海外医薬品の個人輸入について
海外医薬品の個人輸入代行について、
特徴やメリット・デメリットなど注意点も併せて解説していきます。
海外医薬品とは
海外医薬品とは、海外の法律に基づき製造・販売されている医薬品を指します。
海外では効果や安全性が承認されている医薬品でも、日本では未承認となるケースも多いのが現状です。
海外医薬品の品質に不安を抱える方もいらっしゃいますが、実は、日本で発売しているものと製造元が同じという医薬品も多くあります。
海外医薬品の特徴
海外の医療事情として、個人で医薬品を購入し治療を行うのが一般的で、医薬品に対する相談は、医師ではなく薬剤師にするといった傾向もあります。
また、新薬の承認も日本ほど厳しくないうえに、ジェネリック医薬品なども多数製造・販売が行われています。

であるため通院や処方箋が不要であるという特徴があります。
多忙で通院が難しい方や受診に抵抗がある方には大きなメリット
と言えますが、使用に関しては自己責任となるため注意も必要です。
その理由として、国内医薬品は小柄なアジア人の体格に合わせて成分量が少ないのに対し、海外医薬品は含まれる成分量が多いためです。
そのため、得られる治療効果も海外医薬品の方が大きくなります。
国内医薬品との違い
海外医薬品と国内医薬品の違いは、日本国内で承認されているかどうかになります。
日本の薬機法という法律に基づき、承認されていない医薬品はすべて「海外医薬品」と呼ばれます。
海外医薬品が日本で承認されるためには、厳重な審査が必要となります。
一方で、同じ成分を使用しており成分量が少ない医薬品なども多数あります。

日本は新薬承認の審査にかかる時間が海外と比べると
非常に長い傾向にあります。
他国で発売された新薬の自国発売までの平均期間の例では、
アメリカが1.2年、イギリスが1.3年ほどなのに対し、
日本は4.7年もかかるとされています。
海外医薬品の入手方法
日本にいながら海外医薬品を入手する方法は、主に下記の2種類です。
- 自身で個人輸入を行う
- 個人輸入代行業者へ依頼
現地の薬局でも医薬品を購入できる場合がありますが、
日本へ持ち込む場合は手続きが必要であったり、
そもそも持ち込みが不可である場合も多いため事前の調査が必要です。
医薬品の個人輸入に関して、自分自身で使用する場合に限り
薬機法で認められています。
個人輸入代行とは
海外で流通している商品を、一個人が自分で使うために輸入することを 「個人輸入」といい、それに伴う購入から発送までの手続きを 業者が代わりに行うことを「個人輸入代行」と呼びます。
個人
製薬会社を探す
製薬会社にコンタクトを取る
発注・送金を行う
税関手続きを行う
(申告書作成・手数料支払い等)
自宅に届く
ライフパートナー
サイトで商品購入・支払い
自宅に届く


個人輸入について
海外において合法的に販売されている医薬品は、
人体への影響を厳しくテストしており、安全性は販売国で充分確認されています。
しかし、そのような医薬品であっても、日本国内では医師に処方してもらったり、
薬局やドラッグストア等で買い求めることができません。
そんな海外医薬品を、日本国内で入手する場合、個人輸入という手段があります。
本来医薬品を輸入する場合、輸入するためにいくつもの手続きが必要になりますが、日本においては、「許容される範囲内で個人で使用することを目的としている場合」にのみ、その手続きを省いて輸入することができます。
これにより海外医薬品を希望する人は、業者に個人輸入の代行を依頼するか、
購入者本人が手続きを行うことで、輸入することができるのです。
なお、この個人輸入には「日本国内からの取り寄せ」と、
「使用者が海外で購入した物を日本に持ち帰ること」が含まれます。
輸入制限のある医薬品
以下の医薬品は、薬事法において個人輸入が禁止されています。
- 麻薬や向精神薬、覚せい剤、大麻、指定薬物
- ワシントン条約で規制されている医薬品 (絶滅の恐れがある動植物を使用した医薬品や医薬品原料)
- 知的財産侵害物品(偽ブランド品やコピー商品)
以上が個人輸入することができない薬物品の概要ですが、 法を遵守する為にも、不明な点があれば厚生労働省などの担当機関に 問い合わせをすることが大切です。
個人輸入できる数量
医薬品等を個人輸入する際には、一度に輸入できる数量に制限があります。
種類 | 数量 |
---|---|
医薬品及び医薬部外品 | 外用剤(軟膏などの外皮用薬、点眼薬など) →標準サイズで一品目につき24個以内 ※医師による処方が必要とされる医薬品 |
毒薬、劇薬及び処方せん薬 →用法用量からみて1か月分以内 |
|
上記以外の医薬品 →用法用量からみて2か月分以内 |
|
化粧品 | 標準サイズで一品目につき24個以内 |
医療機器 | 家庭用医療機器等 (家庭用マッサージ器等) →最小単位(1セット) |
使い捨てコンタクトレンズ:2ヵ月分以内 |
参考サイト
税関 Japan Customs|医薬品・化粧品等の個人輸入について
海外医薬品の個人輸入
海外医薬品を個人輸入する際のメリットやデメリットなどについて
詳しく解説していきます。
それぞれしっかり理解した上で、個人輸入代行を利用しましょう。
海外医薬品を個人輸入するメリット
海外医薬品を個人輸入する際のメリットとして、 主に下記のような内容が挙げられます。
日本で医薬品を使用する場合、医療機関での処方箋が必要になりますが、 海外医薬品はそもそも日本で承認されていないため、処方箋が出せません。
そのため、入手に関しては自己責任となり、 薬機法(旧薬事法)では処方せんの提出は義務ではないとしています。
しかし、海外医薬品を個人輸入する際にかかる費用は、医薬品代と送料のみです。
また、海外医薬品にはジェネリック医薬品も多いため、そもそもの医薬品代が低価格である場合がほとんどであるため、低コストで使用できるという点に優れています。
そのため、日本には無い医薬品はもちろん、日本でも取り扱いのある医薬品のジェネリックなども豊富に取り揃えているため、治療の選択肢が広がります。
普通の通販サイトと同様、商品を選んで購入するだけで海外医薬品を入手することができるため、個人輸入する際は代行業者を利用するのがスタンダードとなっています。
海外医薬品を個人輸入するデメリット
海外医薬品を個人輸入する際は、メリットだけでなくデメリットもあるため、それぞれを理解した上で個人輸入の利用を検討する必要があります。
ライフパートナーでは、お客様によるお支払いが完了後、 お荷物のお届けまでに約10~14日ほどお時間がかかります。
また、運送状況などによっても日数が前後するため、 お届けまでにおおよそ2週間はかかると考えておいた方が良いでしょう。
そのため、使用方法や併用禁忌などの注意点を自分で調べ、副作用などの心配がある場合は自身で医療機関を受診してください。
また、医薬品副作用被害救済制度は適応外となるため注意が必要です。
参考サイト
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構|医薬品副作用被害救済制度
薬機法について
薬機法(旧薬事法)とは、医薬品や殺虫剤などの医薬部外品、コスメなどの化粧品、 また、医療機器などの扱いに関してまとめられた法律のことです。
多くの方はこの薬事法に直接関わることはありませんが、 わたしたちの日常生活とは密接なかかわりを持っています。
医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器のそれぞれが、 身体にいい影響を与えるだけではなく、 扱いによっては悪い影響を与えてしまうおそれがあるため、 このような法律があるのです。
行政が承認や確認、認可などを取り締まり、 製造販売するメーカーに対しても注意喚起をしています。