淋病治療薬 (商品)

淋病は、淋菌という病原菌が性行為によって発症する性感染症のひとつです。

淋菌には、抗生物質と呼ばれる細菌の破壊や増殖を抑える抗菌薬が使用されます。

淋病治療薬の種類

淋病の主な治療方法は、「内服薬」「点滴薬」「注射薬」の3種類で、感染箇所や症状によっては2種類を併用する場合もあります。

ここからは、3種類の治療方法について詳しく解説していきます。

• 内服薬
• 点滴薬
• 注射薬

内服薬

内服薬は、3種類の中でも手軽に淋病を治療できる方法であり、通院時間を確保できない方に適しています。

淋菌に対して効果を発揮できる抗菌薬には限りがあり、主にマクロライド系抗菌薬の「アジスロマイシン」やペニシリン系抗菌薬の「オーグメンチン」が使用されています。

ただし、ペニシリン系の抗菌薬は淋病に対して耐性ができてしまったために使用されなくなりましたが、オーグメンチンはペニシリンを分解する酵素を阻害する作用があるため、今でも淋病治療に用いられています。

淋病に感染した場合はクラミジアを併発しているケースも多く、クラミジアへの有効性が高いアジスロマイシンを服用することで2つの性病を同時に治療できます。

淋病の治療期間は1週間前後ですが、重症化している場合は一度の治療で淋病が完治しない場合もあるため、点滴薬や注射薬と併用されることも多いです。

ただし、点滴薬や注射薬の成分に対するアレルギー反応がみられる場合には、アジスロマイシンの服用が推奨されています。

いつでも手軽に淋病治療をおこなえる内服薬を常備しておきたい方は、以下の商品をチェックしてみてください。

商品名	アジー	ジスロマック	ジスリン	アジプロ	ゾクラー
有効成分	アジスロマイシン	アジスロマイシン	アジスロマイシン	アジスロマイシン	クラリスロマイシン
抗生物質の種類	マクロライド系抗菌薬	マクロライド系抗菌薬	マクロライド系抗菌薬	マクロライド系抗菌薬	マクロライド系抗菌薬
価格	6錠 1,700円 1錠あたり283円	6錠 4,500円 1錠あたり750円	5錠 1,410円 1錠あたり282円	6錠 1,700円 1錠あたり283円	8錠 2,700円 1錠あたり337円
特徴	細菌のタンパク合成を阻害することによって殺菌作用を発揮	細菌が原因による淋病の治療に有効な抗生物質	淋病などさまざまな細菌感染症の治療に効果がある	淋病などさまざまな細菌感染症の治療に効果がある	250㎎・500㎎錠を取り扱い
商品詳細	アジーの商品ページ	ジスロマックの商品ページ	ジスリンの商品ページ	アジプロの商品ページ	ゾクラーの商品ページ

参考サイト
医療用医薬品 : アジスロマイシン

点滴薬

点滴薬には、セフェム系のセフトリアキソンが淋病の第一選択薬として使用されます。

のどや眼、尿道や子宮頚管、精巣上体や骨盤内臓器、直腸、全身の淋菌感染症に対する有効性が認められています。

静脈投与のため効き目が早く、ほとんどの場合は1回の点滴で淋病が完治し、淋菌性尿道炎に対する治療効果はほぼ100％です。

ただし、感染箇所や症状の進行状態によっては淋病の治療期間が異なり、数回点滴が必要になる場合もあります。

また、クラミジアにも感染している場合には、アジスロマイシン内服薬と併用されることもあります。

注射薬

注射薬には、スペクチノマイシンが使用されるのが一般的で、尿道や子宮頚管、精巣上体、骨盤内臓器、直腸、眼の淋菌感染症に有効です。

血管が多い筋肉に注射するため、成分の吸収が速く即効性も期待でき、点滴薬と同じく淋菌性尿道炎に対する淋病治療効果はほぼ100％といわれています。

ほとんどの場合1回で治療が完了しますが、淋病が重症化している場合は治療期間が長引き、数回注射が必要になる場合もあります。

また、咽頭淋病に対する効果は期待できないため、のどへの感染が疑われる場合には、内服薬や点滴薬での治療が必要になります。

淋病治療薬は細菌の増殖を防ぐことで抗菌作用を発揮し、淋病を治療します。

効果の仕組みについては、治療薬の種類によってそれぞれ異なります。

淋病治療薬の効果の仕組み

淋病治療薬の効果時間

淋病治療薬は、内服薬・点滴薬・注射薬と種類に限らず、投与完了後から完治まではおよそ1週間前後の期間を要します。

そのため、治療薬を使用して2週間後を目安に再検査を行い、淋菌に感染していないことを確認することが必要です。

この項目では淋病治療薬として使われる頻度の多い、アジスロマイシンとオーグメンチンの服用方法をご紹介します。

アジスロマイシンの服用方法

アジスロマイシンは1回の服用で1週間効果が持続し、淋病だけでなく性器クラミジア感染症を同時に治療できます。

オーグメンチンの服用方法

飲み忘れた場合は、気が付いた時点で1回分を服用してください。

服用タイミング

淋病治療薬は食事の影響を受けにくいため、服用タイミングに決まりはありません。

ただし、成分の血中濃度を一定に保つためオーグメンチンは毎日同じ時間帯に服用してください

淋病治療薬の副作用として、以下のような症状が報告されています。

副作用は軽度であることがほとんどですが、症状が治まらない場合や悪化している場合は、すぐに医師へ相談してください。

アジスロマイシンの副作用

淋病治療薬として用いられるアジスロマイシンの主な副作用として、以下のような症状が報告されています。

アジスロマイシンは、殺菌作用によってカンジダを発症する可能性があるため、性器やおりものに異常がある場合は専門のクリニックを受診してくだい。

オーグメンチンの副作用

淋病治療薬として用いられるオーグメンチンの主な副作用として、以下のような症状が報告されています。

淋病治療薬の重篤な副作用

アジスロマイシンやオーグメンチンを服用する際、稀に重篤な副作用を引き起こす可能性もあります。

これらの症状が現れたり、症状が悪化する場合はただちに医師の診察を受けてください。

淋病治療薬を使用する際はいくつかの注意点があるので、以下も確認しておきましょう。

• 検査で完治が確認されるまでは性行為を控える
• 症状に適した抗菌薬を使用する
• 性行為時はコンドームを使用して再感染を防ぐ
• 淋病を放置せず、パートナーにも検査をすすめる
• 淋病治療薬の耐性について

検査で完治が確認されるまでは性行為を控える

淋病は、一度の治療で治らないケースもある性感染症です。

自己判断で治療を辞めると再び症状が悪化してしまう場合もあるため、最後まで治療を行うことが大切です。

パートナーにも感染させる恐れがあるため、治療を受けた後に検査で完治が確認されるまでは、性行為を控えましょう。

症状に適した抗菌薬を使用する

症状に適した抗菌薬を使用することで淋病は完治できる性感染症ですが、抗菌薬への耐性化が進んでおり、いずれは治療困難になる可能性があります。

耐性化を防ぐためにも途中で服用をやめないようにしましょう。

性行為時はコンドームを使用して再感染を防ぐ

淋病は完治すると再発することはありませんが、再感染する可能性があります。

完治したからといって油断せず、性行為時にはコンドームを使用するなど淋病感染の予防をおこないましょう。

淋病を放置せず、パートナーにも検査をすすめる

淋病を治療せずに放置すると無精子症や不妊症などにつながる恐れもあるため、早期発見・早期治療が大切です。

無症状であることが多いですが、男性は排尿時に痛みを伴ったり、尿道から膿などの分泌物がみられ、女性はおりものの量が増えたり臭いがきつくなったりします。

淋病感染拡大予防のためにも少しでも異常がみられた場合は、パートナーも一緒に検査をおこなってください。

淋病治療薬の耐性について

淋病の原因である淋菌は、年々治療薬に対する耐性化が進んでいます。

耐性とは、細菌が抗菌薬に対する抵抗力が強まり、従来の抗菌薬では淋病の治療効果が薄れていってしまう状態です。

現時点では、「ペニシリン系」「ニューキノロン系」「テトラサイクリン系」などの抗菌薬が淋菌に対する効果が得られなくなっています。

淋病は治療困難な性感染症になりつつあるため、治療薬が効果を発揮できるうちに早い段階で治療をおこなうことが大切です。

実際に、淋病治療薬を個人輸入代行サイト（通販）で購入した方の口コミを紹介していきます。

評価の高い口コミ

評価の低い口コミ