ルネスタの正しい飲み方
ルネスタは、非ベンゾジアゼピン系に属する種類の睡眠薬です。
睡眠薬の中では、効果の持続時間が2~4時間ほどであるため超短時間に分類されます。
効き始めるまでが早く、また翌日に睡眠作用を持ち越すことも少ないため寝つきが悪い入眠障害、夜中に目が覚めてしまう中途覚醒の改善に効果的です。
効き目は服用してから30分ほどで現れるため、寝床に就く直前に飲むことが正しい服用方法となります。
ルネスタの基本的な服用方法は以下の通りです。
服用方法 | 水またはぬるま湯で服用 |
服用タイミング | 就寝前 |
服用回数 | 1日1回 |
服用量 | 1回1錠 |
ルネスタは食事の影響を受けやすいため、空腹の状態で服用することが望ましいとされます。
食事の後に飲むとしても、食後から最低2時間ほど空けてから服用するようにしてください。
服用後は転倒のリスクもあるため、すぐ横になることも大切です。
さらに副作用を防ぐためにも、服用量をしっかりと守らなくてはなりません。
前日に飲み忘れたからといって、1度に2回分服用するなどの飲み方は避けましょう。
また、ルネスタは就寝前以外のタイミングで服用することは推奨できません。
仕事の都合で夜中に1度起きる必要があるため、仮眠をとる前にルネスタを服用するなどの飲み方は控えるようにしてください。
ルネスタと同じ飲み方ができる睡眠薬
ルネスタには、同じ有効成分を含むジェネリック医薬品も登場しています。
飲み方や注意点、効果なども変わらないため同じように使用できる上に、ルネスタよりも安く購入することが可能です。
値段を抑えて睡眠薬を購入したい方には、ルネスタのジェネリック医薬品をおすすめします。
商品 | ハイプナイト | フルナイト | ソクナイト | エスゾピック |
---|---|---|---|---|
有効成分 | エスゾピクロン | エスゾピクロン | エスゾピクロン | エスゾピクロン |
特徴 | 値段が安く、成分量も選べるルネスタジェネリック。 | 錠剤のサイズが小さく、飲みやすいジェネリック医薬品。 | 日本語表記のパッケージで、手に取りやすいジェネリック医薬品。 | 少ない錠数から購入できるルネスタジェネリック。 |
価格 | 3,320円~ 50錠 | 4,000円~ 50錠 | 4,050円~ 50錠 | 2,380円~ 30錠 |
商品ページ | ハイプナイト | フルナイト | ソクナイト | エスゾピック |
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上記以外にも、ルネスタと同じ飲み方ができる睡眠薬をお探しの方は、以下のページよりお求めください。
ルネスタ服用に関する注意点
ルネスタは依存性や副作用が少なく、正しい飲み方を守れば比較的安全性の高い睡眠薬です。
しかし安全に服用するためには、いくつか注意点があります。
以下では、それぞれの注意点について順番に解説していきます。
お酒との同時摂取
ルネスタを服用する前後は、お酒を控えるのが望ましいとされています。
お酒とルネスタには、どちらも中枢神経の働きを抑制するという共通点があります。
併用することで脳の働きが低下しすぎてしまい、以下のようなリスクが上昇してしまいます。
・ルネスタが効きすぎる
・酔いが回り過ぎる
・ルネスタの効果が不安定になる
お酒に含まれるアルコールとルネスタはどちらも肝臓で分解されるため、同時に服用すると肝臓に負担がかかり十分に分解できなくなります。
するとお酒に酔いやすくなる、ルネスタの効果を翌日まで持ち越して記憶が飛ぶなどの副作用が現れやすくなる可能性があるため、注意が必要です。
またルネスタとお酒は似たような作用があるため、習慣的な飲酒を続けているとルネスタの成分とアルコールに対して身体が耐性をつけてしまいます。
ルネスタが同じ服用量では効果が現れにくくなり、お酒とルネスタの双方に依存する状態になる恐れがあります。
飲み会などお酒を飲む機会があるときは、時間を空けてからルネスタを服用するようにしてください。
参考ページ
医療用医薬品 : ルネスタ (ルネスタ錠1mg 他)|併用注意
食後の服用
ルネスタは食事と同時、あるいは食後すぐのタイミングでの服用は避けるべきです。
なぜならルネスタは食事の影響を受けやすく、空腹時の服用に比べて血中濃度が低下することが分かっています。
効果の現れ方にも影響が及んでしまい、食後に時間を空けず服用すると睡眠作用が現れるまでに時間がかかってしまいます。
結果として眠りに入る時間が遅くなってしまうこともあるため、食後にルネスタを服用する場合は時間を空けるようにしてください。
ルネスタの多量摂取
ルネスタは、1回の服用量の上限や服用タイミングが決まっています。
しかし自己判断で服用量を増やしたり、タイミングを守らず昼間に飲んだりすると、効き目が悪くなるばかりかルネスタに頼りがちになる恐れがあります。
結果的に服用しないと眠れないなど依存性が生まれ、ルネスタをやめられなくなってしまうリスクもあるため、用法用量を守って服用することが大切です。
ルネスタの多量摂取は、安全性の面でも注意点があります。
一度に大量に服用してしまうと意識の消失、呼吸苦、不整脈、異常な眠気など複数の症状が現れる可能性があることが明らかにされているため、自己判断でオーバードーズしないように注意してください。
※オーバードーズ:医薬品を服用する際、1回あたりの服用量が過剰であること。
自己判断での服用中止
ルネスタの服用をいきなりやめると、服用する前より不眠の症状が強まることがあります。
これを反跳性不眠と呼び、睡眠薬に見られる離脱症状の一種です。
反跳性不眠は、長期的にルネスタを服用している方に現れやすい傾向があります。
長期間に渡りルネスタを服用していると、服用している状態に身体が慣れてしまいます。
こうした状態でいきなり服用を中止すると、以前よりも眠れなくなってしまうのです。
ルネスタの服用を中止したい場合は、いきなりやめるのではなく少しずつ減薬していくことが基本です。
1回2mgを服用している方は1mgに減らし、また寝付けない場合は元の量で服用するなど無理せず減薬していくようにしましょう。
減薬が難しい場合は、ルネスタから作用時間の長い睡眠薬へと切り替えることも選択肢のひとつです。
作用時間の長い睡眠薬の一例として、次のような種類があります。
商品 | ルネスタ | ハイプロン | ベルソムラ | デエビゴ |
---|---|---|---|---|
有効成分 | エスゾピクロン | ザレプロン | スボレキサント | レンボレキサント |
効果の持続時間 | 約4~5時間 | 約5時間 | 約6~10時間 | 約8時間 |
特徴 | 効果の切れが良い超短時間の睡眠薬。 | 海外で人気の高い睡眠薬ソナタのジェネリック医薬品。 | 自然な眠気を強め、依存性も少ないタイプの睡眠薬。 | 素早い効き目で入眠障害の改善も期待できるオレキシン受容体拮抗薬。 |
価格 | 通販での取り扱い無し | 4,050円 100錠 | 24,680円 100錠 | 17,900円 28錠 |
商品ページ | 通販での取り扱い無し | ハイプロン | ベルソムラ | デエビゴ |
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服用後の運転や機械操作
ルネスタは作用時間が短い睡眠薬ですが、服用後に翌朝まで効果が残り、眠気や注意力の低下、ふらつきなどの症状が現れる可能性があります。
事故につながる危険性もあるため自動車の運転も含め危険を伴う機械の操作や作業は控えるようにしてください。
特に夜遅くにルネスタを服用し、翌朝まで十分に睡眠時間をとれなかった場合、効果を持ち越しやすいため要注意です。
ルネスタの服用ができない方
以下の内容に該当する方は、ルネスタを服用することができません。
・本剤の成分に、またはゾピクロンに対し過敏症の既往歴のある方
・急性狭隅角緑内障の方
・重症筋無力症の方
・呼吸機能障害を持つ方
過去にルネスタやアモバンなどの睡眠薬を服用し、発疹やかゆみなどの過敏症を起こしたことがある方はルネスタを服用することができません。
ルネスタと同じ有効成分を配合しているジェネリック医薬品も同様です。
もう一度服用することによりアナフィラキシーショックを起こすリスクがあるため、他の成分を配合した睡眠薬を服用するようにしてください。
ルネスタには、筋弛緩作用や抗コリン作用もあります。
症状を悪化させる恐れもあることから、急性狭隅角緑内障や重症筋無力症などの病気を発症している方はルネスタを服用できないことに注意が必要です。
その他、肺性心や肺気腫、気管支喘息などを発症している方は、ルネスタを服用すると炭酸ガスナルコーシスという呼吸を抑制する副作用が現れる場合があります。
従って医師により治療上やむを得ないと判断されたケースを除いて、呼吸機能障害を持つ方はルネスタを服用できません。
ルネスタの副作用に関して詳しく知りたい方は以下のコラム記事もご参照ください。
ルネスタの服用に注意が必要な方
以下の内容に該当する方は、ルネスタの服用に注意が必要です。
・心障害のある患者の方
・脳に器質的障害のある患者の方
・肝機能障害又は腎機能障害のある患者の方
・妊娠中もしくは妊娠の可能性のある方
・授乳中の方
・衰弱者の方
・65歳以上の高齢者の方
ルネスタは血圧を低下させることがあり、心臓に障害のある方の場合は症状が悪化する恐れがあります。
また、脳に器質的な障害のある方や、衰弱している方ではルネスタが効きすぎてしまい、副作用の発現率が高まるため注意が必要です。
肝機能障害や腎機能障害のある方も、ルネスタの血中濃度が上昇しやすいリスクがあります。
このように服用時の健康状態によっては、ルネスタの服用が推奨できない場合があるため注意してください。
ルネスタの成分は母親から新生児へと移行し、新生児に何らかの影響を来すことも報告されています。
妊娠中もしくは妊娠の可能性のある方では、ルネスタの成分が母体を通して新生児に鎮静効果を与えてしまい、出生直後に元気がなくなることがあります。
授乳中の方ではルネスタの成分が母乳へと移行し、新生児に嗜眠が見られることも確認されています。
高齢者の方では、ルネスタの血中濃度が高まり副作用が現れやすくなります。
服用の際は1回1mgを基本とし、増量する際は2mgを上限とするようにしてください。
ルネスタの併用注意薬
ルネスタには、併用する際に注意が必要な医薬品があります。
服用中の治療薬がある方は、以下の表を参考にしてください。
■医薬品名 | ■注意が必要な理由 |
筋弛緩薬、中枢神経抑制剤 | 作用が強まることで効きすぎてしまったり、副作用が現れやすくなったりするため。 |
麻酔 | 相互作用により、呼吸の抑制が現れることがあるため。 |
CYP3A4誘導薬 | ルネスタの代謝が促進され、睡眠作用が弱まる恐れがあるため。 |
CYP3A4阻害薬 | ルネスタの代謝が阻害され、睡眠作用が強まる恐れがあるため。 |
飲み合わせに注意が必要なもの
医薬品以外にも、ルネスタとの飲み合わせに注意が必要なものがあります。
以下の食品は、ルネスタの効果に影響を及ぼすことがあるため注意してください。
・アルコール
ルネスタとアルコール、双方の作用が強まることがあります。
・柑橘類
「フラノクマリン類」という成分がルネスタの分解を阻害し、効果が強く現れすぎることがあります。
・カフェインを含む飲料、食品(コーヒー、日本茶、紅茶など)
ルネスタの効果を弱める可能性があります。
ルネスタの飲み方に関する質問
ルネスタの飲み方に関して、よくある質問をまとめました。
服用のタイミングや困ったときの対処法など、気になることがある方は以下の質問と回答を参考にしてみてください。
ルネスタを飲むなら寝る何時間前がいいですか?
ルネスタは1日に何錠まで飲んでも大丈夫?
ルネスタを飲みすぎたらどうなる?
ルネスタを急にやめたらどうなる?
ルネスタは食後すぐに服用してもいいですか?
ルネスタの飲み方に関する体験談
この項目では、ルネスタと同じ成分を含む睡眠薬の口コミをご紹介します。
ルネスタの飲み方や注意点に関する口コミを抜粋しているため、参考にしてください。