ディオバン

ディオバンの商品詳細

ディオバンは高血圧の治療薬で、高い即効性があることから人気の治療薬です。 有効成分であるバルサルタンには血管を収縮させるアンジオテンシンIIの働きを阻害する作用があり、これにより血管を拡張させ血流を良くし、血圧を下げることができます。 また血圧を下げることで心臓や血管にかかる負担を軽減することに繋がるため、高血圧の治療だけでなく心臓病、動脈硬化、狭心症、脳卒中の予防にも効果的とされているほか、腎臓を保護する作用があるため腎臓病を伴う高血圧症の治療にも使用されるなど、多岐に渡り有効とされている薬です。 メーカーはスイスを本拠地とし世界140ヶ国以上に製品を販売するノバルティス社で、新薬をはじめジェネリック品やワクチン、コンタクトレンズ、動物用医薬品など幅広く開発しています。

ディオバンの医薬品情報

ディオバンと関連性の高い商品

商品	ディオバン	ノルバスク	アルカミン	シロスタヒール	スピロノラクトン
有効成分	バルサルタン	アムロジピンベシル酸塩	クロニジン	シロスタゾール	スピロノラクトン
価格	5,200円～ 80mg/28錠	2,850円～ 5mg/30錠	1,800円～ 100mcg/30錠	5,260円～ 100mg/100錠	3,400円～ 100mg/28錠
特徴	高血圧症の治療のほかに心不全・脳卒中・糖尿病・腎臓病・心臓病などの予防・改善にも効果的とされる	アメリカを本拠地とする大手製薬会社のファイザー社により開発された高血圧症の治療薬で、コレステロールや血糖への影響がなく副作用のリスクが低いため、幅広い年齢や症状に使用可能	中枢性交感神経抑制薬に分類される軽度～中度の高血圧に用いられる治療薬。脳卒中や腎臓病、心臓病の予防のほか、鎮痛剤としての作用もある	血液が固まるのを抑え血管を拡張する作用により血流を良くし血栓症を治療するほか、慢性動脈閉塞症を伴う手足のしびれや冷え、足の痛みにも有効	体の余分な水分と塩分を尿として排泄させることでむくみや高血圧を改善する効果がある。副作用である低カリウム血症が起こりにくい
商品ページ	ディオバンの商品ページ	ノルバスクの商品ページ	アルカミンの商品ページ	シロスタヒールの商品ページ	スピロノラクトンの商品ページ

ディオバンの効果

ディオバンが有効とされる主な症状は下記の通りです。

ディオバンには血管を収縮させ血圧を上げるアンジオテンシンIIを阻害することで血管を拡げ高血圧を改善する働きがあります。 また血圧を下げることで血管や心臓の負担を軽減し脳卒中や心臓病のリスクを下げる効果を期待できるほか、心不全や糖尿病などの予防や改善にも効果的とされています。

ディオバンの作用

有効成分として配合されているバルサルタンはアンジオテンシンII受容体拮抗薬と呼ばれる薬に分類される薬剤です。 アンジオテンシンII受容体拮抗薬は血管を収縮させて血圧を上げるアンジオテンシンⅡの作用を抑えることで血圧を下げ、高血圧を改善する作用があります。 また血圧を正常に維持することにより心臓や腎臓、血管にかかる負担を減らすことができるため、心臓病や腎臓病、脳卒中などにも有効とされています。 腎保護作用により腎臓にかかる負担を減らす作用もあることから、腎臓病を伴う高血圧の治療において第一選択薬として用いられています。

ディオバンの効果時間

有効成分バルサルタンは服用後およそ2時間で効果が現われ、4～6時間で半減期を迎えます。

効果の持続時間は長く1回の投与で最大約4時間もの間、血圧をコントロールすることができますが、年齢や症状、服用量などにより個人差があるため注意が必要です。

また血圧を安定的に保つまでには日数がかかることがありますが、体に蓄積される恐れはないため服用を継続させることができます。

ディオバンの服用方法・使用方法

ディオバンの服用方法は以下の通りです。

1回の服用量については症状や年齢に合わせて調整されます。 また服用のタイミングはとくに指定がありませんが、飲み忘れを防ぎ血中濃度を安定させるためにも自分のライフスタイルに合わせて服用時間を決め、毎日同じ時間に服用しましょう。 飲み忘れた際は気づいた時点で飲み忘れた1回分を速やかに服用してください。 ただし、次の服用時間まで8時間より短い場合は1度に2回分を服用することはせず、飲み忘れ分はスキップします。

ディオバンの副作用

ディオバンの主な副作用を下記の通りです。

血圧を下げる作用により低血圧やそれに伴うめまいや吐き気などの症状が起こる可能性があります。 服用を開始して最初の頃は副作用も起きやすいとされているためとくに注意が必要です。 上記の副作用およびそのほかの異常について注意して服用し、症状が強いと感じる場合やおさまらないときは、医療機関を受診してください。

参考サイト 医療用医薬品：ディオバン｜副作用

ディオバンの重大な副作用

現れることは稀ですが、ディオバンの重大な副作用として下記の症状が報告されています。

上記、副作用に注意しながら服用し、症状が現れた際は服用を中止し速やかに医療機関を受診してください。

ディオバンの使用上の注意点

ディオバンを服用できない方

以下の方はディオバンを服用できません。

アンジオテンシンII受容体拮抗剤を服用している妊娠中期～末期の方に胎児・新生児の死亡や低血圧などが現れたという報告があり、胎児や新生児に影響を及ぼす可能性があるとされています。 また成分が乳汁へと移行するため、服用中は授乳を避けてください。 アリスキレンフマル酸塩を服用中の方は、高カリウム血症や腎機能の低下リスクが高まるため服用できないとされていますが、ほかの降圧治療でも血圧コントロールが困難な場合は、やむを得ないとして併用することもあります。

参考サイト 医療用医薬品：ディオバン｜禁忌

ディオバンの服用に注意が必要な方

以下の方はディオバンの服用が禁止されているわけではありませんが、服用に注意が必要とされています。

上記に該当がないか確認し、当てはまるものや気になることがあれば事前に医師へ相談してください。

参考サイト 医療用医薬品：ディオバン｜特定の背景を有する患者に関する注意

ディオバンの併用禁忌

糖尿病を併発している方でアリスキレンフマル酸塩を服用中の場合、ディオバンとの併用で高カリウム血症や低血圧、腎機能障害などのリスクが高まるとされているためディオバンの服用が禁忌とされています。 ただし、ほかの降圧治療でも血圧コントロールが困難な場合はやむを得ず併用することがあります。 ほかにも、使用中の薬や治療中の疾患がある場合は事前に医師へ相談することをおすすめします。

参考サイト 医療用医薬品：ディオバン｜併用禁忌

ディオバンの併用注意

以下を服用中の方はディオバンとの併用に注意が必要です。

上記の薬剤を使用中の方は事前に医師へ服用の可否や用量などについてご相談ください。 またそのほか治療中の疾患や上記以外に服用中の薬がある場合は同様に医師へ相談することをおすすめします。

参考サイト 医療用医薬品：ディオバン｜併用注意

ディオバンの保管方法