バリフの主な副作用
バリフは有効成分バルデナフィルを含むED治療薬であり、医薬品であるため副作用も存在します。
バリフの主な副作用として、下記が報告されている症状です。
バリフの副作用は、有効成分バルデナフィルの血管拡張作用によって引き起こされます。
バリフの副作用は、バルデナフィルの血中濃度が高まるタイミングである服用後15~30分ほどで現れ始めます。
なお、副作用の症状は一時的であり、効き目が切れるとともに落ち着いていきます。
正しい服用方法で服用していれば、過度に副作用の心配をせずに利用できます。
参考サイト
医療用医薬品|バルデナフィル:副作用
ほてり
バリフ服用時の副作用としてよく挙げられるのが、顔のほてりです。
バリフでの顔のほてりは、有効成分バルデナフィルの血管拡張作用によって起こる症状であり、体内の血流が良くなることでみられます。
ただし、血流が良くなり過ぎた結果、鼻の粘膜が腫れて鼻血が出てくる場合もある点は注意が必要です。
バリフによるほてりはお酒を飲んだ際にみられる症状に近く、バリフの効き目が落ち着けばほてりも引いていきます。
それでもほてりの症状が気になる場合は、バリフの錠剤を分割して成分量を減らすことでも対処可能です。
しかし、成分量が減ることで勃起不全への効き目も弱くなってしまう可能性があるので、副作用の度合いを確認しながらどの程度まで効き目を抑えるか調整することが推奨されています。
動悸
動悸とは心臓の鼓動がいつもより強く感じたり、速く感じたりする症状です。
動悸が続くと心臓に異常があるのかといった不安や不快感が伴う場合もありますが、動悸の症状もバリフの血管拡張作用によって起こる症状です。
ただし、心臓に負荷がかかるため、心臓に疾患がある方はバリフを服用できない点はご注意ください。
バリフの血管拡張作用により、心臓の血流が活発になっている状態です。
そのため、深呼吸を繰り返したり、腹式呼吸を意識して行うことで動悸が落ち着く可能性があります。
もし呼吸を意識しても改善がみられない場合は、バリフの服用量を減らして効き目を弱めるのも一つの対処法です。
頭痛
バリフの有効成分バルデナフィルは、下半身への血流を促すことで勃起機能の改善をサポートします。
しかし、血管の拡張作用は下半身だけでなく全身に及びます。
そのため、頭部の血管も拡張され、脳の近辺の神経が圧迫されることから頭痛が引き起こされると考えられます。
バリフの効果が治まってくると自然と頭痛も引いてくるため問題ないことがほとんどですが、もし継続して痛みがある場合は医師へご相談ください。
バリフの副作用である頭痛の対処として、市販の頭痛薬を服用する方法もあります。
バリフと市販の頭痛薬の併用は問題ないので、頭痛によって性行為に集中できない場合は頭痛薬の使用を検討してください。
ただし、頭痛薬を服用した際、胃の粘膜を荒らしてしまい胃痛が起こる可能性があります。
頭痛薬の併用に不安がある場合は、併せて胃薬の服用で対処しましょう。
めまい
バリフの血管拡張作用は血圧低下を招くため、めまいの症状を引き起こす場合があります。
とくに元々低血圧の傾向がある人は、めまいの症状が起こりやすいため注意が必要です。
めまいが起こった際は、可能な限り安静にすることが重要です。
できるだけ楽な姿勢を取り、締め付けるタイプの衣服を着ている場合は緩めましょう。
また、他の副作用の対処方法と同様に、バリフの服用量を減らすことでも症状の軽減が期待できます。
鼻づまり
バリフの血管拡張作用によって、鼻の粘膜が腫れ、鼻腔を塞ぐことで鼻づまりが起こる場合があります。
また、鼻づまりの症状がひどい際は、まれに鼻血を伴う場合もあります。
血管が開くことによって起こる鼻づまりには、鼻周辺を冷やすことが有効です。
鼻全体を濡れタオルなどで覆って冷やすことで、症状の緩和が期待できます。
また、交感神経が優位に働くと血圧上昇につながるので、わきの下などをマッサージし交感神経を刺激するのも対処方法として挙げられます。
消化不良、嘔気
バリフを服用すると、消化不良や吐き気といった症状がみられることがあります。
バリフの男性器へ流れ込む血液量を増加させることで勃起機能をサポートします。
男性器周辺の血流を増やすにあたって、平滑筋と呼ばれる胃や腸、尿管などの壁の筋肉を弛緩させて血流を増やします。
男性器以外の場所の平滑筋も緩むため、胃酸の逆流につながり消化不良や吐き気が引き起こされる場合があるのです。
消化不良や吐き気などの症状がみられた際は、市販の胃腸薬を併用することで対処可能です。
市販の胃腸薬はバリフと一緒に服用して問題ないので、胃に不快感を覚えた際は使用を検討してください。
※市販の胃腸薬:ガスター10やアシノンZなどの胃腸薬は胃酸を抑えてくれます。
また、消化不良を起こしている際は下痢の症状も併発する恐れがあるので、身体を冷やさないよう温めることも重要です。
バリフの副作用発生頻度
バリフの副作用について、上述した以外の症状も報告されています。
ただし、その他に報告されている副作用の症状は発生頻度1%未満となっており、発生頻度はそこまで高くありません。
頻度 | 1%以上 | 0.1〜1%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明 |
---|---|---|---|---|
循環器 | ほてり、心悸亢進 | 頻脈、高血圧 | 失神、低血圧、など | 起立性低血圧、狭心症 |
精神・神経系 | 頭痛、めまい | 不眠症、異常感覚、など | 不安、緊張亢進、など | - |
肝臓 | - | 肝機能検査異常、γ-GTP上昇 | - | - |
呼吸器 | 鼻閉 | 副鼻腔うっ血、呼吸困難、など | - | - |
筋・骨格系 | - | 背部痛、筋肉痛 | 関節痛、頸部痛 | - |
皮膚 | - | 紅斑、発汗、など | - | - |
消化器 | 消化不良、嘔気 | 腹痛、口内乾燥、など | 嚥下障害、食道炎 | - |
感覚器 | - | 視覚異常、結膜炎、など | - | 緑内障 |
その他 | - | 灼熱感、無力症、など | インフルエンザ症候群、射精障害、など | - |
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これらのバリフの副作用の症状は、有効成分のバルデナフィルの臨床試験によって報告された内容となります。
頭痛(11.7%)・ほてり(10.6%)とバリフの副作用の中では比較的起こりやすい症状ではありますが、いずれも10%前後で、かつ一時的な症状です。
もし副作用の症状が長引くなど身体に異常を感じた際は、すぐ医師へご相談ください。
参考サイト
医療用医薬品|バルデナフィル:副作用
バリフで極めて稀に起こる重度の副作用について
バリフの有効成分バルデナフィルの海外臨床試験において、下記重度の副作用が症例として報告されています。
これらの症状は発生数も少なく稀に起こるとされています。
いずれも命にかかわる症状なので、バリフ服用時に自覚症状が現れた際はすぐ医師の診察を受けてください。
また、上述の症状だけでなく、用法用量を超えた服用をするなどの場合は、身体へ大きな負担をかけ副作用の症状を強くしてしまう可能性があります。
バリフを服用する際は、必ず用法用量を守り服用してください。
バリフの副作用に関する口コミ
バリフの副作用に関する口コミをいくつかご紹介します。
発生頻度が比較的高い頭痛などの症状の報告がいくつかありましたが、他のED治療薬と比べると問題なかった、服用量を調整したら改善したなどの口コミも確認できました。
バリフの副作用に関連する質問
関連する質問:
- バリフの副作用にはどんなものがありますか?
バリフの主な副作用として、下記症状が報告されています。
・ほてり
・動悸
・頭痛
・めまい
・鼻づまり・消化不良や吐き気いずれの症状も一時的であり、バリフの効き目が収まるにつれて落ち着いていきます。
- バリフで頭痛がひどい時に頭痛薬を飲んでも大丈夫ですか?
バリフと市販の頭痛薬は併用が可能なので、頭痛薬を服用しても問題ありません。
他の医薬品も服用していて不安な場合は、医師へご相談ください。
- EDじゃない人がバリフを飲んだら体に異常が起こったりしますか?
バリフは勃起不全ではない人が服用しても体に異常が起こるなどの問題はありません。勃起時の男性器が普段より硬くなったり、一度射精してからの回復が早くなるといった効果が期待できます。
- バリフと一緒に服用してはいけないものはありますか?
グレープフルーツおよび果汁入りのジュースなどは、副作用を増強してしまう可能性があるため併用できません。
また、下記医薬品についても併用NGです。
・硝酸剤およびNO供与剤
・sGC刺激剤
・CYP3A4を阻害する薬剤
・クラスIA抗不整脈薬
・クラスIII抗不整脈薬
- バリフを毎日服用したら身体に何か影響はありますか?
バリフは毎日服用しても問題ありません。
ただし、次の服用までに24時間以上空いていない場合、有効成分の血中濃度が高くなり副作用が強く出る場合があります。