低用量ピル服用中のむくみについて
低用量ピルの服用によって、むくみが発生することがあります。
種類によって配合量は異なりますが、低用量ピルには卵胞ホルモンの「エストロゲン」と、黄体ホルモンの「プロゲステロン」が配合されています。
服用すると体内のホルモンバランスが変化しますが、とくにプロゲステロンには身体に水分を溜め込む作用があり、これがむくみを引き起こす原因となります。
一般的には、服用を続けて1~3ヶ月ほどでホルモンのバランスが整い、むくみの症状が落ち着いてくることが多いです。
むくみの度合いにも個人差があるため、ピルはご自身で体調を見ながら服用を続けていくことになります。
本記事では、低用量ピル服用とむくみについて詳しく解説しています。
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むくみが起こる原因
むくみが起こる原因は、低用量ピルに含まれる黄体ホルモン「プロゲステロン」の影響です。
プロゲステロンは、基礎体温を上げて受精卵が着床しやすいように子宮内膜を厚く保ったり、乳腺を発達させたりして、妊娠に向けて準備をする働きがあります。
そのために栄養や水分を身体に蓄えようとするため、むくみやすくなるのです。
ピルを服用して太ったように感じる時は、水分でむくんでいる可能性が高いです。
太るからと敬遠されることも多い低用量ピルですが、ピルに脂肪を溜め込む性質はないため、安心して服用してください。
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血栓症の初期症状に注意
しかし、むくみは血栓症の初期症状である可能性もあるため、注意が必要です。
低用量ピルを服用し始めると、血栓症になるリスクが高まります。
低用量ピルが原因となって起こる血栓症は、ふくらはぎから足首の間にできることが多いです。
また、むくみだけではなく以下のような症状があらわれた場合は、直ちに医師の診察を受けるようにしてください。
低用量ピル服用者に血栓症が起こる割合は、年間で1万人あたり3~9人ほどとされています。
一方、妊娠中に血栓症がおこる割合は、1万人に5~20人、出産後ですと40~65人とされています。
低用量ピル服用者の血栓症発症リスクは、妊娠中や出産後と比較すると、決して高いわけではありません。
しかし、このようなリスクがあるということを、服用する際には知っておきましょう。
なお、血栓症が起こりやすくなる要因としては、デスクワークなどでの長時間に渡る同じ体勢、水分不足などが挙げられます。
また、もともと脂質代謝異常や高血圧などの持病があると、血栓症リスクはさらに高まります。
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ピルによるむくみの対策方法
では、低用量ピルの服用でむくみが起こったら、どのような対策をしたらいいのでしょうか。
具体的には以下のようなことが挙げられます。
低用量ピルによって起こるむくみへの対策について、以下で解説していきます。
最低3カ月は様子を見る
むくみが起こっていても、3ヶ月は服用を継続して様子を見てみましょう。
低用量ピルによって起こるむくみは、服用を開始してから1~2ヶ月ほどでホルモンの状態が安定して治まることが多いです。
ただし、足が痺れたりふくらはぎに痛みがあるなど、むくみ以外の症状があらわれた場合は、単なるむくみではなく血栓症の初期症状の可能性があります。
この場合は、低用量ピルを服用していることを告げたうえで、医師にご相談ください。
お酒や塩分の摂取を控える
低用量ピル服用中は、お酒や塩分の摂取をなるべく控えるようにしましょう。
塩分過多の食事、過度のアルコール摂取は、むくみを引き起こす原因となるだけではなく、血栓症の原因にもなります。
そのため、塩分を摂り過ぎたと感じた場合は、意識して水分をこまめに摂取することをおすすめします。
また、ビタミンやミネラルを積極的に摂取するようにしてください。
低用量ピル服用中は、服用していない時と比べてむくみやすいため、健康的な食生活を送るように心がけましょう。
適度な運動
適度な運動は、むくみの解消に効果的です。
むくんだからと、食事を抜いたり極端に減らすなどしてダイエットをおこなうことは、リバウンドを引き起こしかねません。
食事を抜くよりは、普段よりも一駅分多く歩いたり、いつもは上らない階段を上ったりして、日常生活の中に運動を取り入れながら体重減少を目指すことをおすすめします。
また、適度に体を動かすことは、血栓症の予防にもつながります。
別のピルに変更
低用量ピルによって起こるむくみは、ピルの種類を変更することで解消される場合もあります。
低用量ピルは、プロゲステロンの種類によって、第1~第4世代に分類されています。
各世代ごとにホルモンの配合量が変わってくるため、今使っているピルとは違う世代のピルに変更することで、むくみが解消される場合があります。
とくに、第4世代の「ヤーズ」というピルは、卵胞ホルモンの量が少なく、むくみ等の副作用が起こりにくいのが特徴です。
商品名 | ヤーズ |
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有効成分 | ドロスピレノン3mg エチニルエストラジオール0.02mg |
効果 | PMS改善、生理周期の安定、月経困難症、ニキビ改善 |
特徴 | ホルモンの量が少なく、副作用が起こりにくい |
価格 | 5,000円~ 28錠 |
商品ページ | ヤーズ |
別のピルに変更を考えている場合は以下の記事もご参考ください。
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低用量ピル服用中のむくみに関する質問
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ピルを飲んで、むくむのはなぜですか?
ピルのむくみの対策は?
むくみにくいピルはありますか?
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