フォンクセラ（トリンテリックス）

フォンクセラ（トリンテリックス）の商品詳細

フォンクセラは、日本で処方されているトリンテックスの海外版で、ボルチオキセチンを含有する抗うつ薬です。

うつ症状の改善はもちろん、意欲の低下や集中力・記憶力といった認知機能の改善などの効果が期待できます。

うつ病に伴う、頭が働かない、集中できないというような症状の改善にも役立ちます。

フォンクセラの医薬品情報

フォンクセラの関連商品

商品	フォンクセラ	クエチアピン	リスコン	ジェイゾロフト	パキシル	ベンラ―XR	バスピン
有効成分	ボルチオキセチン	クロルプロマジン塩酸塩	リスペリドン	セルトラリン塩酸塩	パロキセチン	ベンラファキシン	ブスピロン
価格	3,900円～ 28錠	3,320円～ 60錠	4,500円～ 100錠	2,700円～ 30錠	4,500円～ 28錠	6,600円～ 100錠	5,400円～ 200錠
特徴	うつ病やうつ症状だけでなく、頭が働かないなどの認知機能の改善の効果もある。	統合失調症・双極性障害の治療をはじめ、強い不安や緊張感の緩和など幅広く使われる。傾眠作用が強く、睡眠薬としても使われることがある。	第2世代抗精神病薬で、緊張や不安を和らげて心のバランスを安定させる	うつ病や外傷後ストレス障害、パニック障害などに用いられており、気分が晴れない、悲観的になる、やる気がでないなどの心の症状を改善する。	日本で初めてパニック障害への適応が認められた抗うつ剤で、うつ病以外に過食症、拒食症などの摂食障害の治療にも使用されている。	抑うつ状態や対人恐怖症、全般性不安障害などに有効で、とくに中～高度のうつ病の改善に高い効果が期待されている。	バスパーのジェネリック医薬品で、不安障害やうつ病による不眠症に有効だが、効果はマイルドで副作用や依存性は比較的少ない精神安定剤。
商品ページ	フォンクセラ（トリンテリックス）の商品ページ	クエチアピンの商品ページ	リスコンの商品ページ	ジェイゾロフトの商品ページ	パキシルの商品ページ	ベンラ―XRの商品ページ	バスピンの商品ページ

フォンクセラの効果

フォンクセラの主な効果は以下の通りです。

フォンクセラは、うつ病・うつ状態における様々な症状の改善に効果を発揮します。

気分の落ち込み、憂うつな気分、不安感、イライラ、緊張といった精神的な症状を和らげます。

また、やる気が出ない、何事にも興味が持てないといった意欲の低下（アパシー）に対しても改善効果が期待できる点が大きな特徴です。

さらに、うつ病に伴いやすい「集中できない」「物忘れが多い」「決断できない」といった認知機能の障害に対しても、改善が認められています。

フォンクセラの効果の仕組み

フォンクセラの有効成分ボルチオキセチンは、脳内の神経伝達物質であるセロトニンに複合的に作用します。

まず、セロトニントランスポーターの働きを阻害し、シナプス間隙のセロトニン濃度を高めます（SSRIと同様の作用）。

同時に、5-HT1A受容体を刺激し、5-HT3、5-HT7、5-HT1D受容体を阻害するなど、複数のセロトニン受容体に対して直接作用（マルチモーダル作用）します。

この複雑なメカニズムにより、セロトニンだけでなく、ドパミン、ノルアドレナリン、アセチルコリンといった他の神経伝達物質の遊離も調節し、優れた抗うつ効果と認知機能改善効果をもたらすと考えられています。

フォンクセラ（トリンテリックス）の効果時間

フォンクセラの有効成分ボルチオキセチンは、血中半減期（薬の濃度が半分になるまでの時間）が約66時間と非常に長いことが特徴です。

1日1回の服用で安定した血中濃度を維持しやすく、24時間にわたり持続的な効果を発揮します。

効果を実感し始めるまでには個人差がありますが、一般的に服用開始から1～2週間程度かかることが多いです。

血中濃度が安定するまで（定常状態）には約2週間を要します。

フォンクセラ（トリンテリックス）の服用方法・使用方法

フォンクセラは、医師の指示に従って正しく服用してください。

通常、1日1回10mgを経口投与します。

年齢や症状、忍容性（副作用の出方）に応じて、1日20mgを超えない範囲で適宜増減されます。

増量する場合は、1週間以上の間隔をあけて行うことが一般的です。

フォンクセラは食事の影響を受けないため、食前・食後を問わず、ご自身のライフスタイルに合わせて服用タイミングを決めることができます。

フォンクセラの使用タイミング

フォンクセラは1日1回、毎日なるべく同じ時間に服用することが推奨されます。

食事に関係なく服用できるため、朝食後、夕食後、あるいは就寝前など、飲み忘れにくい時間をご自身で設定してください。

毎日決まった時間に服用することで、血中濃度を一定に保ち、安定した効果を得やすくなります。

もし飲み忘れた場合は、気づいた時点で1回分を服用してください。

ただし、次の服用時間が近い場合は1回分を飛ばし、絶対に2回分を一度に服用しないでください。

フォンクセラ（トリンテリックス）の副作用

フォンクセラの服用により、いくつかの副作用が報告されています。

特に飲み始めや増量時に現れやすい傾向がありますが、多くは時間経過とともに軽減していきます。

最も多く報告される副作用は「悪心（吐き気）」です。

その他、以下のような症状が現れる場合があります。

フォンクセラの稀な副作用

頻度は稀ですが、フォンクセラの服用中に以下のような重篤な副作用が現れる可能性があります。

これらの症状が疑われる場合は、直ちに服用を中止し、医師の診察を受けてください。

フォンクセラ（トリンテリックス）の使用上の注意点

フォンクセラを安全に使用するため、以下の点に注意してください。

使用に関して不安な点は、必ず医師または薬剤師にご相談ください。

フォンクセラの服用ができない人

以下に該当する方は、フォンクセラを服用することができません。

重篤な副作用を引き起こす危険性があります。

フォンクセラの服用に注意が必要な人

以下に該当する方は、フォンクセラを服用する際に注意が必要です。

医師に相談の上服用してください。

フォンクセラの併用注意

以下の薬剤や食品と併用する場合、フォンクセラの作用や副作用に影響が出る可能性があるため、注意が必要です。

現在使用中の薬がある場合は、必ず医師に伝えてください。

フォンクセラの併用禁忌

以下の薬剤は、フォンクセラと絶対に併用してはいけません。

重篤なセロトニン症候群を引き起こす可能性が非常に高くなります。

フォンクセラの保管方法

医薬品の品質を保ち、安全に使用するため、以下の点に注意して保管してください。

フォンクセラのよくある質問

フォンクセラのメーカー情報

フォンクセラの製造元であるPharmaVisionは、トルコに本拠を置く歴史ある製薬会社です。

1960年に設立されて以来、半世紀以上にわたり、高品質な医薬品の製造・販売を手掛けてきました。

トルコ国内でも有数の規模を誇る製造施設は、国際的なGMP（医薬品製造管理および品質管理に関する基準）に準拠しており、厳格な品質管理体制のもとで運営されています。

処方箋医薬品から一般用医薬品（OTC）まで幅広い製品ラインナップを持ち、特に眼科領域、皮膚科領域、中枢神経系（CNS）、心血管系などの分野で強みを持っています。

革新的な技術と安定した品質で、国内外の医療ニーズに応え続けている信頼性の高いメーカーです。

フォンクセラの情報の参考元