを服用することで不安感やイライラなどのうつ症状、性格が変わるような精神的症状が現れる可能性があります。

ただし、これらの症状は一時的なものであり、性格そのものが変わるわけではありません。

ある研究によると、副作用を理由に低用量ピルをやめた割合は46%であり、気分変調はそのうちの5%を占めています。

ただし、ピルと気分変調の関係についてのメカニズムはまだ明らかになっていません。

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低用量ピルの副作用とは?|主な症状と対処方法について解説

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低用量経口避妊薬|CQ37 不正出血・気分変調・体重増加などへの影響の説明は?

低用量ピルで気分の変化が起きる理由

低用量ピルの服用によって、気分の変化が起きる理由はホルモンバランスの変化です。
ピルには黄体ホルモンと卵胞ホルモンの2つが含まれており、服用始めは血液中のホルモン量が変化します。

そのため、一時的なホルモンバランスの変化によって、気分の落ち込みやイライラ、不安感などの症状が副作用として現れます。
ただしあくまで一時的な症状であり、ホルモンバランスが安定すると症状は緩和することが多いです。

イライラ・不安感はいつまで続く?

低用量ピルの服用による気分の変化は、飲み始めの1~3ヶ月に多く、3ヶ月ほど飲み続けるとホルモンバランスが整い症状が改善されます。
副作用から途中でピルの服用を中止する方がいますが、急にやめるとホルモンバランスが崩れて、症状が悪化する可能性があるため、自己判断での中止は避けましょう

ただし、3ヶ月服用を継続しても症状が改善されない、むしろ悪化しているような場合は他の病気も考えられるため医師へ相談してください。

低用量ピルによる恋愛感情への影響

低用量ピルを服用することで「恋愛感情がなくなった」「彼氏に冷めてしまった」と感じる方も一定数いるようです。
その結果、自分自身はもちろん、パートナーや周囲の人々からも「性格が変わった」と思われることもあるかもしれません。

ここでは、ピルが恋愛感情や性欲に与える影響について詳しく解説していきます。

恋愛感情がなくなったと感じる理由

低用量ピルを服用して恋愛感情がなくなったと感じる場合、ホルモンバランスの変化が影響している可能性があります。

ピルを服用すると排卵が止まるため、性欲をうながす役割を持つ男性ホルモンの分泌量が減少し、性欲が低下してしまうということも。

また、ある研究結果によると、ピルを服用することで男性の好みが変わったという報告もあります。

その結果、恋愛への興味や関心が薄くなってしまったり、パートナーの外見がタイプではなくなってしまうことで恋愛感情がなくなったと感じることもあるでしょう。

ピルの飲み始めでこれらの変化を感じた場合は、ホルモンバランスが整うまでの2〜3ヶ月の間は様子を見てみてもいいかもしれません。

性格に良い変化があらわれるケースも

低用量ピルの服用は、副作用によるイライラや不安感などの悪い変化だけでなく、性格に良い変化が現れる場合もあります。

生理前になるとイライラしたり、感情のコントロールができなくなることはありませんか?
ピルにはそういった生理前の心身の不調を改善する効果があるため、ピルを服用することで情緒が安定し、本来の自分らしさを取り戻すことができます。

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低用量ピルの効果について|効き始めるのはいつ?効果のメカニズムについて解説

低用量ピルはPMS・PMDDの緩和に効果的

生理の3~10日ほど前になると、下記のような症状が出て困ったことはないでしょうか。

生理前の不快な症状
  • イライラする
  • 些細なことで激昂してしまう
  • 感情のアップダウンが激しい
  • 涙もろくなる
  • 判断力や集中力が低下する
  • 気分が落ち着かない
  • 憂鬱になる
  • 孤独感

これらの心身の不調は、月経前症候群(PMS)・月経前不快気分障害(PMDD)と呼ばれ、生理のある女性のおよそ70%程の人が何らかの症状を感じ、6.5%の女性が生活に支障が出るほどの症状を感じています。

生理前になると家族や恋人と喧嘩をしてしまったり、感情がコントロールできずに職場や友人関係などにおいてトラブルを起こしてしまうなど、人間関係の悪化を引き起こす恐れも。

PMSやPMDDの原因は解明されていませんが、ホルモンバランスの変動によるものとされているため、ピルの働きによってホルモンバランスが整い、これらの症状を抑えることができると考えられています。

ピルの服用でPMSやPMDDによるストレスが軽減されることで、前向きになったり感情のコントロールができるようになり、情緒が安定するため「性格が変わった」と感じるような良い変化をもたらすこともあるのです。

イライラ・不安感が続く場合の対処法

ピルを服用してイライラや不安感などの副作用が出た場合、自己判断で中止せずに医師へ相談しましょう。
イライラ・不安感が続く場合の対処法について、以下の3つをご紹介します。

服用を検討している方、イライラ・不安感が出ている方はぜひ参考にしてみてください。

服用を続けて様子を見る

ピルの副作用による気分の変化は、ホルモンバランスの変化によるものであり、服用を始めた頃に現れやすいとされています。
ホルモンバランスが安定するには3ヶ月ほどかかることが多いため、2~3ヶ月は服用を継続して様子を見ましょう。

副作用の症状は一時的なものであり、服用を継続してホルモンバランスが整うと改善されることが多いです。
ただし、症状が重い場合には医師へ相談しましょう。

ピルの種類を変更

3ヶ月ほど服用を継続しても症状が改善されない場合は、ピルの変更を検討しましょう。
ピルにはさまざまな種類があり、含まれている黄体ホルモンの種類やホルモン量が異なります。

副作用が続く場合はピルの種類が体質に合っていない場合があり、ピルを変えるだけで症状が改善される可能性があります。
クリニックではPMS・PDMMの第一選択薬として、ヤーズやヤスミンなどの超低用量ピルを処方することも多いようです。

超低用量ピルは低用量ピルと比べてホルモンの含有量が少ないため、副作用が起こりにくいという特徴もあります。

商品ヤーズ

ヤーズ

ヤスミン

ヤスミン

マーベロン

マーベロン

トリキュラー

トリキュラー

成分量ドロスピレノン3mg
エチニルエストラジオール0.02mg
ドロスピレノン3mg
エチニルエストラジオール0.03mg
デソゲストレル0.15mg
エチニルエストラジオール0.03mg
レボノルゲストレル0.05mg
エチニルエストラジオール0.03mg
価格5,000円~
28錠
2,430円~
21錠
2,000円~
28錠
2,180円~
21錠
特徴35歳以上や授乳中の方でも服用可
超低用量ピルに分類
ヤーズと同成分
価格が安い
国内処方の低用量ピル
認知度の高い低用量ピル
飲み忘れ防止の28錠タイプ
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低用量ピルの種類と特徴|世代や相性の違いは?お悩み別オススメ紹介

心療内科を受診する

3ヶ月以上服用を継続したり、ピルを変更したりしても症状が改善されない場合は、副作用ではない可能性があるため心療内科の受診を検討しましょう。
メンタル症状の改善を専門とする心療内科や精神科などを受診して、不調の原因を取り除くことが大切です。

診断によっては抗うつ剤などを処方される可能性があるため、受診時には必ずピルを服用していることを伝えましょう。

低用量ピル服用中の性格の変化についてよくある質問

低用量ピルを飲むと性格が変わりますか?

低用量ピルを服用すると、ホルモンバランスに変化が生じるため、気分の落ち込みやイライラなど気持ちの変化が起きる場合があります。


ただしこれらの症状は、3ヶ月ほど服用を続けるとホルモンバランスが安定して、落ち着くことが多いです。

低用量ピルを飲んでうつっぽくなることはありますか?

低用量ピルを服用後、気分の落ち込みや不眠、不安やイライラなどうつ症状が出る可能性があります。


うつ症状は副作用のひとつであり、一般的には3ヶ月ほどで改善されますが、症状が重い場合や改善しない場合は医師へ相談しましょう。

低用量ピルを飲んで情緒が安定するのはなぜですか?

低用量ピルには、PMSやPMDDを改善する効果があります。


ピルを服用することで、原因となるホルモンバランスの乱れを改善して症状を緩和します。


そのため、PMSやPMDDによるストレスが改善されて情緒が安定するのです。

低用量ピルでイライラを抑えることはできますか?

低用量ピルを服用することで、ホルモンバランスが安定するため、月経前や月経中のイライラを抑えることが可能です。


また、低用量ピルにはプロスタグランジンという子宮を伸縮させる物質の働きを抑える作用があります。


プロスタグランジンを抑えることで、イライラなどさまざまな症状の改善が期待できます。

低用量ピルはストレスにも効果がありますか?

PMSについてのアンケート調査では、85.9%の女性がPMSを経験しており、多くの方がPMSに対してストレスを感じています。


低用量ピルは月経による不快な症状を緩和して、イライラや不安感、情緒を安定させるため、ストレスの緩和にもつながります。