近年、ダイエットの方法は進化し続け、医薬品を利用したダイエット方法も確立されてきています。
これはメディカルダイエット(医療ダイエット)と呼ばれ、日本の厚生労働省が認可している薬も存在します。
ここでは痩せる飲み薬の種類と人気の商品について紹介していきます。
痩せる飲み薬の種類
痩せる飲み薬には主に5つの種類が存在します。
それぞれ特徴・作用が異なるため服用する際は自身の体質にあった薬を選ぶことができます。
種類 | GLP1受容体作動薬 | SGLT2阻害剤 | ビグアナイド系糖尿病薬 | 膵リパーゼ阻害薬(脂肪吸収抑制剤) | 食欲抑制剤の作用 |
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特徴 | 痩せやすい体質へと改善 | 食事をしながら糖質制限 | 脂肪を溜め込みにくくなる | 脂肪の多い食事が好きな方向け | 保険適応(高度肥満症の場合) |
作用 | 痩せホルモン「GLP1」の補充 | 糖を尿として排出 | 肝臓内での糖の生成を抑える | 摂取した脂肪を便として排出 | 脳に作用して食欲を抑える |
代表的な医薬品 | リベルサス | フォシーガ | メトホルミン | ゼニカル | サノレックス |
詳細情報 | GLP1受容体作動薬について確認する | SGLT2阻害剤について確認する | ビグアナイド系について確認する | 膵リパーゼ阻害薬について確認する | 食欲抑制剤について確認する |
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GLP1受容体作動薬
GLP1受容体作動薬は血糖値と食欲の抑制を行うホルモン「GLP1」を補充することができる薬です。
体内でGLP1の量が増加すると満腹感を得られやすくなる効果もあり、自然と食事量を抑えられることからダイエット効果が期待できます。
さらに、GLP1には基礎代謝を向上させる作用も備えられているため、痩せやすい体質改善を目指すことができると注目されています。
ライフパートナーでは以下のGLP1受容体作動薬を取り扱っています。
リベルサス
特徴 | 1日1回の服用で長く効く |
飲み方 | 最初の食事・飲水の前に1錠服用 |
副作用 | 胃腸障害(悪心、便秘・下痢など) |
価格 | 3mg(10錠~):10,800円~ 7mg(30錠):29,000円 14mg(30錠):32,000円 |
リベルサスは錠剤タイプのGLP1受容体作動薬です。
最初の食事・飲水の前に1錠服用することで1日を通して血糖値をコントロールし、食欲を抑えてくれます。
体重減少を考える場合は個人差がありますが、早ければ服用開始から3か月程度で体重に変化が現れ始めるとの声もあります。
SGLT2阻害剤
SGLT2阻害剤は、過剰に摂取してしまった糖を血糖値が上昇する前に尿として排出する作用を持っています。
健康な人であれば血中の糖は一度尿の元となる原尿の中に排出され、SGLT2と呼ばれるタンパク質の働きで尿細管を通して血中に再取り込みされるため、通常は尿から糖は出ません。
SGLT2阻害剤はSGLT2の働きを阻害することで血中への糖の再取り込みを防ぎ、エネルギーや脂肪として体内に蓄えられる前に糖を尿として体外に排出する事が可能です。
SGLT2阻害剤は糖尿病や慢性心不全、慢性腎不全などの治療に利用される薬ですが、近年ではメディカルダイエットとして注目され、処方しているクリニックもあります。
ライフパートナーでは以下のSGLT2阻害剤を取り扱っています。
フォシーガ
特徴 | 食事をしながら糖質制限が行える |
飲み方 | 毎日同じ時間に規定量を服用 |
副作用 | 膣カンジダ症、膀胱炎、便秘など |
価格 | 10mg(28錠):6,300円 10mg(98錠):1,4000円 |
フォシーガは日本で2014年から承認されたSGLT2阻害薬です。
主に糖尿病の治療薬として利用されるほか、痩身治療(医療ダイエット)の医薬品として処方しているクリニックもあります。
服用から約24時間血糖値のコントロールが可能とされており、朝服用することで就寝前まで血糖値の上昇抑制に期待が持てます。
体重の減少には個人差がありますが、服用初月から体重減少が見られたとの声もあります。
ビグアナイド系糖尿病薬
ビグアナイド系糖尿病薬は肝臓・消化管・筋肉に作用して血糖をコントロールし、体重増加を抑える働きを持つ薬です。
ビグアナイド系糖尿病薬の服用時には体内で以下のような作用をもたらします。
肝臓に作用 | 肝臓内での糖の生成を抑える |
消化管(小腸)に作用 | 糖の吸収を抑える |
筋肉に作用 | インスリンの働きを強める |
上記の作用によって血糖値の上昇が抑えられます。
脂肪をため込みにくい体質への改善が期待できるほか、食欲を抑える効果もあることからダイエットサポートに適した薬といえます。
ライフパートナーでは以下のビグアナイド系糖尿病薬を取り扱っています。
メトグルコ・ジェネリック(メトホルミン)
特徴 | 糖の生成・吸収を抑える |
飲み方 | 食後2~3回に分け規定量を服用 |
副作用 | 下痢、悪心、食欲不振など |
価格 | 500mg(100錠):4,200円 |
メトグルコ・ジェネリックは2型糖尿病の治療薬です。
肝臓での糖の生成と小腸への糖の吸収を抑え、筋肉への糖の取り込みを促進する作用を持ちます。
血糖値を抑える効果からダイエット目的でも使用されることの多い薬です。
膵リパーゼ阻害薬(脂肪吸収抑制剤)
膵リパーゼ阻害薬は、膵リパーゼの活性を抑えることで脂肪の吸収を若干量防ぎ、体外に放出する作用を持つ薬です。
膵リパーゼ阻害薬を服用すると、脂肪分が分解されないために体内に吸収されることがなくなります。
体内に吸収されなかった脂肪は便とともに体外に排出されることから、食事に含まれる約30%の脂肪分を物理的にカットすることが可能です。
既に定着した皮下脂肪や内臓脂肪を取り除く効果はありません。
ライフパートナーでは以下の膵リパーゼ阻害薬を取り扱っています。
ゼニカル
特徴 | 食事の脂肪分をカット(約30%) |
飲み方 | 食事のタイミングで1カプセル服用 |
副作用 | 軟便、ビタミン不足など |
価格 | 120mg(42錠):9,360円 120mg(84錠):16,840円 120mg(168錠):30,310円 |
ゼニカルは食事で摂取した脂肪分の約30%を便とともに排出する作用を持った膵リパーゼ阻害薬です。
海外ではメディカルダイエットとして人気の医薬品です。
適度な運動と併用することで短期間のダイエット効果が期待でき、一ヶ月の服用2~5kgの減量に成功したとの報告もあります。
食欲抑制剤
食欲抑制剤は名前の通り、服用することで食欲そのものを抑えてくれる効果があります。
食欲抑制剤の成分は脳の食欲中枢に作用します。
食欲抑制剤を服用すると満腹中枢が刺激され、少ない食事量であっても満腹感を感じやすくなります。
日常的に食事量が多い方や間食をよく摂る方はダイエット効果を得やすい薬といえるかもしれません。
食欲抑制剤はサノレックスがよく知られていますが、ライフパートナーでの取り扱いはありません。
医療機関での処方のみとなりますので、気になる方はクリニックの受診をおすすめします。
高度肥満症と診断された場合は保険適応の対象となります。
漢方やサプリとの違いについて
ここまでに痩せる飲み薬として紹介した5つは「一般薬」に分類されます。
似たような分類として一般薬のほかにも「漢方薬」や「サプリメント」が紹介されることがよくありますが、これらは全く異なる性質を持っています。
痩せる飲み薬を探す時には、それぞれの違いを知っておく事が重要です。
一般薬
一般薬は化学的に合成された成分を主成分とする医薬品です。
医薬品は特定の症状に対して直接的に作用するため、即効性が高い傾向にあります。
漢方薬やサプリメントと比較した場合に、短期間のダイエットにも対応しているのは一般薬のみです。
漢方薬
漢方薬は植物・動物由来など自然界の成分を調剤した薬です。
特定の症状に直接作用することはなく、時間をかけた体質改善に用いられます。
ダイエット目的で使用する場合には一般薬に比べて即効性に欠けますが、副作用のリスクは少ない傾向にあります。
サプリメント
サプリメントはダイエットの補助的な役割を担っており、薬ではなく食品に分類されます。
副作用のリスクなどは極めて低いため、摂取しやすいのが魅力です。
ダイエットサプリは痩せる?
ダイエット向けのサプリメントは運動や食事制限と合わせることでその力を最大限に発揮します。
サプリメントは食品に分類されるため、「バナナダイエット」や「納豆ダイエット」など特定の食品を摂取するダイエット方法に近いものがあります。
しかしサプリメントは通常の食品よりも摂取しやすいために、より効率的なダイエット補助が期待できます。
ライフパートナーでは以下のようなダイエットサプリの取り扱いがあります。
アーユスリム(天然ハーブ)
特徴 | 天然ハーブ成分で腸内デトックス |
飲み方 | 1日2回2錠 |
副作用 | 特になし |
価格 | (60錠):1,350円 (180錠):3,850円 (300錠):6,050円 |
アーユスリムは天然ハーブの成分を配合したサプリメントで、整腸作用があります。
整腸作用によって便通を助けるほか、血圧やコレステロールの値にも好影響を及ぼすことからダイエットサポートに適しています。
日々の有酸素運動にアーユスリムを取り入れることで効率的な体重減少に期待が持てます。
痩せる薬でダイエットする際の注意点
痩せる薬を服用するダイエット方法は手軽な反面、しっかりと注意も必要です。
ここでは痩せる薬でダイエットする際の注意点について記載していきます。
副作用に注意する
痩せる薬は副作用を伴う医薬品であるため、注意して服用する必要があります。
血糖値を抑える薬などは副作用として低血糖を引き起こす可能性があり、めまいや痙攣などの症状にも繋がる事があります。
副作用は用法用量を誤った際に現れやすくなるため、服用量には絶対的注意が必要です。
知識を持つことで対処可能な場合もあるため、痩せる薬を飲み始める前には副作用に関して十分にチェックしておきましょう。
飲み合わせや禁忌などをよく確認する
医薬品には一緒に服用する事を注意、または禁忌としている医薬品が存在します。
注意や禁忌の対象と一緒に服用することで正しい効果を得られなくなる場合や、重篤な副作用に繋がることもあるため事前に確認しておく必要があります。
さらに医薬品同士でなくても、食品が注意や禁忌の対象となるケースもあります。
加えて妊婦や授乳婦、特定の疾患などが禁忌の対象となる場合もあるので痩せる薬の服用前に調べておきましょう。
ビタミン不足に注意する
膵リパーゼ阻害薬など脂肪の吸収を阻害する薬は脂溶性のビタミンも一緒に阻害してしまいます。
そのためビタミン不足による諸症状を引き起こす可能性を考えておく必要があります。
・倦怠感
・疲労感
・肌荒れ など
これらの対策方法としてビタミン系のサプリメントを摂取する方法があります。
ビタミンの不足分を都度補うことで諸症状は予防することが可能です。
継続しやすい価格か事前に確認する
痩せる薬はダイエット効果を感じるまでに中〜長期的な服用が必要なため、価格面で継続可能かどうかは重要です。
価格を抑える方法として、診察料が無料のクリニックや、まとめ買い割引などの割引方法を提供している通販サイトなどを利用する方法があります。
半年以上の継続を考えた上で、継続可能な薬を選択しましょう。
ダイエット薬を活用して効率的なダイエットを
運動や食事制限によるダイエットが上手くいかなかった場合は、痩せる薬を使ったダイエットも候補にいれて良いかもしれません。
その際は副作用や併用禁忌などに十分注意し、服用する事が大切です。
痩せる薬の種類は様々なので、自分の体質に合った薬を見つけることで効率的なダイエットに繋げることが可能です。