避妊薬ピル

ピルの種類を変えるタイミング|種類を変更時の注意点について

避妊薬ピル

ピルの種類を変えるタイミング

ピルは超低用量、低用量、高用量(アフターピル)など種類が多くありますが、目的に合わせて使用するピルの種類を変更することも可能です。
本記事では、目的に応じたピルの種類変更について解説していきます。

ピルの種類を変えるタイミング

低用量ピルの副作用で悩んでいる
 └低用量ピル→超低用量ピルへの変更

ピルで避妊を行いたい
 └超低用量ピル→低用量ピルへの変更

生理を遅らせたい
 └低用量ピル→中用量ピルへ一時変更

アフターピルの副作用が辛い
 └アフターピル→低用量ピルへの変更

低用量ピルとアフターピルを併用したい
 └低用量ピル+アフターピルの一時併用

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関連ページ
ピルの種類と違いについて|目的別のオススメのピルを徹底解説

低用量ピルの副作用で悩んでいる

低用量ピルの副作用で悩んでいる人は超低用量ピルへの変更がおすすめです。
超低用量ピルと低用量ピルを比較すると、薬に含まれている女性ホルモン(エストロゲン)の量は超低用量ピルのほうが少なく、その分、副作用などの負担も抑えられます。

超低用量ピルと低用量ピルの違い

・超低用量ピル:エストロゲン量が0.03mgより少ない
・低用量ピル:エストロゲン量が0.05mgより少ない

しかし、超低用量ピルは生理痛や生理不順の改善を目的としているため、避妊目的での服用はできません。
また超低用量ピルも、低用量ピルと同様に「28錠」と「21錠」タイプがあるため、切り替える際は現在服用中の低用量ピルが何錠タイプか確認する必要があります。

切り替えの流れ

21錠から28錠へ:
①服用中の21錠を飲み切る
②7日間休薬
③新しい28錠シート開始

28錠から28錠へ:
①服用中の28錠を飲み切る
②新しい28錠シート開始

28錠から21錠へ:
①服用中の28錠を飲み切る
②新しい21錠シート開始

関連ページ
低用量ピルの副作用とは?|主な症状と対処方法について解説

ピルで避妊をおこないたい

PMSや生理痛を緩和しつつ、避妊効果も得たい場合は「マーベロン」や「トリキュラー」などの低用量ピルがおすすめです。
実際にマーベロンやトリキュラーは国内の病院でもよく処方されており、この2つのピルは「含まれるホルモン量の時期列的な変化」につぎのような違いがあります。

マーベロン・トリキュラーの違い

・マーベロン
→卵胞ホルモン、黄体ホルモン共に21日間ずっと一定のため、1相性のピルと呼ばれている

・トリキュラー
→自然の生理周期のホルモン変動に合わせて、服用7日目、12日目でホルモン量が増減する仕組みになっており、3相性のピルに分類される

どちらもPMSや生理痛の緩和効果を得つつ、避妊効果も期待できるので、どれを選ぶべきか悩んだ場合は以下の特徴などを参考にしてみるのも良いです。

相性3相性1相性
商品トリキュラー

トリキュラー

マーベロン

マーベロン

世代第二世代
レボノルゲストレル
第三世代
デソゲストレル
特徴不正出血が起こりにくく安定した周期を作りやすい生理日を移動しやすい
通販価格2,180円~2,000円~
商品ページ

トリキュラー
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マーベロン
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また、避妊目的で低用量ピルを服用する場合、飲み始めのタイミングは「day1スタート」と「sundayスタート」の2つがあります。

飲み始めのタイミング
  • 「day1スタート」…生理開始日から服用
  • 「sundayスタート」…生理が終わって最初の日曜日から服用

低用量ピルの飲み始めタイミングについて詳しく知りたい方は以下の記事もご参考ください。

関連ページ
低用量ピルの飲み始めはいつ?低用量ピルの正しい服用方法について解説

生理を遅らせたい

「楽しみだった予定が生理のせいで中止になってしまった。」「大事な予定があったのに生理が辛くあまり集中できなかった。」などの経験はありませんか。
大切な予定を控えていて生理をずらしたい場合、中用量ピルを使う方法がおすすめです。

商品名オブラルG

オブラルG

有効成分ノルゲストレル0.5mg
エチニルエストラジオール0.05mg
効果月経困難症(生理痛など)の緩和、緊急避妊
特徴主に月経困難症や機能性子宮出血の治療などに用いられるが、服用方法によっては緊急避妊薬としても使用可能
価格1,700円~
20錠
商品ページ

オブラルG
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生理の周期は個人差があり、25日から40日程度とされていますが、中用量ピルを使って生理を遅らせることができます。
中用量ピルの服用タイミングはずらしたい生理予定(開始)日の5~7日前であり、飲むのをやめると2~3日程度で生理が来ます。

最長で7日間程遅らせることが可能といわれていますが個人差があるため、中用量ピルを飲んでいる途中で生理が来てしまったら、すぐに飲むのをやめてください。
また、既に低用量ピルを服用している場合であっても月経移動は可能ですが、既に服用している低用量ピルのタイミングを変えることになってしまうため、できれば医師へ相談のもと服用しましょう。

アフターピルの副作用が辛い

アフターピルの服用をきっかけに、低用量ピルの服用をはじめるケースもありますが、高用量であるアフターピルは避妊への高い効果と即効性がある一方で、副作用のリスクも高いです。
実際に服用後に吐き気などの副作用に苦しめられたという声も多く見かけます。
そこでおすすめが、副作用のリスクを抑え避妊効果も期待できる「低用量ピル」の服用です。

商品名トリキュラー

トリキュラー

オブラル-L

オブラル-L

有効成分エチニルエストラジオール0.03mg
レボノルゲストレル0.05mg
レボノルゲストレル0.15mg
エチニルエストラジオール0.03mg
効果避妊、生理痛軽減、生理不順・PMS改善避妊、生理痛軽減、生理不順、PMS改善
特徴避妊効果が高い低用量ピル。自然なホルモンバランスの変化に近く、不正出血を起こしにくい他のピルと比べて卵胞ホルモンの含有量が少ないため副作用が出にくい
価格2,180円~
21錠
1,400円~
21錠
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オブラル-L
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アフターピルから低用量ピルへ変更する場合は、アフターピルによる避妊が成功したことを確認してから飲み始めてください。
避妊の成功はアフターピルを服用して3週間が経過したら妊娠検査薬で確認します。

また、アフターピル服用後は2日~2週間後に「消退出血」という生理に似た出血が起こります。
「消退出血」が確認できたら、ひとまず妊娠を阻止できたと考えられますが、「消退出血」は「不正出血」と見た目では区別が難しいため、出血があってもなくても、必ず妊娠検査薬を使って確認してください。

関連ページ
アフターピルで生理遅れる?生理と消退出血との違いについて

低用量ピルとアフターピルの併用

低用量ピル服用中でも、アフターピルの服用は可能です。
具体的にはつぎのようなケースで、低用量ピルとアフターピルを併用することがあります。

低用量ピルとアフターピルの併用タイミング

・ピルの飲み忘れとコンドームによる避妊の失敗が重なってしまったとき
・ピルの効果に影響する成分を含んだサプリ等を飲んでしまい、そのタイミングでコンドームによる避妊が失敗してしまったとき

飲み続けることで避妊効果を得られる低用量ピルは、飲み忘れてしまうと十分に効果を得られません。
また、ハーブティーに含まれる「セントジョーンズワート」は、ピルの効果に影響を及ぼすとされています。

このように、低用量ピルを正しく服用できなかったときに、タイミング悪くコンドームによる避妊に失敗した、コンドームの着用をしなかったことなどが重なると、妊娠してしまう可能性があります。
その際の対処法として推奨されるのが、アフターピルの併用です。

商品名ノルレボ

ノルレボ

エラ

エラ

有効成分レボノルゲストレル1.5mgウリプリスタル酢酸エステル30mg
効果緊急避妊緊急避妊
特徴性行為後72時間以内の服用で高い避妊効果を得られる他のアフターピルと比べて、服用可能時間が長く120時間以内の服用が可能
価格3,320円~
1錠
4,950円~
1錠
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エラ
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アフターピルを服用することで、避妊効果を高めることができます。

低用量ピルの種類を変えたい場合

ひとくくりに低用量ピルといってもその種類は多く、世代・相性・錠数と大きく3つの違いがあります。

低用量ピルの種類

・世代
第一世代~第四世代まであり、世代によって含まれる黄体ホルモン(プロゲステロン)の種類が異なる

・相性
1相性~3相性まであり、ホルモン量が一定のものと段階的に増加するものがある

・錠数
休薬期間の飲み忘れを防ぐための偽薬の有無によって、21錠と28錠タイプがある

これらの特徴から、下記のように悩みや目的に合わせて種類を変更することがあります。

低用量ピルの変更例

■世代
例:第二世代→第三世代の低用量ピルに変更

■相性
例:1相性→3相性の低用量ピルに変更

■錠数の切り替え
例:21錠→28錠の低用量ピルに変更

低用量ピルの種類や、自身の悩み別に低用量ピルを探したい方は以下の記事もご参考ください。

関連ページ
低用量ピルの種類と特徴|世代や相性の違いは?お悩み別オススメ紹介

ピルの種類を変える際の注意点

ピルの種類を変える際は下記の点に注意が必要です。

ピルの種類を変える際の注意点

ここから詳しく解説していきます。

休薬期間に注意

ピルは錠数のタイプによって、休薬期間の有無が異なります。
21錠タイプは7日間の休薬期間が必要ですが、休薬中にピルを飲む習慣がなくなってしまい飲み始めの日を忘れてしまう可能性があるため、とくに注意が必要です。

28錠タイプは休薬期間を設ける必要がなく、続けてつぎのシートに移行することができます。
21錠タイプから変更する場合は、事前に服用日をカレンダーに記録しておくなど、飲み忘れないための対策をしましょう。

関連ページ
低用量ピルの休薬期間中の効果は?避妊しない場合の妊娠の可能性について

飲み合わせに注意

ピルの効果に影響を与える成分が含まれた食品や、薬との飲み合わせに注意です。
ピルの効果が薄れてしまう可能性や副作用が強く出てしまう恐れがあるため、以下の併用禁忌・注意を確認しておきましょう。

併用禁忌
  • てんかん治療薬
  • C型肝炎治療薬
併用注意
  • 抗生物質
  • 抗HIV薬
  • 抗結核薬
  • 抗てんかん薬
  • 抗真菌薬
  • 精神刺激薬など

上記以外にもピルの種類ごとに異なる禁忌・注意薬もあります。
また、薬ではありませんが健康食品などによく含まれている「セイヨウオトギリソウ」も影響を与える恐れがあるとされているため、注意してください。

参考ページ
医療用医薬品 : マーベロン (マーベロン21 他)|相互作用

ピルの種類変更に関する質問

ピルの種類変更に関するよくある質問をまとめました。
回答をもとに疑問を解決していきましょう。

超低用量ピルは避妊に使えないのはなぜですか?

超低用量ピルは生理痛や生理不順の改善を目的としています。

避妊に対する効果について、日本では超低用量ピルの臨床試験がおこなわれていません。


試験データが無いため、効果の有用性が認められておらず、避妊を目的とした超低用量ピルの処方はできないのです。

避妊効果を得たい場合は、低用量ピルを服用しましょう。

低用量ピルと超低用量ピルのどちらがいいですか?

どちらを選択するかは目的によって異なります。

生理痛や生理不順の改善のみおこないたい場合は超低用量ピル、避妊効果も得たい場合は低用量ピルです。


また、超低用量ピルから低用量ピルへの変更は、薬に含まれている女性ホルモン(エストロゲン)が増えることにより副作用のリスクも高くなります。

服用には注意しましょう。

中用量ピルで生理を止めるには?

生理予定(開始)日の5~7日前に中用量ピルを服用することで、生理を止めることが可能です。

服用をやめると2~3日程度で生理が来ます。

個人差もありますが、最長で7日間程生理を遅らせることが可能です。


また、中用量ピルを飲んでいる途中で生理が来てしまったら、すぐに飲むのをやめてください。

すでに低用量ピルを服用している場合は医師へ相談しましょう。

アフターピルは低用量ピルで代用できますか?

低用量ピルをアフターピルとして使用することはできません。

アフターピルは即効性が高く行為後の服用で避妊効果を得られますが、低用量ピルで避妊効果を得るためには、事前に連続して7日間の服用が必要です。


事前に低用量ピルの服用ができなかった、飲み忘れをして尚且つコンドームによる避妊に失敗した場合は、アフターピルを服用しましょう。

アフターピルと低用量ピルは併用できますか?

低用量ピル服用中に、アフターピルを服用することは可能です。

たとえば、低用量ピルの飲み忘れやピルの効果に影響を及ぼす成分が含まれる食品や薬などを一緒に服用してしまうと、効果が弱まる可能性があります。


そしてタイミング悪くコンドームによる避妊に失敗してしまったときは、アフターピルの服用が効果的です。