セックスレスの原因と対策【夫が拒む場合】
セックスレスは言葉として世間に浸透する前から存在している男女の悩みです。
長く連れ合い、慣れ親しんだ夫婦がセックスレスに悩んでいるという話も珍しいことではありません。
特に男性は不特定多数の女性との性行為を求める方も多く、性的興奮も他の女性には感じられるのに妻に対しては感じないという方もいます。
夫婦にとって大切な行為といえるセックスですが、夫が妻からの要求を拒むのにはいくつかの理由が考えられます。
疲れがたまっている
会社に行けば上司と部下に板挟み、迫りくる仕事の波と通勤の人混みに押しつぶされ、遅くまで残業……という方も多いと思います。
疲れがたまりすぎてはセックスどころの話ではなくなるはずです。
若いうちならまだしも、ある程度年齢を重ねた働きざかりの男性は過度な疲れからセックスレスになることは珍しくありません。
そんな夫の心も体も癒してあげることが解決策と言えるでしょう。
夫の話を黙って聞いてあげたり、マッサージを行うのも良いですし、その流れで性行為に至ることもあるはずです。
栄養たっぷりの食事もエネルギーチャージには欠かせないでしょう。
妻に対して性的な興奮を感じなくなった(家族として見てしまう)
付き合っているときは男女だったのに、夫婦になってからは家族になるのは当然のことです。
その男女関係が夫婦=家族になったことでときめきを失うカップルは少なくありません。
こういった状態を俗に妻だけEDといいます。
妻から母になることでも、夫には性的な興奮を感じなくなる要因になります。
こういった場合の解決法としては、イメチェンをするのが最善策です。
一緒に住んでいると同じ生活臭に染まりますが、この香りを夫と異なる物に変えるのもいいでしょう。
髪型を変えたり、シャンプーや石鹸、香水を変えるだけでも魅力度が増すことでしょう。
子作りへのプレッシャー
早く子供が欲しいと願う夫婦はたくさんいますが、子作りへの期待が過度なプレッシャーになっていることもあります。
お互いの両親や親戚、知人から催促されると子作りに対する意識は日に日に強くなるでしょう。
妻も安全日を意識したり、精力のある食べ物をこれ見よがしに作ると夫にかかるストレスは倍増してしまいます。
その子作りへのプレッシャーはセックスレスやEDの原因にもなります。
夫が性的に興奮すれば自然と性行為に及び、結果的に子作りもスムーズにいくはずです。
子作りを意識しすぎるあまり夫へのプレッシャーになっていないか、自重することを心がけましょう。
セックスを拒否されたトラウマ
夫が普通にセックスをしようと近づいてきたとき、今日は疲れているから、面倒といった理由で断わったことはないでしょうか。
本当に大変なときは仕方ないですが、この拒否が何度も続くと夫からはセックスを誘われなくなる可能性があります。
男性も知らず知らずのうちに精神的なショックを受ける生き物です。
そうなると誘ってもまた断わられると思うことがトラウマになるのです。
手遅れになる前に、過去に断わった事実と向き合い話し合うことが解決への一歩です。
立ち合い出産のトラウマ
最近は妻が出産する際に立ち会うという夫も増えました。
しかし、人によってはその立ち合いがトラウマになり、セックスレスになることもあるようです。
妻は命を懸けて子供を産みますが、その際の状態や血を見たショックから恐怖を感じる男性もいるのです。
良し悪しですが、血を見るのが苦手な夫は立ち会う際にも配慮が必要かもしれません。
妻と子供と生きていく覚悟を決めたはずが、出産立ち合いでその後のセックスレスに繋がるのでは意味がないからです。
お互いに話し合い、立ち合いについてもしっかり考えましょう。
ED(勃起不全)
男性は若いときでもEDになることはあります。
しかし、若ければ若いほど自分がEDであるという事実は隠したくなるものです。
妻に自然に打ち明けられれば良いですが、男性としてのプライドが邪魔をして話すことができないこともあり、結果としてセックスレスになってしまうことで妻をも傷つけます。
スキンシップすら拒み始めたときは危険信号ですので、夫婦でしっかり話し合う必要があります。
EDの解決には専門の医師に相談をしたり、治療薬を服用するなど色々な方法が存在します。
悩みを抱えているならまずは打ち明けること、打ち明けられる関係を築くことを大事にしてください。
セックスレスの原因と対策【妻が拒む場合】
セックスレスは夫から一方的に拒否をされるケースが多いように見えますが、実際には妻側からの拒否というのも少なくありません。
かなりデリケートな問題になりますし、女性は井戸端会議で我が家がセックスレスだという話をする機会はほとんどないでしょう。
実は一ヶ月以上性行為をしていない夫婦はセックスレスという話もあります。
これが長いと見るか、短いと見るかは人それぞれですが、その傾向にあることは間違いなさそうです。
夫のパターンと異なる、妻から性行為を拒否する際の理由とその解決策を紹介していきます。
疲れがたまっている
現代社会でも、家事育児を一手に担っているという妻は珍しくなく、最近は夫婦共働きの風潮もあることからさらに仕事までしている方は大勢います。
これでは男性よりも体力が劣る女性はヘトヘトに疲れてしまい、ようやく休める夜にまで夫から性行為を迫られても拒否してしまうのは当然かもしれません。
これは夫の妻への理解が足りないことが原因でもあります。
疲れきった妻に休ませる時間を与えて活力を回復させることが、夫婦の性生活を充実させる方法と言えるでしょう。
時間や体力を考え、休日の子供がお昼寝をしている時間を狙うなど工夫をしましょう。
夫に対して不満がたまっている
夫への不満から妻が性行為を拒否することも少なくありません。
性行為を拒否される夫は妻が何を考えているのか分からない、という反応をする人も少なくありません。
それは分からないのではなく、理解しようとしていないだけということはないでしょうか?
妻の話に耳を傾けているでしょうか?
誕生日などの記念日を忘れてはいないでしょうか?
自分の仕事の忙しさから妻を蔑ろにしていませんか?
不満が積み重なって妻から拒否されている可能性は十分に考えられます。
まずは普段から感謝を伝え、よく話を聞いてあげることが夫婦円満の秘訣です。
出産後のホルモンバランスの変化(性欲の低下)
女性は出産を経験することで、ホルモンバランスが変化をしていきます。
夫よりも子供を第一に考えるようにもなりますし、それに伴い思考や行動も変わっていきます。
ホルモンバランスの変化によって性欲自体も低下すると言います。
また更年期などでも変化をしますし、加齢による性欲減退は避けることはできません。
夫は妻の変化を理解することが大切です。
単なる性行為を求めるのではなく、まずは軽いボディタッチなどのスキンシップを行ったり、言葉で愛情を伝えるように努めるといいでしょう。
悩みがあってセックスする気になれない
人それぞれ大なり小なりの悩みはありますが、それが深刻になり過ぎると性行為に意識を向けなくなることもあります。
精神的なストレスを原因とするセックスレスは女性に多いとされます。
家事や育児、仕事や夫との関係、ご近所付き合いなど生きていく上で問題は様々起きますが、それに心を割き過ぎると疲ればかりが重なります。
悩みを夫に相談する環境ができていれば、少しずつ癒されていく事もある事を忘れてはいけません。
性行為は夫婦にとって大切な行為ですが、まずは心を癒すということも大事だということを忘れないようにしましょう。
夫を男性として見られなくなった
夫が妻に魅力を感じなくなることがあるのと同様に、妻も夫に対し魅力を感じなくなることはあります。
特に長い時間を共にした夫婦は、若かりし頃のスマートで思いやりのある夫の姿から、カッコ悪い体型の崩れたおじさんに見えてくるとセックス対象にはならなくなるでしょう。
夫は妻にだけ見た目の要求をする人もいますが、自分の姿も省みる必要があります。
元のスタイルに戻すのは大変ですが、妻にまた惚れ直してもらうためにも小さなことから頑張ってみることをおすすめします。