シアリス

タダシップの副作用について|症状や対処方法解説

シアリス

タダシップの主な副作用について

タダシップは、ED治療薬シアリスと同じ成分タダラフィルを配合したインド製のジェネリック医薬品です。

安価なED治療薬として国内でも人気のタダシップ。

比較的副作用が少ないED治療薬とされていますが、服用することで副作用が発生することがあります。

タダシップの主な副作用は、以下の通りです。

  • 頭痛
  • ほてり
  • 消化不良

この記事ではタダシップの副作用や対象方法について、詳しく解説していきます。

頭痛

タダシップの副作用の中でも、特に多いのが服用後の頭痛です。

有効成分タダラフィルは血管拡張作用を持ち、ペニスにある陰茎海綿体の血管を広げることで勃起促進効果を発揮します。

しかし血管拡張作用により脳内の血管まで拡張してしまい、血管の周りにある神経が圧迫されることで頭痛が起きてしまうのです。

またアルコールが原因で頭痛が起きることがありますが、メカニズムはタダシップによる頭痛と同様です。

従ってお酒を飲んだ後に頭が痛くなりやすい方は、タダシップの服用後も頭痛が起きやすい傾向があります。

頭痛の解決方法を確認する▶

ほてり

タダシップによく見られる副作用に、ほてりや潮紅もあります。

ほてりや潮紅も、タダシップの血管拡張作用により起こる症状です。

タダシップを服用すると、皮膚の表面下にある毛細血管が拡張することでほてりや潮紅が発症します。

また、ほてりは他のED治療薬にも見られる副作用です。

しかしタダシップによるほてりの発症率は、他のED治療薬と比べて低いことがわかっています。

ほてりの解決方法を確認する▶

消化不良

タダシップの服用後、胸焼けなど消化不良の副作用が起こることがあります。

消化不良が起こる理由も、タダシップの血管拡張作用です。

タダシップは、陰茎海綿体の平滑筋という筋肉を緩めることでペニスの血流を改善、勃起促進効果が発揮します。

しかし平滑筋は胃や食道などにも存在し、胃の内容物が逆流しないように防ぐ役割を持っています。

タダシップの作用が消化器官にある平滑筋にも及んでしまうと、胃酸が逆流してしまい消化不良が起こるのです。

消化不良の解決方法を確認する▶

薬の飲み合わせにより発生する副作用

タダシップ以外に服用中の医薬品がある場合、飲み合わせにより副作用が発生することがあります。

起こりうる症状については、以下の通りです。

  • 急激な血圧低下
  • タダラフィルの血中濃度の上昇

併用に注意が必要な医薬品については、以下の通りです。

  • ケトコナゾールなどの抗真菌薬
  • リトナビルなどの抗HIV薬
  • α遮断剤や降圧剤などの血圧を下げる薬
  • グレープフルーツジュース

タダシップは抗真菌薬や抗HIV薬、また意外なところでグレープフルーツジュースとの飲み合わせに注意しなくてはなりません。

併用するとタダシップの血中成分濃度が上昇してしまい、思わぬ副作用が現れる恐れがあります。

またα遮断剤や降圧剤のような血圧を下げる医薬品も、タダシップとの併用に注意が必要です。

急激な血圧の低下が起きてしまい、失神などの症状が現れる可能性があります。

タダシップの副作用発生割合

タダシップの有効成分タダラフィルについて、国内では臨床試験がおこなわれ、副作用の発生割合が調査されています。

臨床試験ではタダラフィルの5㎎を85名、10㎎を86名、20㎎を86名の計257名が服用し、70例の副作用が報告されました。

安全性評価対象症例257例中70例(27.2%)に副作用が認められた。主な副作用は頭痛29例(11.3%)、潮紅13例(5.1%)、ほてり9例(3.5%)、消化不良6例(2.3%)等であった。

医療用医薬品 : シアリス (シアリス錠5mg 他)

ここでは服用者が最も多く、またタダシップの成分量と同じタダラフィル20㎎における副作用の発生割合をご紹介いたします。

頻度 1%以上0.2〜1%未満0.2%未満頻度不明
循環器 潮紅動悸、ほてり血管拡張、心拍数増加、など失神、起立性低血圧、など
感覚器 霧視、眼の充血、など耳鳴、視覚障害、など色覚変化、回転性眩暈、など
消化器 消化不良上腹部痛、悪心、など便秘、腹部膨満、など食道炎
肝臓 肝機能異常ALP上昇
腎臓 腎機能障害、尿酸値上昇
筋骨格 背部痛、筋痛、など関節痛、筋痙攣、など筋骨格硬直、頚部痛、など
精神・神経系 頭痛めまい、睡眠障害錯感覚、傾眠、など感覚鈍麻
泌尿・生殖器 排尿困難、勃起増強、など持続勃起症、勃起の延長
呼吸器 鼻閉鼻炎、副鼻腔うっ血呼吸困難、喀血鼻出血、咽頭炎
皮膚 紅斑、多汗、などそう痒症
その他 疲労、無力症、など熱感、末梢性浮腫、など

さらに表示する

閉じる

参考:医療用医薬品 : シアリス(副作用)

タダシップはタダラフィル20㎎含有のため、副作用の発生割合は上記の数値と同等になります。

タダシップの主な副作用への対処方法

タダシップは先発薬シアリスと同様に、血管拡張作用によりED治療効果を発揮します。

しかし一方では、血管拡張作用が思わぬ副作用を引き起こす可能性もゼロではありません。

副作用と聞くと安全性について不安に感じるかもしれませんが、タダシップに限らず医薬品により副作用が起こるケースはたくさんあります。

また副作用は適切に対処することで、症状を軽減することも可能です。

ここでは、タダシップによくある頭痛・ほてり・消化不良が出たときの対処法をご紹介いたします。

頭痛の対処方法

タダシップの服用後に頭痛が起きた場合、ふたつの対処法があります。

  • 市販の頭痛薬や痛み止めの使用
  • 服用量を少なくする

市販薬「ロキソニン」などの痛み止めを同時に服用することで、タダシップによる頭痛を抑えることができます。

ただしロキソニンは空腹時に飲むと、胃の粘膜が荒れてしまうことがあります。

従って胃薬の併用、あるいは軽めの食事をとってからタダシップとロキソニンを服用するのがおすすめです。

またタダシップの服用量を少なくするのも、頭痛を軽減する方法のひとつです。

副作用の頭痛は成分量に比例するため、ピルカッターを用いて半錠ずつ服用すると、症状が軽減されます。

ほてりの対処方法

タダシップによるほてりは体への影響は無く、そのままにしておいても問題ありません。

しかし気になって性行為に集中できない場合は、次のように対処するのがおすすめです。

  • 顔を冷やす
  • エアコンなどで室温を調整

タダシップの副作用によるほてりは、体を冷やすことが一番の対処法です。

冷えたタオルなどを患部に当てたり、冷房を使って室温を下げたりして、安静にすると症状が治まりやすくなります。

消化不良の対処方法

タダシップの服用後に胸やけなど消化不良の副作用が現れた場合、次のような対処法があります。

  • 整腸剤の服用
  • 食事内容の見直し

タダシップによる消化不良の症状は、整腸剤の服用で抑えることができます。

市販の医薬品でも問題ありませんが、「ガスター」など胃酸を抑えるタイプの整腸剤をお選びください。

また消化不良の症状は、普段の食事内容が関わっていることもあります

例えば食べ過ぎや脂質の取りすぎ、また早食いなどは消化不良の原因となります。

タダシップの服用前後は腹八分目を目安に、消化の良いものを食べるように意識してみてください。