ピルはどこで買えるのか
ピルは通常、病院やオンライン診療で処方してもらうことが一般的とされています。
また、海外の通販サイトを通じて個人輸入することも可能です。
この記事では、ピルの入手方法について詳しく紹介すると共に、ピルの基本的な知識なども解説していきます。
ピルの服用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
ピルの市販について
現時点でピルは市販されていないため、ドラッグストアなどで購入することはできません。
ピルは医療用医薬品に分類されるため、国内で入手する場合には病院やクリニックを受診し、医師に処方してもらう必要があります。
薬剤師が在籍している薬局でも、処方箋がない限りピルを購入することはできません。
ピルの市販化について
現在、厚生労働省では、緊急避妊薬であるアフターピルを医師の診療および処方箋なしで購入できるよう検討が進められています。
2023年11月20日から試験販売が開始されていますが、解禁時期は明言されていないため、現段階では市販以外の方法で購入する必要があります。
試験販売されている薬局は、厚生労働省のページで確認が可能です。
参考ページ
緊急避妊薬販売に係る環境整備のための調査事業(厚生労働省医薬局医薬品審査管理課委託事業)|公益社団法人 日本薬剤師会
緊急避妊ピルとも呼ばれるアフターピルは、避妊の失敗、または避妊せずに性行為をおこなった場合、72時間以内に服用することで効果を発揮します。
性行為から服用までの時間が非常に重要となるため、市販化されることでスムーズに入手でき、望まない妊娠をより防ぐことが可能となります。
ピルの種類について
ピルは避妊薬としてのイメージが根付いていますが、最近は避妊以外の目的で使用されることも定着しています。
以下では、低用量ピルと緊急避妊薬であるアフターピル、それぞれの用途や使用方法について解説していきます。
低用量ピルとアフターピルの効果を確実に得るためにも、それぞれの正しい服用方法を理解して使用しましょう。
低用量ピル
低用量ピルは、毎日服用することで、99%に近い確率で高い避妊効果が期待できます。
そのほか、以下の効果も期待できます。
- 生理日の調整
- 生理不順の緩和
- 生理痛の緩和
- PMSの緩和
- 子宮内膜症の緩和
- 癌リスクの軽減
内服する日を調整することで、大切なイベントに重ならないように生理日を移動させることができます。
これにより、月経周期を規則正しくし、生理不順を改善する効果も期待できます。
また、子宮内膜の増殖を抑えることで、生理痛やPMSの改善、経血の量を少なくする作用も。
さらに、ピルに含まれる女性ホルモンが、子宮内膜症の症状を軽減する効果があり、卵巣がんや子宮体癌の発症リスクも軽減させるとされています。
ただし、どのような用途であっても、正しい服用方法を厳守しなければ望ましい効果は得られません。
アフターピル
アフターピルは低用量ピルと異なり、性行為のあとに服用することで高確率な避妊効果を得ることができます。
妊娠は、排卵・受精・着床の流れをたどり成立となりますが、アフターピルは排卵を遅らせ、着床を阻害することで妊娠を回避します。
性行為の24時間以内に服用することで95%ほどの避妊効果が期待できますが、時間の経過とともに避妊効果が下がるため注意が必要です。
性行為から72時間以上経過した場合は、避妊効果が得られない場合も。
また、すでに着床した状態での服用も意味をなしません。
アフターピルは非常に高い避妊効果を持ちますが、それを発揮させるためには服用時間を厳守する必要があります。
避妊効果以外にもさまざまな効果を発揮する低用量ピルに対して、アフターピルは、緊急避妊薬として急な避妊が必要な場合に使用されることが特徴といえます。
ピルの購入方法
ここからは、ピルの購入方法を紹介していきます。
自身に適した方法を見つけるために、ぜひ参考にしてください。
病院
ピルを処方してもらう際には、婦人科を専門とする病院や診療所で診察を受けることが一般的です。
まずは問診がおこなわれ、月経の状態や妊娠経験の有無、健康状態などについて確認される場合があります。
その際、ピルの服用により症状が悪化する可能性のある疾患を持つ場合は、慎重な判断がおこなわれ、服用が禁止されることもあります。
また、ピルの服用により危険を伴う病気の有無を調べるために、検査がおこなわれる場合も。
一般的には、血圧測定、身長や体重測定、尿検査、血液検査がおこなわれ、頸部や胸部などの診断で甲状腺腫や肝臓の腫れなどを確認することもあります。
オンライン診療
最近では、病院へ行かずにオンラインで診察を受け、ピルを処方してもらう方法も増えています。
予約の受付もオンライン上でおこなわれるクリニックが多く、一般的な流れとして、診療前に個人情報や問診を記入する場合があります。
ただし、クリニックによっては初診の場合のみ訪問が必要な場合もあるため、事前に確認することをおすすめします。
電話やビデオ通話などで医師の診療を受けたあと、お会計はクレジットカードやキャッシュレスの場合が多いため、その点も事前に確認しましょう。
診療から数日後、指定の場所へピルが配達されます。
通販
ピルは、病院やオンライン診療での処方が一般的とされていますが、通販サイトにおいて個人輸入という形で購入することも可能です。
個人輸入は、国内で認可されていない医薬品や、処方箋が必要な医薬品を海外から直接購入することができます。
個人輸入をはじめておこなう場合、不安があるかもしれませんが、低用量ピルやアフターピルのような医薬品を個人輸入することは、違法ではありません。
ただし、個人的な使用であることが条件であり、他人への譲渡や売買などは違法となるため、その点に留意してください。
当サイトでは、低用量ピルとアフターピルの両方を取り扱っています。
ピルの服用を考えている方は、購入方法のひとつとして検討してください。
ピルの購入方法を比較
購入方法 | |||
---|---|---|---|
メリット | 医師の指導を受けながら服用できる | インターネット経由でどんな場所でも医師の診療が受けられる | 診療を受けることなく手軽に購入できる |
デメリット | 予約が取れない場合や、通院のための時間や費用が掛かる場合がある | 検査がおこなえないなど、病院診療よりも劣る面がある | 購入、使用において自己責任となる |
特徴 | 自身に合う適切なピルを処方してもらえる一方で通院の手間が伴う | 自宅にいながら医師に相談ができ利便性に優れている | 自己責任が伴うが、手軽に購入でき費用も抑えられる |
薬が届くまでの日数 | 一般的には当日処方 | 最短で翌日 | 入金して約10~14日でのお届け |
低用量ピルを 毎月購入した場合の費用 | ピル代(2,500円〜3,500円)+ 初診料(1,500円〜2,500円)+交通費 | ピル代(2,500円〜3,500円)+ 診察料・配送料(1,000円~4,000円) | ピル代(1,200円~2,500円)+ 配送料(1,000円または無料) |
アフターピルを1回分購入した場合の費用 | ピル代(9,000円~10,000円) + 初診料(1,500円〜2,500円)+交通費 | ピル代(9,000円~10,000円)+ 診察料・配送料(1,000円~4,000円) | ピル代(1,280円~4,950円)+ 配送料(1,000円または無料) |
ピルの購入についてよくある質問
ここからは、ピルの購入についてよくある質問に答えていきます。
注意するべき点も挙げているので、よく理解したうえで使用を検討しましょう。
ピルは保険適用で購入できますか?
ピルは学生でも購入できますか?
薬局でピルは購入できますか?
ピルは診察なしでも購入できますか?
ピルは月にくらいしますか?