偏頭痛の概要と特徴

偏頭痛とは

偏頭痛は片頭痛とも呼ばれ、風邪などの症状とは別に起こる頭痛を指します。
片方あるいは両方のコメカミから目の辺りに掛けて「ズキンズキン」と脈打つような痛みが起こるのが特徴です。

1度痛みが起こると4時間くらいで治まる人もいれば、長い人で72時間、約3日間痛みが続いてしまうこともあるようです。
頭痛継続時間の長短に拘わらず、とても不快で辛い痛みなので極力早く手を打つ必要があります。

偏頭痛持ちの方はご自身の症状と照らし合わせながらお読みください。

偏頭痛の原因

スバッと検証!ライフ博士の偏頭痛講座

頭の血管が拡張することで炎症を起こしてしまい、痛みが起きるのが片頭痛ですが、これを発生させてしまう原因にはいくつもの説があります。

一般的に知られる2つの説についてライフ博士が紹介します。

頭部血管原因説

頭部の血管の拡張が痛みを起こす原因と考えられている説になります。
血小板からセロトニンが放出されると、一旦は脳の血管が収縮するようになります。
ですが、時間の経過によってセロトニンが分解されてしまうので、収縮していた血管が反対に拡張するので、頭痛が起こると考えられています。

三叉神経原因説

脳内の神経で最も大きい「三叉神経(顔の周囲の感覚を司る神経)」が関係していると考えられている説です。
何かしらの刺激によって、三叉神経が刺激を受けることで、神経の末端から血管を拡張する物質が分泌されるようになります。
その物質の影響で血管が拡張したり、炎症を起こし、神経を刺激することで痛みが起こると考えられています。

如何でしょうか?
両者の説で、偏頭痛が発生するメカニズムは違うものの、やはり原因は血管拡張から炎症を起こし痛みが発生するということになります。
続いて、偏頭痛の特徴的な症状について解説します。

偏頭痛の症状

偏頭痛には特有の症状が存在します。
主な症状を細かく見ていきたいと思います。

痛み方

・ときどき頭痛が起こる
・「ガンガン」「ズキンズキン」と脈を打つ様な痛み
・最低4時間~最大で72時間続く

痛いと感じる場所

冒頭に、片頭痛と呼ばれることもあると記載したとおり、頭の片側が痛くなるというイメージがありますが、両方が痛い場合もあります。

頭痛発生の頻度

月に1~2回とも言われていますが、人によっては多い時で週に1~2回起こると言われています。

どんな経過を辿るのか

痛みを感じてから1~2時間がピークになります。
その際に吐き気や嘔吐を伴うことも多いです。

日常生活への影響

あまりにも痛みを感じてしまうと、動く事もままならないと言われています。
ですので、仕事や勉強、家事などが手に付かなくなることもあり、ひどい場合には寝込んでしまうこともあります。

片頭痛時に動くとどうなる?

片頭痛時に動いてしまうと痛みが悪化するとされ、じっとしている方が楽だと言われています。
痛みがある時に「姿勢を変える」「頭を少し傾ける」といっただけでも、痛みが増します。

痛み以外の症状

痛みが強いと、吐き気や嘔吐などが起こることは解説しましたが、他にも症状はあります。

・普段の生活では気にならないような"光"が眩しく感じる
・音がうるさく感じる
・匂いに敏感になる

偏頭痛の前兆

目の前に「チカチカ」あるいは「ギラギラ」したような光が現れることや視野の一部が見え難くなる閃輝暗点(せんきあんてん)が起こることもあります。
こうした前兆症状が見られる人は、片頭痛の20~30%の人だとされています。

偏頭痛の抑制と対処法

偏頭痛との向き合い方

片頭痛は、1度痛みが治まると嘘みたいに何事もなかったかのように痛みが消えます。
また普段の生活で常に痛みがある訳でもありません。
ですので、痛みが起こった際に市販の鎮痛剤で我慢してしまう人も少なくないです。
市販の薬でコントロールすることが出来ていれば問題ありません。
但し、痛みを感じる頻度が高い、市販薬などが効かない、寝込んでしまう、といった人は日常に影響が出ています。
自分で対処することも時には大切ですが、かえって悪化させることも少なくないので、そういった場合には病院へ行くようにして下さい。

薬に頼らない対処法としては下記の方法があります。

・寝不足や寝過ぎに気を付ける
・規則正しく食事を摂る
・頭痛の原因となる飲食物を避ける
・暗い部屋に閉じこもって休む
・痛む部分を冷やす

これらの方法は偏頭痛の予防や簡単な処置にはなりますが、痛みを軽減させることは難しいかもしれません。

痛みに関してはやはり薬を用いるのが効果的です。
病院の処方薬になりますが、有効成分リザトリプタンのマクサルトや有効成分スマトリプタンのイミグランなどは、服用後10分くらいで片頭痛の痛みを解消する即効性があります。

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